いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

酒類提供ストップに対抗した「酒類持ち込みOK」はどうよ!

2021-04-28 19:35:47 | 米屋の親父のつぶやき

 なんとも「苦肉の策」を考え付くもんだ(呆

 緊急事態宣言下において、「酒類提供店には休業要請」がかかっいるにも関わらず、「抜け穴」ともいえる手段を使って営業を続ける逞しさw

 「酒類持ち込み」は、以前から「OK」の店もあった。多少の料金を支払えば「持ち込み可」とした店があったのも事実。

 

 しかし!

 「酒類の提供」を止めるようにいった理由は何なのか?

 「抜け道」を作った方が悪いのか?

 

 いや、もう「死活問題」だからと、「やりたい放題」!

 

 なんとも情けない・・・

 「抜け道」を作った「国・政府・自治体」もさることながら、「コロナ対策」関係なしで営業を続ける「店」側の責任はいかなるものか?

 

 もう「強制力」を持った法整備が必要になったか?

 日本人も、他国と同じく「強制力」を行使できる法律の下、徹底的にやらないといけない次元に突入したのか?!

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<苺> 古都華

2021-04-28 07:17:06 | 食品

 「古都華」

 基礎データ DATA
 親の組み合わせ:「7-3-1」×「紅ほっぺ」
 品種登録年:2011年(平成23年)
 おもな産地:奈良県

 古都華の特徴
 「古都華(ことか)」は奈良県生まれのイチゴです。奈良県農業総合センターが「7-3-1」と「紅ほっぺ」を掛け合わせて育成し、2011年(平成23年)に品種登録されました。奈良県のオリジナルイチゴには「あすかルビー」がありますが、よりブランド力を強化するために開発されたそうです。

 糖度と酸度が高く濃厚な味
 果皮はツヤのある赤色で香りが強く、糖度と酸度が高めで深みのある濃厚な味わい。果肉は淡紅色で、果実はかたくて日持ちがよいのもポイントです。またイチゴは収穫時期によって酸度が変動することがありますが、古都華はシーズンを通して味のばらつきが少ないという特徴もあります。

 ちなみに7-3-1の母親は「さちのか」で、父親は「1-7-9」。そして1-7-9は母親が「アスカウェイブ」で、父親は「女峰」とのことです。

 古都華の選び方(見分け方)
 古都華は果皮が濃いルビー色なので、ツヤがあり全体がきれいに色づいているものを選びましょう。香りも強いので、甘い香りが漂っているかも要チェック。へたが元気で果皮に張りがあるものが新鮮です。

  
 古都華の保存方法
 パックをポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。古都華は果肉がややかたいため日持ちはよいほうですが、2~3日を目安に早く食べきりましょう。

 暖房の効いた室内や直射日光の当たるところに置いておくと、どんどん鮮度が落ちていくので注意してください。

 古都華の食べ方
 甘酸のバランスがよい古都華は、そのまま食べるのがのがおすすめ。果皮が鮮やかなルビー色でなので、ケーキやパフェなどに使っても見映えします。

 適度な酸味があるのでジャムやストロベリーソースに加工してもよいでしょう。

 古都・奈良の新たな華に
 古都華という名前は公募の中から選ばれました。古都華を発表した翌年の2010年が「平城遷都1300年」だったこと、そして古都である奈良を飾る新たな「華」になってほしいとの思いから命名されたそうです。

 古都華の旬(出回り時期)
 古都華は12月頃から出荷され、5月下旬頃まで出回ります。

*https://www.kudamononavi.com/zukan/strawberry/kotoka より

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<言 葉> 春の言葉 艶陽

2021-04-28 07:07:28 | 言葉

 「艶陽-えんよう」

 「艶陽」とは、はなやかな晩春のころ。*Weblio辞書 より

 晩春のひとときの頃を指すとは面白い。

 

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<日本酒> 岐阜 花美蔵/白扇酒造

2021-04-28 06:54:35 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(名古屋国税局)】
 〈岐阜〉 花美蔵/白扇酒造

 

