~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

補助ペダル

2008年08月19日 11時30分12秒 | 家族・友人等
ひさしぶりに娘ネタです。

娘はなんとか日々ピアノとバイオリンを練習しています。
それぞれが「それなりに」というレベルですけど、毎日練習しているとなんとなく弾けるようになってくるから、継続って大事だと思います。

ピアノは今、バーナム、ピアノランド、なかよしピアノ、和音関係の本、発表会用の曲、とやってます。先生が決められた本もあれば、本人がやりたいと持ち込んだものもあります。
発表会は10月で、この日はたまたま運動会も重なっているので、果たして出ることができるのかどうかあやしいところなのですが、デーゲーム&夜公演(笑)でなんとかする予定でおります。

この発表会の曲はギロックの『ガラスのくつ』という曲で、先生に「何か探しておいてください」といわれて、私が子ども向きのテキストを片っ端から立ち読みして決めた曲なんですが、お姫さま好きの女の子にはなかなかタマラナイ曲です。
まずワルツであること、次に両手で交差しながら弾くスケールがあること、そしてペダルがあること、でしょうか。
技術的にはそう難しくはないですけど、そのなかに、長音のスラーとか重音のスタッカートなどがあって、長期間練習しがいのある内容だと思います。

私としては最早ペダルが出てくることにちょっとびっくりしたのですけど、発表会では結構年長さんでもペダル使っているので、まあやらせてみるか、と思ったわけですが・・・

子どもにはペダルって重いんですねえ。補助ペダルに乗り上げるようにして踏んでいる。「かかとをつけて」なんて無理です(泣)。うちの補助ペダルは重くもなく軽くもないと思うのですけど、結構大変そうです。
補助ペダルと一口にいってもいろいろあるのですけど、息子のときはなぜか使わなかったし、私の時代は「足がつくようになったらペダルを使ってもよろしい」みたいな時代だったので(だいたいコンクールの時ですら足台がなかった時代です)、娘のを購入するとき、それはそれは悩み、「ペダル使う前にやめるかもしれないから、それだったら足台だけでいいじゃないか」とか、「幼児でもペダルを使う時代なんだし、楽器の一部と思えばケチるわけにはいかない。もし、10歳くらいまで使うとしたら6年以上つかうわけだし」とかいろいろ考えました。
いざ買うとなると、自分で使うわけでもないのに、ペダルの踏み心地が良いものでないと許せず、結局平均以上のグレードのものを買うハメに(泣)。

なので、ペダルを使うことになってくれて、とてもうれしくは思ってはいるのですが、やっぱり子どもが踏むのは大変なんだな、と。
以前愛ちゃんという天才少女の演奏を聴いたとき、彼女はそのとき8歳か9歳で、ショパンの遺作のノクターンと、ベートーベンの5番ハ短調のソナタを弾いたのですが、そのときの補助ペダルの設置がなかなかすごかった。
とりあえずお母さんが設置されたのですが、台の下にゴムのすべりどめを敷き、愛ちゃんが椅子にすわってから再び、ペダルとのジョイントを微調整。
彼女は体格が小さかったので、それこそ台の上に立ち上がるように弾くスタイルで、すべりどめは必須だったでしょう。この補助ペダルがどのグレードのものだったかは知りませんが、たしか一番高いのだと5万くらいはしていたはずで、なにかの講評に「こういう小さなピアニストが力を発揮するには、高性能の補助ペダルの開発あってのことだ」というくだりがあり、なるほどと思ったことでした。
ちなみに愛ちゃんは、この補助ペダルをスーツケースに入れ、自分でごろごろ引きながら、日本各地、海外のコンサートホールで演奏して歩いていたようです。


習い事をする際、こういう付属品もなかなかあなどれません。
まだピアノはいいかもしれませんよ。
バイオリンはうちは楽器こそ買っていませんけど、弦を張替え、さらに自分にあった肩当て、あご当て、・・となると大変な出費です。そのうち弓の張替えもあるでしょうし。楽器ケースだって何万かしますしね。
それをいうなら、バレエだって靴代だけですさまじいとききますし・・。

どうしても、親はレッスン代、楽器代その他の出費をムダにしたくない(殴)などというヨコシマな考えがはたらき、一方で「プロを目指されたら困る。・・教養程度で」と思うものの、「それなりに身につけてくれよ」という矛盾気味の考えに陥るもんです。

大林監督はご幼少のみぎり、「ショパンの真似して、ピアノにケチャップを吐いて(もちろん血を吐く真似ですね)、ピアノをダメにしてしまった」そうなんですが、それをご両親は笑って許されたとか。
・・・・そんなこと絶対私にはムリですね。ええ、もう半殺しです。