夕方、子どもたちと「崖の上のポニョ」みてきました。
以下、ちょっとだけネタバレがあるので、おイヤな方は回れ右してください。
映画の中身についてはテレビでもちょくちょく出ているし、宮崎監督の産みの苦しみについてのドキュメンタリーも何回か放映されているので、そこまで「おおっ・・」というところはなかったのですけど、ひとつだけ「ええっ・・・!」と思ったのはポニョの本名。
なんだと思います?・・・・ブリュンヒルデ(爆)。
これって、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の中で大活躍する(?)女性の名前。
しかもポニョことブリュンヒルデはまだ5歳にもかかわらず、もともと人間だった父親(・・えっとポニョの母親は、人間ではなく、神がかったお方です)との間に、少なからず葛藤があり、父は父でかわいくてたまらないポニョを閉じ込めて手元から離そうとはしない。・・・このあたりも、ちょっとワルキューレのヴォータンとブリュンヒルデの関係を彷彿とさせます。
それから、そういえば・・なんですが、「指輪」の一話目<ラインの黄金>が川底から始まるのと、ポニョが海中から始まるのも似てなくはない。
「ポニョ」そのものは、5歳の男の子と女の子の小さな恋の物語風の話ですけど、描かれている自然や時間空間はありえないことの連続で、スケールも恐ろしく大きく、宮崎監督の気合の凄さというものが伝わってきました。
公式サイトを見ますと、「人魚姫」を元にし、舞台を日本に移しキリスト教色を払拭した物語ということのようです。
「少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである」と書かれていますが、
<初源に属するもの>といえば、やはり神話的世界に行き着くのかもしれず、そういう意味では、神話世界に題材をとったワーグナーとも通ずるものがあったのかもしれません。
またさきほどちょっと調べてみたところ、ポニョに出てくる男の子<宗介>は、夏目漱石の小説『門』の「崖の下の家にひっそりと暮らす野中宗助」から取られていると言う話なのですが、ほんとうなのでしょうか?
そうすると、ゆくゆくはポニョとの関係に悩んで、宗教に救いを求めたりなんか・・・しないか(笑)。
そういえば、「ニーベルングの指輪」でもブリュンヒルデとジークフリート(夫婦)はなんだかややこしいことになり、悲劇的な最期を迎えるのだったけれど。
・・・・ああ、いけないいけない・・「ポニョ」はかわいい5歳児の恋物語だった(笑)。
以下、ちょっとだけネタバレがあるので、おイヤな方は回れ右してください。
映画の中身についてはテレビでもちょくちょく出ているし、宮崎監督の産みの苦しみについてのドキュメンタリーも何回か放映されているので、そこまで「おおっ・・」というところはなかったのですけど、ひとつだけ「ええっ・・・!」と思ったのはポニョの本名。
なんだと思います?・・・・ブリュンヒルデ(爆)。
これって、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の中で大活躍する(?)女性の名前。
しかもポニョことブリュンヒルデはまだ5歳にもかかわらず、もともと人間だった父親(・・えっとポニョの母親は、人間ではなく、神がかったお方です)との間に、少なからず葛藤があり、父は父でかわいくてたまらないポニョを閉じ込めて手元から離そうとはしない。・・・このあたりも、ちょっとワルキューレのヴォータンとブリュンヒルデの関係を彷彿とさせます。
それから、そういえば・・なんですが、「指輪」の一話目<ラインの黄金>が川底から始まるのと、ポニョが海中から始まるのも似てなくはない。
「ポニョ」そのものは、5歳の男の子と女の子の小さな恋の物語風の話ですけど、描かれている自然や時間空間はありえないことの連続で、スケールも恐ろしく大きく、宮崎監督の気合の凄さというものが伝わってきました。
公式サイトを見ますと、「人魚姫」を元にし、舞台を日本に移しキリスト教色を払拭した物語ということのようです。
「少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである」と書かれていますが、
<初源に属するもの>といえば、やはり神話的世界に行き着くのかもしれず、そういう意味では、神話世界に題材をとったワーグナーとも通ずるものがあったのかもしれません。
またさきほどちょっと調べてみたところ、ポニョに出てくる男の子<宗介>は、夏目漱石の小説『門』の「崖の下の家にひっそりと暮らす野中宗助」から取られていると言う話なのですが、ほんとうなのでしょうか?
そうすると、ゆくゆくはポニョとの関係に悩んで、宗教に救いを求めたりなんか・・・しないか(笑)。
そういえば、「ニーベルングの指輪」でもブリュンヒルデとジークフリート(夫婦)はなんだかややこしいことになり、悲劇的な最期を迎えるのだったけれど。
・・・・ああ、いけないいけない・・「ポニョ」はかわいい5歳児の恋物語だった(笑)。