 白扇酒造の清酒杜氏をしている服部です。
 清酒に携わり数年色々と勉強し、念願の杜氏となる事ができました。
 身の引き締まる思いです。
 杜氏として目的の酒質・品質を維持、または向上させていくために、
 原料のチェックから微生物管理まであらゆる技を巧みに駆使して、
 細心の注意を払いながら製造しています。
 毎年、気候や仕込む時期で絶えず変化し続ける条件に対して苦労も多い
ですが、お客様に満足していただける商品造りを心掛けています。

 原材料へのこだわり

 酵母について

 清酒で使われている酵母の特徴は、何と言ってもお米からアルコールをつくることです。
 酵母には酒造りに適さないものや有害なものがいます。
 酒造りには多くの酵母の中から健全な発酵をする優良清酒酵母のみを使用しています。

 白扇酒造で使われている酵母は、華やかな香りを出す酵母・貯蔵して旨みを出す酵母・さくらの木から取れた花酵母などがあります。
 華やかな香りを出す酵母は主に純米大吟醸・純米吟醸などに使用していて、口の中いっぱいに吟醸香が広がり、のど越しもスッキリしたタイプに仕上がります。

 貯蔵して旨みを出す酵母は主に純米酒・本醸造などに使われていて、貯蔵することにより旨みが引き出され味わい深いタイプに仕上がります。
 さくらの花から取れた花酵母は普通酒に使用していて、スッキリとした飲み飽きないタイプに仕上がります。

 麹のこだわり
 酒造りにおいて麹の役割は、麹に存在する酵素でお米を溶解・分解して酵母の体内に取り入れやすくしたり、 生産する酵素によって糖やアミノ酸といった清酒の重要な旨み成分をつくったりします。

 麹には酵素の他にビタミンなどの微量成分なども含まれます。
 白扇酒造の麹は、機械を一切使わずすべて手づくりです。
 大吟醸のもろみは長期間ゆっくりと発酵させるので、硬めでお米の中心部にもしっかり酵素が生産されるような麹をつくります。

 純米酒は旨みが必要なので、大吟醸よりも少し柔らかめの麹をつくります。本醸造・普通酒は酒質の甘口に負けないような柔らかい麹をつくります。

 もろみのこだわり
 白扇酒造では清酒製造の他に、みりん・焼酎・果実酒・リキュールとさまざまな種類のお酒を製造しています。
 種類ごとに製法が異なり、管理・貯蔵にも気を遣うことが多いです。
 でも、一般的な清酒のもろみ管理法から他の酒類のもろみ管理を応用した管理法など、白扇酒造だからできるノウハウがたくさんあります。

 そのため、新しい商品づくりには積極的な蔵元で、新しい清酒酵母にも果敢にチャレンジしたり、生もと造りを復活させたりと常にお客様目線で清酒製造に励んでいます。

 造り方へのこだわり

 上槽のこだわり

 「純米大吟醸・馥」は、短くて20日間、長くて40日間かけて低温でじっくり発酵させたもろみを、酒袋に一つずつ丁寧に袋取りし吊り下げて、袋から染み出た清酒を香りが飛ばないうちに素早く一斗瓶に囲い、低温貯蔵しました。

 その他の商品も槽(ふね)と呼ばれる清酒専用の搾り機を使い、香りも味も一番おいしい瞬間を待って濾した清酒をお客様にお届けできるよう心掛けています。

 黒松白扇の清酒の特徴

 岐阜県は山々に囲まれた豊かな清流がたくさんあります。
 清酒「黒松白扇」の製造元である白扇酒造は、岐阜県でも比較的温暖な中濃地域にあります。
 すぐ近くには飛騨川があり、水にも大変恵まれています。
仕込水は軟水で、口当たりの柔らかな芳醇タイプのお酒に仕上がるのが特徴です。
 清酒「黒松白扇」は、どの銘柄を飲んでいただいても飲み飽きない味わい深いお酒になっています。

 

 会社名とお酒の銘柄についてお話します。
 白扇酒造は明治期に加藤酒店屋号はカネトウ藤、銘柄は加茂泉、焼酎は金星でした。
 昭和に入り、戦後株式会社となる時に先代が思い切って銘柄を変更し黒松白扇となりました。そして平成となる時、登録商標の問題が起こったため「あえて新銘柄で新しい時代を」と花美蔵と命名しました。白扇酒造は代が変わるごとに銘柄を変えてきた歴史となっています。

