久し振りの国産機
晴れた冬空に、日の丸飛行機が進空しました。
場所は「岐阜県各務原の航空自衛隊岐阜基地」
航空自衛隊の次期輸送機です。 「型式XC2」と命名しました。
主製造元は、川崎重工です。
完成した輸送機は、最大約37トンの荷物を積み5.600km飛行できる。
積荷を軽く、12トンぐらいにすると、8.900㎞も飛べる。
現在自衛隊が所有している国産C-1輸送機では、最大8トンの荷物を積むと1.500km
しか飛ぶことが出来なくて、C-1輸送機では、国際援助活動で
海外に飛ぶことは、できなかった。
海外援助用には、アメリカから輸入したC-130Hが海外に飛んでおり、
今回のハイチの大地震でも、救援物資を運んでいるのを、テレビで流れて
いましたので、見られた方も多いのでは???
しかし、この飛行機でも、9トン積んで8.200㎞が限度です。
今回は、たまたま、アメリカで訓練中の機体が、アメリカから物資を
運搬したようです。
(XC2は非武装の飛行機です)。
エンジンこそゼネラル・エレクトリックCF6-80C2型を使用しているが
このエンジンは国内の、民間機にも沢山使われていて、信頼性の高いエンジンをつけている。しかし、官民癒着問題で、エンジン購入が頓挫しているのが、
大変気がかりなことです。
しかしながら、この機体は完成が待たれていた飛行機でもあります。
老巧化した、C-1輸送機の後継機です。
本当は、二年前に完成して、飛んでいるはずの機体。
しかし、不具合が見つかり、本日まで改修を続けていた飛行機です。
今回の初フライトは、新聞等にも、初フライト情報が載ったぐらいですので、
フライトを一目みようとする方や、私のように、写真に収めようとする方で、
岐阜基地の撮影ポイントは、多数の人出・・・天気は大変良くて、風が冷たい・・
気温は10度でした。
私は、自宅を八時に出て、ポイントに着いて見ると、
もう、車が沢山並んでいました。
刻々と時間がすぎて、
初フライトの時間になると、車は益々増えて、
広い、国有地も車で一杯になりました。
10時20分予定より少し早い時間に、XC-2は、大変静かに、
空に上がりました。約1時間のフライト後、沢山のギャラリーの見守る中、
岐阜の空に、姿を見せました。
この機体は、試験用の塗装ですので、各地に配備になると、
また、違った塗装になります。
各種の試験の為この、岐阜基地では、度々見る事が出来ることと、
思います。
この飛行機を開発するために、日本の航空設計技術者の三分の一が、
かかわったとされる機体です。
無事試験が終了して、援助活動等に参加して、世界中を飛びまわって
ほしいものです。