「くわい」
【生産地】さいたま市緑区、岩槻区
【特徴】埼玉の「青くわい」は、関西をはじめする各地で高級食材として扱われている。縁起物としてお正月料理や慶事に欠かせない食材として用いられる。オモダカ科オモダカ属の多年生の水生植物で、地下にできる塊茎(かいけい)という部分を食す。
【食味】ホクホクとした食感が特徴的。加熱することで栗や芋のような食感が生まれる。アク抜きをしていても多少の苦みが残るが、この苦みを好む人も少なくない。
【来歴】江戸中期に綾瀬川流域の湿田地帯で始まったとされる。1786(天明6)年、関東地方で大水害が起こって稲作が壊滅的被害を受けた時、くわいが高値で売れたおかげで農家が救われたと伝えられている。また、江戸後期に記された地誌「遊歴雑記」にも、くわい栽培の記述がある。明治後期には、安行・野田村から種子の導入が行われ、栽培が本格化。戦中、戦後にかけて一時的に生産が途絶えたが、その後回復し、昭和30 ~ 40年には作付面積が最大規模になった。当時は京浜市場に個人出荷がされていたが、昭和40年代後半に農協による共選共販体制がスタート。現在も農協出荷が主流となっている。
【時期】11月下旬から12月
*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%e2%80%9511-%e5%9f%bc%e7%8e%89/#i-11 より
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