 そして今度は、令和の時代を迎え、どういうわけか「黒松白扇」の登録がもどり副社長が自分の時代は「黒松白扇」というもとの銘柄で再出発したいとの事。杜氏も張切って新しい時代に挑戦します。新しいブランドを立てる事はよくあることですが、昔の銘柄にもどすのは業界でも初めてではないかと思います。

 副社長 加藤:これからの白扇酒造は清酒も調味料も全て全力投球です。見ていてください。代が変わると名前が変わるという白扇の歴史ですが、私の時代にも結局変わり、結局どの代でも変更していますね!息子の時代また言われるんでしょうね!(笑)

 

 白扇酒造 加茂郡川辺町中川辺28

 ラインナップ

 「黒松白扇」純米大吟醸 馥(ふく)・黒・花・蔵 など

 

 

 うちのみりんは伝統製法で、すべて米から造られています。
 加茂郡川辺町。町の中心を飛騨川が流れ、古くは木曽ヒノキなどの木材を筏(いかだ)に組んで流す集散地の川湊(みなと)として栄えたこの地に、江戸時代後期から続く『白扇酒造』はある。創業時は加藤商店として、みりんと焼酎を販売。明治32年に酒類製造免許を取得した後は「黒松白扇」といった清酒も製造し、昭和26年に社名を白扇酒造と改めた。

 現在は日本酒「花美蔵」や焼酎、リキュールなども製造するが、主力商品は何といっても化学調味料や食品添加物を一切使わず、昔ながらの製法で造るみりん「福来純 伝統製法熟成本みりん」だ。「原料はもち米と米麹、米焼酎だけ。うちのみりんはすべて米から造られているんです」と、5代目の加藤祐基さん。
 蒸したもち米に米麹と米焼酎を混ぜ、約90日間糖化させて手搾りした後、3年以上タンクで貯蔵熟成する伝統製法で造られるみりん。調理の隠し味に使えば、上品でまろやかな甘みや美しい照りとつや、深いコクが加わり、いつもの料理が格段に美味しくなる。さらに、グラスに注ぐと琥珀色に輝くこのみりんは、そのまま飲むこともできる。
 まろやかで甘い女性好みの味わいで、食前酒や寝酒にも。「牛乳割りやホットみりんレモンもおすすめです。他にも僕たちが考えたみりん料理をウェブサイトで紹介しています。若い世代やより多くの方に、もっとみりんのことを知って、使ってもらいたいんです」。
 みりんの代わりとして安価に販売されるみりん風調味料や発酵調味料は、伝統製法で造られたみりんとは原料や製法が全く異なる別物だ。しかし、それらの低価格商品に押され、一時期はみりんの売り上げが激減、厳しい時代が続いた。だが近年、料理研究家や多数のメディアが白扇酒造のみりんを絶賛、“飲めるみりん”と紹介したのをきっかけに評判となり、売り上げは順調に回復した。
 「最近は食が見直され、本物を求める志向があります。原料と製法にこだわり続けてきたからこそ、うちのみりんも今の時代に合い、支持されるようになったんだと思います」。

*https://aun-web.jp/spot/spot-880.html より

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<伝統野菜> 青森 大鰐温泉もやし

2021-04-28 06:44:06 | 伝統野菜

 「大鰐温泉もやし-おおわにおんせんもやし」

 【生産地】青森県 大鰐町

 【形状】もやし。長さ40cmほどに育つ

 【食味】大豆もやしとそばもやしの2種類がある。歯ごたえと独特の香りが特徴的で、加熱してもこのシャキシャキとした食感が失われない。

 【来歴】津軽藩御用達で冬の間だけ栽培されてきた津軽の伝統野菜。江戸時代の弘前藩3代目藩主 津軽信義公(1619~1655年)が栽培を推奨したという記録が残っており、350年以上の歴史がある。栽培者が極めて少なく、種は門外不出で、栽培法も秘伝という貴重なもの。温泉熱を利用した土耕栽培で、水道水ではなく温泉水をかけて育てられている。

