登録番号 第46号 桜島小みかん
特定農林水産物等の区分 第3類 果実類 その他かんきつ類(紀州みかん)
特定農林水産物等の生産地 鹿児島市桜島横山町、桜島白浜町、桜島二俣町、桜島松浦町、桜島西道町、桜島藤野町、桜島武町、桜島赤生原町、桜島小池町、桜島赤水町、新島町(平成16年10月31日時点における行政区画名としての鹿児島県鹿児島郡桜島町)
登録生産者団体 鹿児島みらい農業協同組合
特定農林水産物等の特性 果実は極めて小さいが、果肉は柔らかく多汁で、甘さと酸味のバランスがとれ食味が良いみかん。果皮には、柑橘系特有の爽やかな香気がある。
地域との結び付き 周囲を海に囲まれ年間を通して温暖で日照条件にも恵まれている桜島では、温州みかんと系統が異なる「小みかん」が島の重要な商品作物として古くから栽培されてきた。屋根掛けハウスの下で水分管理を適切に行うことにより、サイズの揃いの良い果実を生産し、現在も地域の特産品となっている。
*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i46.html より
「桜島小みかん」は、鹿児島県の「桜島(1)」で栽培されている果実が極めて小さな「みかん」です。
果実は小さいものの、果肉は柔らかく多汁で、甘さと酸味のバランスがとれた食味の良さが特徴です。また、果皮には、柑橘系特有の爽やかな香気があり、薬味としても利用されています。
「桜島小みかん 」の収穫期は概ね11月下旬から12月下旬で、出荷量には限りがあるため、希少価値が高く、地元の市場関係者からは高い評価を受けています。
「桜島小みかん」の栽培は、活火山である「桜島」の降灰の被害を防ぐとともに、適切な水分管理を行うため、「屋根掛けハウス(2)」で行います。
生産者は、「桜島小みかんの出荷規格」を遵守し、傷及び病害虫被害等の少ない、形状の良い果実を出荷します。なお、「桜島小みかんの出荷規格」を満たしているものの、着色不良等、外観が劣るものは、青果として出荷はできませんが、加工用として利用することができます。
「桜島」は周囲を海に囲まれ年間を通して温暖で日照条件にも恵まれており、古くから「小みかん」の栽培が行われてきました。文献によれば、江戸時代(3)から栽培されてきた記録があり、地域には、樹齢100年を超える古木も散在しています。
「桜島小みかん」は、消費地の鹿児島では、数少ない県内産のお歳暮(4)商材として重宝されており、食用以外にも、お正月の「しめ縄(5)」や「鏡餅飾り(6)」としての利用など、地域に根ざした産品となっています。
古くから生産が続けられてきた「小みかん」は、1979年に「屋根掛けハウス」が導入され、現在の栽培方法が定着しました。
1983年には、「桜島町農業協同組合」による集荷販売体制が整い、本格的に生産振興・販売促進に向けた体制づくりが進み、今日に至っています。
(1)桜島:鹿児島県の錦江湾内にある半島です。かつては島でしたが1914年の噴火により大隅半島と陸続きになりました。現在も噴火が続いている鹿児島県のシンボルです。
(2)屋根掛けハウス:一般的なビニールハウスは、施設全体をビニールで覆い温室として利用しますが、温暖な鹿児島では、ハウスの上部だけをビニールで覆い降灰対策用の施設として利用しています。
(3)江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。
(4)お歳暮:日本では1年に2回、お世話になった方に対して、「感謝の気持ちを込めて」、贈り物をする習慣があります。夏は「お中元」、冬は「お歳暮」と言います。
(5)しめ縄:「お正月に神様をお迎えしやすく」、かつ「悪いものを家に入れない」という2つの意味から、藁を編み、飾りを付けてつくる伝統的な飾りです。新年を迎えるにあたり家の軒先に飾ります。
(6)鏡餅飾り:「しめ縄」と同様に、新年を迎えるにあたり家の中に飾るもの。平たい餅を二つ重ね、その上に、飾りとして「みかん」を載せるが一般的です。
*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/46.html より
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