~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

三島良子さんのリサイタル

2008年09月28日 21時03分16秒 | ピアノ
今日、知人のリサイタルに行ってまいりました。
20代後半のピアニストさんで、ドイツリートの伴奏等でも大変ご活躍の方です。
満席。当日券はなし。
待ちに待った初ソロリサイタルなので、みなさん万難を排して来場された、というところでしょうか?(・・ちなみに、対岸の広島球場では、地元最後&この球場最後のカープ戦の真っ最中)

三島さん、白の楚々としたドレスにキラキラしたネックレスで登場されました。
プログラムは以下の通りです。

モーツァルト:ソナタ第6番 ニ長調 K284
ブラームス:ソナタ第2番 嬰ヘ短調 作品2
シューベルト:即興曲 変ホ長調 作品90-2
シューベルト:ソナタ 第20番 イ長調 D959

こう書くとたった4行なんですけど、これってすごい内容のプログラムです。
ソナタが3曲。それも大曲。前半終了時点で50分経過でした。

三島さんのモーツァルトはもともと定評のあるところで、今日も大変楽しみにしていました。・・・・清清しく優美、同時ににキリっとしたリズムが心地よい演奏。第3楽章はバリエーションなのですが、すみずみまで気配りが行き届いているとでもいいましょうか、テーマがいつも思い浮かぶような作り。
うんうん、これが聴きたかったのね・・とうなずきたくなる感じでした。
ブラームス2番は、もともとの彼女のキャラクターに近いというよりは、ちょっと離れたものを分析し弾き込んで臨んだタイプの曲かと思いましたが、この長大で複雑な曲を、集中して最後まで堂々と弾き切られたのはさすがでした。

休憩はさんでシューベルト。
即興曲作品90-2は、子どもから大人まで弾かれる名曲です。ふわっと包み込むような温かい美音のパッセージ・・・次のソナタへの期待が高まります。
今回のソナタ3曲、実は私どれも自分では弾いたことがなく、楽譜にも通じておりませんもので、はたしてどのくらい深いところまで聴けるものかいささか不安であったのですが、シューベルトのソナタを聴いて、いやもう今日は来てよかった、と心底思うに至りました。

ちょっと2楽章のあたりから、涙腺ゆるい気配はあったのですが、第4楽章で決壊。
シューベルトの歌に重なる三島さんの生来の歌心に加えて、傷ついた人間に寄り添うかのような優しさ・・時にはともに激し、言葉を詰まらせ、そっと手を包むかのような音楽が次々と溢れて、やむことなく・・・いや、やんでほしくなく・・・
これまで、シューベルトのソナタは長いとか、冗長だとか思っていた自分を恥じました、ほんとに。

そっと見渡すと、メガネをとって頬をこすっておられた年配のおじさまもおられました。

アンコールは
モーツァルト:「グラスハーモニカのためのアダージョ KV617a」
ラフマニノフ:「プレリュード 作品23-2」

ご本人は初のソロリサイタルということで、「生きた心地がしなかった」そうなのですが、その状態でもあの演奏。すばらしいことだと思います。
私はまだ彼女のシューマンをコンサートで聴いたことがないので(個人的にはありますけど)、次回はぜひプログラムに入れてほしいと思っています。

これからますますファンとして楽しみにしております。
ご盛況ご成功おめでとうございました。



体育祭 午後

2008年09月28日 10時30分06秒 | 家族・友人等
午後からはけっこう盛り上がりました。

私の子どもの頃は、運動会とか体育祭というとこれでもかというほど毎日練習させられたものですけど、最近は授業時間の確保ならなんやらで、小学校でもあまり練習が必要ないような種目が多いように思います。
この中学高校にいたっては、町内会の運動会なみの(逃)、当日のみでも形になるような種目がほとんど。

ただ、高3の「デモンストレーション~6年間の集大成」という出し物は、6年間の学校生活のネタをもとにしたパフォーマンスで、見ていて楽しめました。
あと個人的におもしろかったのは、
中3の n(n+1)脚・・・・2人3脚から始まってだんだん増えていくもの
中2の 流星ライナー・・・・・・ロープ付の台車にヘルメット着用の生徒がひとり乗り、それを2人で引くもの
高3の 48人49脚・・・・クラス全員でやります
高校生全員での 騎馬戦

あたりでした。
「流星ライナー」は台車同士がぶつかったり、乗っている子が振り落とされたりでスゴイことになってました。小学生ならそこまで飛ばさないんでしょうけど、中学生は猛スピードで走るので、コーナーあたりにいると台車とか人間が客席に飛んでくるのではないかとヒヤヒヤ。ケガがなかったのが不思議なくらい。
高3の48人49脚は、ルール上の行き違いかなにかで競技終了後一瞬険悪ムード。「乱闘か?」とちょっとワクワクしたのですが(殴)、残念ながらなんとか収まりました。
「騎馬戦」も、過去に負傷者が出たりで(どこの学校もそうなんでしょうけど)いろいろ歴史があるようにきいていますが、今回はケガも乱闘なく(・・・まだ言ってる・・)無事に終了しました。騎馬戦は小学校でもありますけど、男子高校生のはこれは別モンですね。だいたい「帽子を取る」じゃなくて、「帽子が飛ぶ」んですね。
・・・・大学の時にやった百人一首を思い出しました。学科が学科だけに、決まり字で勝負がつくんですよ。こちらは「いまのなんの歌だったの?」でポカン状態(笑)。目の前にはカルタが舞うばかり・・・

娘は「運動会」ときいてワクワクしてついてきたようなのですが、なにしろお兄さんたちの「走り物」がほとんどで、どうもいまひとつ面白くない。
「幼稚園の運動会のほうがずーっとおもしろいっ!」とブツブツ。
応援団合戦くらいは面白かろう、と思ってみせると、
「ああいうの女の子がやるんじゃないの?・・・・キモい・・」
・・・ヲイ、だまっとれ!
応援はですね、もちろん学ラン着ての硬派なものもあったのですけど、いわゆる「チアボーイ」もあり、これは娘的には許せなかったようです。ウーマンリブ(死語)ならぬメンズリブを今後促したいです(泣)。


帰宅後、夜はふたりのバイオリンのレッスン。
1週間ってほんとあっという間ですね。