 「大鰐温泉もやし」は、栽培方法が独特で、一般的なもやしが暗い部屋の中で緑豆に水をかけて水耕栽培するところを、温泉の熱を利用した土耕栽培を行っている。江戸時代からの栽培方法のままで、土の畑に「沢」と呼ばれる穴を掘って種を蒔き、ワラで光をさえぎること1週間。温泉の熱で、土の温度は常に30°C程度に保たれるこの環境で発芽したもやしは、40センチほどにまで成長する。収穫後のもやしから土を落とす作業にも温泉水を使う。現在の大鰐温泉もやしの生産者は6軒。

 【収穫時期】通年

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E9%9D%92%E6%A3%AE/#i-8 より

 

 津軽の湯治の町に伝わる幻の伝統野菜“大鰐温泉もやし”
 青森県南津軽郡大鰐町

 大鰐温泉もやし (取材月:December 2018)

 青森県津軽地方の南端に位置する大鰐町(おおわにまち)。豊かな山々に囲まれ、津軽藩の奥座敷として約800年前から親しまれてきた由緒ある温泉郷。

 そんな津軽の温泉郷で代々受け継がれ、幻の伝統野菜と謳われる食材がある。「大鰐温泉もやし」だ。その名の通り、「温泉」を活かした栽培方法によって育まれる「大鰐温泉もやし」は、市場にはほとんど出回らない希少価値の高い伝統野菜として注目を浴びている。

 温泉と温泉熱だけで美味しく育つ「大鰐温泉もやし」
郷土の恵みである、湧き出る温泉と温泉熱を使って栽培する「大鰐温泉もやし」。地元農家が一子相伝で密やかに受け継いできた伝統野菜だ。文献では350年以上前から栽培されていた記録が残り、津軽藩の藩主が湯治で大鰐町を訪れた際には、必ず献上された逸品と伝えられている。

 温泉熱で温められた土の栄養分と温泉成分が、類をみないほど力強く美味しいもやしを育てる。長さは約40cm、噛んだ音が周囲に響き渡るほどシャキシャキな食感と歯応えは、もやしの概念を覆すほど。一束300gのもやしをわらで縛って売る慣しにも余計に食指を動かされる。

 その味わいは古くから地元民に強く愛され続けてきた。11月〜5月の出荷時期になると、地元店舗に並ぶやいなや、たちどころに売り切れるのが常。現在でも出荷量の7割以上は地元で消費されてしまうのだそう。

 どのようにして「大鰐温泉もやし」は栽培されているのか。町内に4軒ある生産者の1人、山口将大さんの栽培ハウスを訪ねた。

 扉を開けると、中は温泉の熱気と湯気が充満する温室で、汗だくで作業する山口さんが「大鰐温泉もやし」の栽培方法を丁寧に教えてくれた。

 大きな特徴は、もやしには珍しく土耕栽培であるということ。山口さんの畑には、深さ40cm、幅80cmほどに掘られた土室が5つほど並ぶ。その地底に、「小八豆(こはちまめ)」という大鰐町固有の地域在来種である大豆を蒔いて、光を遮るように薄く土を被せ育てている。農薬や化学肥料は一切使わない。また、栽培過程では水道水を一切使わず、温泉水のみを利用。収穫後の土を落とす洗い水にも温泉水を利用しているという。

 地中には温泉水の流れる管が埋められていて、基本的には、その熱と成育具合を観察しながら折りをみて掛ける温泉水だけで、もやしはすくすくと育つのだそう。

 とはいえ、もやしは成育速度がはやい上に、温度と湿度の変化や光に非常に繊細な野菜のため、細部にまで神経を尖らせておく必要がある。種蒔きから通常1週間で収穫期を迎えるのが目安ではあるが、その前後の天候などに影響を受けて、4日目や5日目で収穫を迎えるケースもあるという。温泉水を少しでも掛けすぎると土の温度が上がりすぎて根が腐ってしまうこともあるそうだ。

