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< 郷土料理 > 山梨 あけぼの大豆の枝豆

2024-12-24 07:59:09 | 郷土料理

 「あけぼの大豆の枝豆」

 主な伝承地域 身延町

 主な使用食材 あけぼの大豆

 歴史・由来・関連行事
 「あけぼの大豆」は身延町曙地域などで明治時代から栽培されており、通常の大豆よりも大粒で糖度も高い極上の大豆である。通常の大豆の1.6倍の大きさがあり、10粒並べると6寸(18cm)になることから別名「十六寸(とうろくすん)」と呼ばれていたほどである。身延町は標高300~700mで昼夜の寒暖差が激しく霧深い気候、礫岩(レキガン)層といわれる土壌により「あけぼの大豆」に最適とされている。しかし、地域性が強いことと、機械化が難しくすべての工程において手作業であること、そして生産者の高齢化のため収穫量が減少し、入手しづらい「幻の大豆」と呼ばれるようになった。特に若い枝豆は収穫期のわずかな期間しか出回らず、とても希少となった。現在では生産者協力の下、町内全体で地域活性化事業として取り組まれて生産量も上がり、豆腐や味噌のほか、コロッケや納豆などにも加工されて食されている。曙大豆の種を他の地で育てると1年目は大粒の大豆が収穫できるが、翌年以降は小粒になって曙大豆ではなくなってしまうのをみて、「やっぱり曙大豆は曙で育ててこそ曙大豆なんだね」が常套句になっている。

 食習の機会や時季 
 「あけぼの大豆」は晩生種のため、採れたての枝豆が味わえるのは10月、大豆の収穫は11月下旬から12月中で加工品は通年食べられている。

 飲食方法
 あけぼの大豆を水で洗い、塩を多めに振り、こするようにして産毛を取り、塩を入れた湯で5~8分ゆでる。途中硬さを確認して好みの柔らかさに仕上げる。ざるに上げて水気を切ってうちわであおり、粗熱が取れたらいただく。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定されている。10月には「あけぼの大豆」の収穫体験や、食すことができる”あけぼの大豆産地フェア”が開催される。 また、町を上げて商品の開発や通販が熱心におこなわれている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/akebono_daizuno_edamame_yama_nashi.html より


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