登録番号 第55号 宮崎牛
特定農林水産物等の区分 第6類 生鮮肉類 牛肉
特定農林水産物等の生産地 宮崎県
登録生産者団体 より良き宮崎牛づくり対策協議会
特定農林水産物等の特性 きめ細やかなサシを持ち、口に含むと広がるほのかな甘みと芳醇な香りが特徴。地域を挙げた高品質な肉牛作りが高く評価され、第9回(H19)及び第10回(H24)全国和牛能力共進会において総合優勝。第11回大会(H29)でも肉牛の部で内閣総理大臣賞を受賞。
地域との結び付き 宮崎県は肉用子牛の生産が盛んであったが、昭和34年に肥育牛の飼料給与基準を策定するなど、肥育牛の振興策にも着手。県内種雄牛の改良にも取り組み、昭和48年には「宮崎方式」と呼ばれる県内種雄牛の一元管理体制を全国で初めて構築。
*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i55.html より
「宮崎牛」は、宮崎県で生産された黒毛和種の牛肉のうち、 肉質等級(1)が4等級以上のものに与えられる名称です。
「宮崎牛」の特徴は、極上な肉質ときめ細やかなサシです。口に含むとほのかな甘みと芳醇な香りが広がります。
5年に1度開催される全国和牛能力共進会(2)では、「宮崎牛」は3大会連続して最高の賞を連続して受賞しました。
宮崎牛となる子牛は、宮崎県が挙県一致で築き上げてきた県内種雄牛の血統を受け継いだ黒毛和種であることが必要です。また、出生地は宮崎県に限ります。
さらに、宮崎県における飼養期間が最長であること、そして枝肉の肉質等級が4等級以上であることが、「宮崎牛」となる条件です。
宮崎県は太平洋に面し、南北400kmにおよぶ海岸線を有します。太平洋を流れる温かい黒潮(3)と冷たい北風を遮る九州山地(4)は、年間を通じ、宮崎県に温暖な気候をもたらしています。
この気候を活かすことにより、宮崎県は、全国屈指の肉用牛飼養頭数を誇っています。
宮崎県で生産された肉用子牛の品質は日本全国で高く評価されており、県内で生産された子牛のうち、約4割もの子牛が県外に出荷され、全国各地のブランド牛の素牛として活躍しています。
このような全国有数の肉用牛生産地で、宮崎県は独自の指針により、「太りやすく、飼いやすく、肉質の良い」和牛への改良を進めてきました。 1973年には、宮崎県家畜改良事業団を設立し、県内各地域で造成・管理されてきた種雄牛の一元管理体制を全国で初めて構築しました。生産者、関係団体及び行政が一体となって、挙県一致で築き上げてきた独自の肉用牛改良体制は「宮崎方式」と呼ばれ、現在に至るまで継続しています。
また、JA宮崎経済連と各JAの技術員が連携し、各地域における給与飼料の検討や、飼養管理の改善のための研修会の開催、肥育農家における生産技術指導を実施しています。
このように誕生した「宮崎牛」は、宮崎県内の肉用牛生産者及び関係者等の努力により、数十年を経て、宮崎県内だけでなく県外からも愛される牛肉へと成長し、全国和牛能力共進会の3連覇を達成するまでに至りました。
1986年に、県やJA宮崎経済連等の関係団体から構成される「より良き宮崎牛づくり対策協議会」を設立し、悲願であったブランド「宮崎牛」が誕生しました。
(1)肉質等級:牛肉の肉質を示す指標として、「脂肪交雑」「肉の色沢」「肉の締まりおよびきめ」「脂肪の色沢と質」の4項目により1~5の等級(5が最高)で評価されます。
(2)全国和牛能力共進会:5年に1度開催される和牛(黒毛和種)の品評会です。
(3)黒潮:東シナ海を北上してトカラ海峡から太平洋に入り、日本列島の南岸に沿って流れ、房総半島沖を東に流れる海流で日本海流とも呼ばれています。南極環流やメキシコ湾流と並んで世界最大規模の海流です。
(4)九州山地:大分県南部、熊本県球磨地方、宮崎県北部、鹿児島県薩摩地方に至り、九州の中央部を北東から南西の方向に貫く山地です。
*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/55.html より
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