 「毎日ドキドキしながらハウスに入るんですよ。本当にちょっとしたことで、もやしの状況が変化するので。1本1本のもやしをよく観察して、ハウスの室温や温泉水の量を調整しています。単純な作業に見えるかもしれないですが、毎日もやしとこまめに対話しないと、美味しいもやしには育たない」。

 山口さんが説明してくれたこと以外にも、芳香で強烈な歯応えを持つもやしを育てるための知恵や工夫が必要とされるそうだが、そこは門外不出。後継者のみに伝わる栽培技術だという。

 地域再生の希望をもやしに託す
 明治28年のJR大鰐温泉駅開業をきっかけに、周辺のスキー場利用も増加、多くの観光客が日本全国から集まるようになった大鰐町。

 しかし、バブルの崩壊とともに観光客が激減した上に、その後の大規模リゾート開発にも失敗し、町は多額の負債を抱えて財政難に陥ったという苦い経験を持つ。

 そうした状況の中で、町の再生計画の切り札の一つとして期待されたのが、メディアなどで「幻の伝統野菜」として脚光を浴びることが増えた「大鰐温泉もやし」であった。

 栽培方法が一子相伝で、農家の直系にしか伝授されないため、後継者のいない農家は廃業せざるをえない状況が続き、ピーク時は約30軒あった温泉もやしの生産者は、片手で数えるほどまでに減ってしまっていた。そこで町は、「大鰐温泉もやし」の伝統を絶やさず、更なるブランド化を計るため、10数年前から議論を重ねた。そして、町が主体となって直系以外の人間にも栽培方法が伝授されるよう調整し、「大鰐温泉もやし」の後継者を育成することを決定したのだ。

 山口さんも、町からの募集に手を上げた新規就農者の1人。伝統と信用を培ってきた「大鰐温泉もやし」だけに、体力や熱意、人柄など厳しい審査を通った人間のみに、先人らが技術を伝授。現在では、ようやく4軒にまで生産者の数が増えたという。

 「大鰐温泉もやし」の後継者育成とブランド化を取りまとめる、大鰐温泉もやし増産推進委員会のリーダー、船水英俊さんが、その展望を聞かせてくれた。

 「一般的には脇役のようなイメージの強いもやしですが、『大鰐温泉もやし』は、主役になりえる食べ応えです。本当に美味しい。絶対に絶やしたくないのです。とはいえ、地元の人たちは昔からずっと温泉もやしに親しんでいるので、味わいには厳しい。新規就農者をしっかりと周囲でサポートし、まずは地元民が納得のもやしをつくり続けること。そして、行く行くは、この『大鰐温泉もやし』を食べに県外からも大鰐町に足を運ぶ人が増えることを目指しています」。


 地元で味わう、温泉もやし料理
 大鰐町の地域コミュニティの拠点である、日帰り温泉施設を備えた大鰐町地域交流センター「鰐come(ワニカム)」では、館内のレストランにて、「大鰐温泉もやし」を使ったバラエティ豊かな料理が楽しめる。

 人気メニューの一つが、「大鰐温泉もやしうまか丼」。温泉もやしがご飯の表面を覆い尽くし、町内で育った青森シャモロックのひき肉と温泉卵を混ぜながら口に運べば、もやしのシャキシャキ感と肉のコクが絡み合う絶品だ。

 より一層温泉もやしの素材感を味わいたい場合は、「温泉もやし しゃぶしゃぶ」もオススメ。お湯にサッともやしをくぐらせて、ポン酢を付けて食べれば、食感といい風味といい、温泉もやしの真価をダイレクトに堪能できる。

 温泉郷の恵みがもたらしてくれた、一子相伝の伝統の温泉もやし。

 もやしと聞いて侮るなかれ。ぜひ大鰐町まで足を運び、その驚きの食感を実際に味わってみてはいかがだろうか。

 Writer : TAICHI UEDA / Photographer : SATOSHI TACHIBANA

 情報提供:大鰐温泉もやし増産推進委員会 船水英俊さん

 “旬”の時期 11〜4月頃

 美味しい食べ方
 ・素材感と歯応え抜群の食感を楽しんでもらうためには、「しゃぶしゃぶ」がおすすめ。

*https://shun-gate.com/roots/roots_79.html より

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<漢字検定> 1級 読み 62.回答 63.出題

2021-04-28 06:35:30 | 漢字検定

 前回の回答

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 牙籌  -が‐ゅう-
 1 昔、中国で計算に用いた象牙製の数取り。

