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<日本酒メーカー> 秋田 栗林酒造店

2024-04-14 07:37:13 | 日本酒

 「栗林酒造店」

 合名会社栗林酒造店[春霞]

 奥羽山脈の恵みを受けた酒造り
 当蔵は明治7年(1874)秋田県六郷村(現美郷町)にて創業しました。六郷は、仙北平野の良質の米と豊富な地下水に恵まれ、かつては酒蔵が20以上あったとされる地域です。春霞の銘柄は、謡曲「羽衣」の一節「春霞たなびきにけり~」から取ったといわれています。
 昭和44年(1969)からは地元出身の亀山精司が杜氏を務め、全国鑑評会で7度の受賞を重ねました。この時期の協会9号系酵母での酒造りは、現在の酒造りの基礎のひとつとなっています。平成20年(2008)亀山の引退後は、代表社員の栗林直章が酒造りを行っております。

 酒米『美郷錦』への強いこだわり
 美郷錦は、秋田県独自の酒造好適米です。北国秋田に適した酒造好適米の育種開発の結果、誕生したのが美郷錦。現在、当蔵の酒造りは「美郷錦」なしには考えられません。
 当蔵では平成17年から美郷錦の契約栽培を始めました。大粒でタンパクが少なく、精米特性に優れている良米ですが、決して栽培しやすい品種ではないことも事実です。その意味では「プロのための品種」とも言えます。仕込み水や使用酵母との相性が良く、当蔵の酒造りに適してると感じ、年々栽培量を増やしてきました。令和元年度は、当蔵全体のおよそ八割に美郷錦を使用しています。

 水の町、美郷町
 清水の郷・秋田県美郷町。ここは町内に126カ所もの湧水が確認され、名水百選(環境庁)にも選定された水の町。奥羽山脈のふもと、扇状地の上にあるため地下水が豊富で、各家庭でも地下水を汲み上げて使用するのが一般的です。
 当蔵で使用している仕込水も、地下25メートルから汲み上げた地下水。その水温は年間を通して約12度前後で、水質は軟水。一説には「酒を造るにはよく湧く軟水が良い」といわれるなど、仕込み水は酒の味を大きく左右しています。

 製造責任者の紹介 [栗林 直章 - Naoaki Kuribayashi ]

 仕込みの際、蒸した酒米の温度管理など何度もチェックしている姿が印象的であった、栗林直章代表にお話を伺いました。

 「目指すのは「ごはんのおかずとも相性の良い食中酒」。契約栽培米「美郷錦」と「9号系酵母」を中心に用いて、派手さはなくとも香味バランスの良いお酒が目標です。近年は蔵から見つかった「亀山酵母」仕込みのお酒も増えてきました。前杜氏の名から名付けたこの酵母もバランスよい香味を醸します。米品種も酵母も種類をしぼって、丁寧な酒造りを心がけています。おひたしや煮物など、季節の野菜を使った料理と共に、じっくり味わっていただければ幸いです。」

 合名会社栗林酒造店 仙北郡美郷町六郷字米町56

*https://www.osake.or.jp/kuramoto/19kuribayashi.html より

 代表銘柄

春霞 純米大吟醸袋吊り

原料米品種:美郷錦
精米歩合35%

酒米の精米は、米粒が割れないように時間をかけてゆっくりと行う必要があり、特に純米大吟醸においては大切です。中硬質米の美郷錦は比較的米粒が割れにくいので、その点有利です。香りほどよく、仕込み水の柔らかさと相まって、じっくりと味わえるお酒になっています。

栗林 純 米

原料米品種:美郷錦
精米歩合60%

奥羽山脈の麓、山間部の美郷町六郷東根では、山からの冷たい水で米つくりを行っています。収穫量は少ないものの、良質の米ができると古くから言われてきました。この地で平成27年から新たに美郷錦を栽培しているのが、小西嘉之、坂本長広の2名の若い農業者です。ここの美郷錦が「栗林」六郷東根になります。


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