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< 郷土料理 > 秋田 とんぶりの長芋和え

2024-03-12 09:44:04 | 郷土料理

 「とんぶりの長芋和え」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 とんぶり、長芋

 歴史・由来・関連行事
 「とんぶり」は、アカザ科のコキア(ホウキギ)に実る1~2mmほどの緑色をした実の外皮を剥いて乾燥させたもので、魚卵のようなプチプチとした食感から、「畑のキャビア」として知られている。秋田で昔から食されている唐(中国)由来のぶりこ(ハタハタ)の卵に似ていることから、呼称「唐ぶりこ」がなまって「とんぶり」と呼ばれるようになったといわれている。
 日本国内唯一の生産地である大館市では、江戸時代からとんぶりを食用する習慣があったと伝えられ、その特種技法が現代まで継承され全国へ流通するようになった。昭和36(1961)年に秋田県で開催された国民体育大会の際、当時の皇后陛下の目に留まったことがきっかけで広く知られるようになった。
 10月から春が旬のとんぶりは乾燥させてボイルしたのち皮を剥き、薄い皮を剥くために複数回のもみ洗い、異物を取り除く作業と大変な手間を要する。その技法は現在まで大館地域で大切に受け継がれて今日に至る。クセがなく淡白な味わいで、プチプチとした食感が特徴。ビタミンやミネラルもバランスよく含まれており、栄養価の高い食材である。

 食習の機会や時季
 旬の時期以外でも、真空パックや瓶詰めで販売されているため、食卓の一品や酒の肴として、年間を通して日常で食されている。

 飲食方法
 千切りにした長芋と軽くすすいだとんぶりを和えて好みで醤油をたらして食する。秋田県民にとって身近な食材であるとんぶりはそのほか、ツナやきゅうりと和えたり、ご飯や豆腐にのせたり、おにぎりに混ぜたりと、実に幅広く食されている。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 スーパーマーケットの生鮮コーナーやお土産売り場で販売されている。2017年、「大館とんぶり」が地域の歴史・伝統と結びついた特徴を有する産品の名称を保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録されたことから、加工や包装に必要な整備を充実させるなどして、安定した生産体制の確保と生産者を増やす取り組みを行っている。真空パックや瓶詰めも市販されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/29_18_akita.html より

 

<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 32. 大館とんぶり  

https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry/?eid=5f193cf604614d175644457c0aca146d&sc=c2VhcmNoX3R5cGU9MSZsaW1pdD0xMCZzb3J0PWRlc2Mma2V5d29yZD0lRTUlQTQlQTclRTklQTQlQTglRTMlODElQTglRTMlODIlOTMlRTMlODElQjYlRTMlODIlOEEmcD0x

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