 2 そろばん。

 

 問2 抉剔 - けってき-えぐり出す。*https://sakura-paris.org/dict/%E5%AD%A6%E7%A0%94%E6%BC%A2%E5%92%8C%E5%A4%A7%E5%AD%97%E5%85%B8/content/2647_1338 より

 

 問3 鞆音  -ともね-弓を射たとき、弦が鞆 (とも) に触れて鳴る音。

 

 問4 屏居  -へい‐きょ-
 1 世間から引退し、家にこもっていること。隠居。

 2 一室にこもっていること。

 

 問5 跋扈 -ばっこ-魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。

 

 今回の出題

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 寵辱  

 

 問2 窈窕  

 

 問3 咆哮  

 

 問4 綢繆  

 

 問5 戒飭

 

 *漢字検定Web問題集 HP より

 *goo辞書 より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 長野 木曽漆器

2021-04-28 06:19:43 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「木曽漆器」

 Description / 特徴・産地

 木曽漆器とは?
 木曽漆器(きそしっき)は、旧木曽郡櫛川村である長野県塩尻市とその周辺で作られている漆器です。木曽漆器の産地である長野県塩尻市は、海抜約900メートルの高地です。夏は涼しく冬は極寒の気候で、漆を塗る作業環境として適しています。また木曽五木といわれる、檜(ひのき)・翌檜(あすなろ)などの地元の豊富な良材が入手可能です。
 原料木には檜(ひのき)、桂(かつら)、橡(とち)など天然漆を使用しています。お湯を通した後に柔らかい布巾などで拭いた後は、湿気や乾燥の強い場所を避け直射日光の当たらない場所での保存が推奨されています。
 木曽漆器の特徴は、長く使用するほど温もりのある艶が増し、堅牢になっていくことです。特徴的な技法には、「木曽春慶(きそしゅんけい)」、「木曽堆朱(きそついしゅ)」、「塗分呂色塗(ぬりわけろいろぬり)」があります。「木曽春慶(きそしゅんけい)」は下地を付けず、生漆を繰り返し擦りこみ染み込ませて、木地の美しい木目を生かす技法です。「木曽堆朱(きそついしゅ)」は「木曽変わり塗」とも言われ、木地に下地を付けて漆をたっぷりふくんだタンポを使用して模様付けしていきます。「塗分呂色塗(ぬりわけろいろぬり)」は、色漆を数種類使用して幾何学模様に塗り分けていき、上塗りが乾燥したら丁寧に表面を磨きます。

 History / 歴史
 木曽漆器 - 歴史
 長野県塩尻市の恵まれた風土と、産地が古くから交通の要所に位置していたため、木曽漆器は発展してきました。
17世紀初頭より木曽漆器製作が始まり、江戸時代には尾張徳川藩の厚い庇護の下に発達し、中山道を旅する人々の土産物として人気を集めました。
 明治時代の初期には、下地作りに使える錆土(さびつち)粘土が発見され、より使い勝手のよい漆器が作られるようになります。錆土粘土は鉄分を多く含むため、他の産地よりも堅牢な漆器が作ることが可能になったため全、国的に木曽漆器の名前が知れ渡るようになります。
 戦後の高度成長期には、庶民の生活に欠かせない日常の器以外にも、旅館やホテルの高級な調度品など多種多用な製品が作られるようになりました。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/kisoshikki/ より

 日用品から高級家具までそろう 木曽漆器
 木曽漆器には「木曽変わり塗(木曽堆朱)」「塗り分けろいろ塗」「木曽春慶」とある。その伝統技法を受け継ぐ二人の職人に話を聞いた。

