~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

娘、記号ヲタ?

2008年09月19日 19時45分49秒 | ピアノ
今、娘が「かっぱのむかしばなし」という曲を弾いています。
4分の4拍子。左手はずっと「ウン・ウン・タン・タン」のリズムで、「タン・タン」のとき「レ・ラ」の重音を弾きます。
それにのせて右手はわらべうた風のメロディーを4分音符で弾いていきます。

今日、娘いきなり気づいた。
娘「(ト音記号の♭を指して)おかあさん、これ何?」
私「それはフラットだね」
娘「これなんの音を♭にするの?」
私「それは自分で読みなさい」
娘「・・えっと・・・シだ」
私「そう。それはシに♭がついてレで終わっているからニ短調といいます。ヘ長調じゃないね」
娘「でもね、でもね、この曲にシのフラットは出てこないよ」
私「あ、ほんとだ。一箇所あるけどナチュラルだから、ふつうのシを弾くね」
娘「なんでえ~。なんで、シの♭いらないのにここについてるの?なんで?おかあさんのパート(これは簡単な連弾になってます)にあるのかな?こっちにも、ないよ~(泣)」
私「・・・う~ん・・・シに♭つけるとこういう曲になるね(弾いてみる)。でも、そうするとなんか<むかしばなし>っぽくないような・・ニ短調の場所で弾くんだけど、ちょっと違う感じにしたいのかな」
娘「だったら、ここに♭書くことないじゃん!!もともとつけなくてもいいっ!」

・・・・娘、半ギレ。鉛筆でト音記号&ヘ音記号横の♭ぬりつぶしました。
まあ、なけりゃないでもいいのでは?西洋の音楽っぽくないし・・と母も放置(逃)。

娘は、音符を読むのはほんとにまだまだで、ヘ音記号、あとト音記号の高い音はいちいち数えないと読めません。
ただ、記号オタクというか、ダルセーニョとかフェルマータとかそういうものは大好きです。このくらいの年齢の男の子によく道路標識オタクとか国旗オタクとかいますけど、それに近い。
なので、子ども用のポケットサイズの楽典(写真)をよく眺めていて、「<マリオカート>みたいなのあったな・・、えっと<マルカート>か」とか、「<コーダ>の記号はペンダントみたい」とかブツブツいっています。
お笑い番組を見て、ネタを片っ端から覚えるのとそう変わりのないレベル(笑)。

ただ、ヘンなこだわりがあって、自分で楽譜を書き換える(殴)。
この前も、「さんぽ(トトロ)」の連弾のプリモで、どうしてもいやな音程(7度)があって、それはセカンドとあわせるとなるほどな和音になるわけなんですけど、一人で練習するのにガマンならない、これまた「イヤだ~」と半ギレ。
しようがないので、そこは6度に書き換え、セカンドで補うことに。
先生にも「すいません・・・どうしてもイヤみたいで」とお話して、勝手に著作権侵害(逃)。

こういうことがあると、たいがい「・・仮装さんのお嬢さんですからねえ」と笑われたり納得されたりするのですけど、私は断じてそんな子どもではなかったです。楽譜と先生のおっしゃることは絶対でしたもん。
まあ、私は音楽教教室で毎週毎週作曲の宿題が出ていたので、ピアノのほうはちゃっちゃとすませたい気持ちが強かったんですけど。

ということは、娘もなんか作らせれば人の楽譜に文句つけなくなるのか?
いや、もっとつけるようになったりして・・・・・