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<伝統野菜> 熊本 赤大根 -追記あり-

2024-05-11 14:59:20 | 伝統野菜

 「赤大根」

 五木赤大根
 いつのまにか大根の仲間では一番出荷が多くなっている大根です。
 五木赤大根とは出会いもとても印象的なものです。
 熊本県で五木赤大根を守っている生産者さんから私の守っている雲仙こぶ高菜との効果の中で月の赤大根をやってきました。

 私はこの大根を見たときこんなに素敵な大根が残っていたことにとても感動してしました。
 赤の濃色で横に白のすじが入りとてもコンパクトな大根です。
 肉質は硬めですが、芯には霜降り状の赤みがよく出てる系統もあります。

 浅漬けやサラダなどの生食やおろしに向いています。煮物には不向きというよりは熱を通すと、この大根の特有の成分が失われていくことも知りました。

 他の在来種と比べて耐寒性が強く収穫後半まで収穫が続くものですからついつい出番が多くなってしまいます。

 他の島大根、雲仙赤紫大根、横川つばめ大根等は、2月になれば寒さの中で大根の一番上の肩のところが傷んでしまって収穫できずに畑の中でトラクターで土の中へ耕してしまったものです。
 この冬は寒暖の差が激しくそのために寒傷みになってしまいました。

 しかし五木赤大根には、寒傷みは発生していません。
 私は五木赤大根も平家大根と言われていますが、むしろこの赤大根は源氏の方の大根なのではと感じてしまいます。
 なぜなら岩手県の地大根の見本が私の所に届いた時、この五木赤大根にとてもよく似ていました。
 その時にこれは原子の流れの大根では、と・・・!


 今回の出荷分とは、畑の中で花芽が出る直前に葉を切り落として畑の中に残しておいたものです。在来種の大根達とは2月に入れば次々に花芽を初めて行きます。
 まさに在来種大根の泣き所です。
 五木赤大根は水洗いした時の美しさ、交配種とは違い、一本一本が姿が少しずつ違う。
 特に赤皮の中に横に入った白は自然と歴史の中に生まれる美しさに思えます。もうこの大根も私の畑の中で20年以上も一緒に暮らしています。
 大根の仲間の中でも私は一番大好きな大根でもあります。

 今春も収穫中に残した種用を定植しています。いつも山の畑に花を咲かせていたのですが、今回は新しく仲間入りした長崎大根に場所を奪われて別の畑での種用の定植となり、少し今春は戸惑いの花になるのでしょうか・・・・?

 20年も同じ畑の中で暮らしていく中、今頃はすっかり馴染んでよくできるようになってきています。
味もこの土地風土に合った味をこれから表現していくのではと思えます。

*http://blog.sai-san.jp/?eid=6 より

 

 「赤大根」

 【生産地】五木村とその周辺市町村、八代市泉町

 【特徴】「糸巻き大根」系の赤大根も多くの系統が存在するが、寒さに強く、抽苔が遅い、冬場の貴重な野菜。赤大根を縦に切ると、中身は白く、真ん中に鮮やかな赤い筋が入っている。

 【食味】味は通常の白い大根と大きく変わらないが、少し固めの食感。肉質がかたく、煮ると柔らかいが、煮くずれしにくいのが特徴。糖度も高い。

 【料理】酢漬け。生の大根を、皮をむかずに酢に漬けると赤大根の鮮やかな色が楽しめる。大根おろしにすると、ピンク色になる。

 【来歴】五木村を中心として九州山地の集落には、在来の「糸巻き大根」系の大根など、多くの品種や系統の“赤い大根”が栽培されてきたが、そのほとんどは伝統野菜である。多くの系統の赤大根があるが、戦後導入されたことがはっきりした系統を除いて「赤大根」として「くまもとふるさと野菜」に選定。

 【時期】秋から冬に入手可能。産地五木村とその周辺市町村、八代市泉町※入手可能時期及び場所地域内直売所等で販売。

*https://tradveggie.or.jp/43-kumamoto/#i-8 より


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