 
 庶民のための漆器
 石本忠男さんと荻村康行さんは木曽漆器の伝統工芸士。二人とも同じ親方の元で修行をした兄弟弟子だ。石本さんが兄弟子、荻村さんが弟弟子になる。かれこれ40年以上の付き合いになるという。二人とも漆塗りの技術向上のために作られた「どんぐり会」や、楢川村立産業学校などで勉強を重ねた。「木曽はもともと『めんぱ(ヒノキで作られた楕円の弁当箱)』など庶民のための実用的な漆器を多く作っていたんですが、大都市から遠いでしょ。売るのが大変なんです。それで産地としての特徴を出すために木曽変わり塗などにもっと力を注ごうということになったんです」当時の様子を石川さんはそう振り返る。


 漆塗り職人の6男
 石本さんは昭和7年、楢川村平沢にて漆塗り職人の6男として生まれる。「当時の風潮から考えて6男が親の仕事を継ぐことは考えられなかったですね。でも中学生の頃に私は結核になりまして、これがきっかけとなって漆塗りを始めたんですよ。家の中でできる仕事をということで家業を手伝うようになったんです」。以来50年以上にわたり漆を塗り続けている。今では石本さんは木曽を代表する塗師の一人となり、伝統工芸士会の会長を務めるまでになった。結核にならなければ今の石本さんはいないかもしれない。そう考えると人生とは不思議なものである。


 20歳まで給料なし
 荻村さんは昭和15年名古屋生まれ。「戦後にここ(楢川村平沢)へ来たんです。父親の故郷がここだったんです」。荻村さんが中学生の頃、40人の同級生のうち進学するのは3分の1くらいで、残り3分の2は漆器の道へ進んだという。「私もその一人で、石本さんのお父さんの所へ弟子入りしました。住み込みで他の弟子達と相部屋でしたね。漆の塗りの講習会みたいなものも開かれたりして勉強になりましたよ」。いわゆる徒弟制度である。20歳までまともに給料をもらったことがないそうだ。「でもそれが普通でしたからね。20歳になって初めて住み込みをやめ、外から通うようになりました」。こうして荻村さんは地道に塗りの技術を身につけていった。

 漆器は使われ続ける
 「木曽変わり塗」と「塗り分けろいろ塗」は刷毛で漆を塗った後で表面を磨き上げるので、鏡のようにつやがある。一方「木曽春慶」は刷毛で塗ったままが仕上がりとなる。これは「磨き上げなくても自然なままで美しい」ので木曽地方では「花塗」ともいう。それぞれ特徴があり、好みや場面に応じて使い分けてみるとよい。石本さんは言う。「使ってみると木のぬくもりを感じるし、安らぎや潤いを感じますからね。それに食事もおいしくなりますよ」。石本さんは自分の漆器に自信を持っている。「漆器はこれからも使われ続けると思いますよ」。良いものは使われ続けると確信している石本さんの言葉だ。


 高いというイメージがあるが
 荻村さんは語る。「漆器は高いというイメージがあるけど、長持ちするから結果的にはそんなに高くないんです。何よりも身体によいですし」。そして使い捨ての時代はもう終わりにして、よいものを長く使うのがいいのではないか、と提案する。「そのためにもまずは使ってもらうことが一番ですね。使ってどんどん意見してもらいたいです」。この前向きな姿勢が木曽漆器の質の高さを象徴しているのではないだろうか。


 こぼれ話

 より良い漆器を求めて~錆土の発見~

 600年の歴史を持つ木曽漆器は良質な木地と堅牢さが特徴ですが、その堅牢さを支えている技術は百数十年前、明治の初め頃に確立したものなのです。当時職人たちはより良い漆塗りの技術を求めて輪島へ勉強に出かけていました。そこで輪島の堅牢な漆塗りを支えているものが「地の粉」と呼ばれる粘土であることを知ります。職人たちは木曽にもそのような粘土がないか探しました。そしてついに楢川村の奈良井で鉄分を多量含んだ粘土を発見したのです。この土は「錆土(さびつち)」と名付けられました。この土を漆と混ぜて下地に塗ることによって輪島に負けない丈夫な漆器を作ることができるようになったのです。漆塗りに賭ける当時の職人たちの執念が錆土の発見につながったと言えるでしょう。

*https://kougeihin.jp/craft/0511/ より

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