~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

フルコンサートピアノ演奏会

2008年10月19日 02時23分37秒 | ピアノ
この催し、昨年も参加したのです。
今、読んでみると昨年は忙しかったですねえ。午前中に学校説明会に行ってそれから弾いたのでした・・・。
この催しは「F町の生涯学習センター内のアリーナのピアノをみなさんで弾きましょう!」というものなのですが、ただで参加できるし、参加賞もらえるし、そればかりか昨年は写真まで送っていただけたという、なんとも親切なコンサート。
(最近あちこちでこの手のコンサートは行われているようでもあります)

今年は午前中なにも用がなかったので、朝10時半にうちを出て、途中でサンドイッチやパンを調達してから、会場近くのかじやんのピアノハウスに集合。
集合といっても、私以外はひねちゃん、それと応援メンバーがふたりという内訳ですけど・・。
1時間ほどここで過ごし、徒歩で会場へ(ひねちゃんは一足先に会場入り)。
昨年はピアノハウスで着替えてから行きましたけど、あちらでの時間が結構ありそうだったので、ふだん着のまま、かじやんは靴を手にぶら下げ近所の浜へ海水浴へ行くがごとき気楽さで(・・少なくともみかけ上は・・ほんとは緊張していたと思いますけど)、みんなでふらふらと歩いていきました。

更衣室ではうちの娘くらいのお子さん方が、かわいいチャイナ服や礼装でスタンバイ。
今日私はかじやんと相談して、服装は黒の上下にしていたのですけど、同じ服で臨んだ娘の発表会で「地味だった」とウケがいまいちだったことを思い出し(・・あくまでも<娘の>発表会だったわけなので、それでいいとも思うのですけど・・)、曲もクラシックではないことだし(ハリーポッターから<ヘドウィグのテーマ>)少し変化をつけることに。
で、手もちのレインボーカラーのオーガンジーのショール状のものを巻きつけることにしました(←以前、自分の演奏会の時、腰からしっぽのように引いていた布です)。
着替え終えたところで、更衣室の子どもたちのお母さんだか先生だかから声をかけられました。
「声楽の方ですか?」(←たしかにどちらかというと声楽のカッコぽいかもしれません)
「いえ」
「あ、では先生ですね」
「いえ」
・・・ここで、相手は次の言葉を失いました。つまりこの状況で、子どもではなく(私は娘を連れていました)、親だけが着替えるということそのものがかなりアヤシイことだったようです・・・
「えっとですね・・・趣味の大人といいましょうか。大人同士で連弾をするんです。ハリーポッターをやります」
・・・と私が説明したにもかかわらず「?」な感じだったのですが、気をとりなおして「ハリー・ポッターってよく知らないのですけど、楽譜は難しいのですか?」と言われました。
「面白い曲だと思いますので、よかったら聴いてくださいね」とお返事をしてひとまずお別れ。

今年はなんだか進行が早く、あっという間に順番がきました。娘は今年はホール内に入らず、ずっと私と一緒で、結局舞台袖までついてくることに。
大きい声は出しませんでしたけど、ずっとネコちゃんになったままウロウロしたりすわったり・・。みなさん緊張マックスの中、あのようなものがお邪魔をしまして申し訳ありません。
舞台袖の係のひとりは、私とかじやんのチェンバロの先生。実は昨年もここにおられたようなのですが、その時点では、まったく知らぬ関係だったのでした。ご縁とは不思議なものです。

ひねちゃんは「荒城の月」。
心にしみいるような、でもどこか華やか&艶やかな演奏で会場をさらいました。お客さんに聴かせることに長けてます、ほんとに。

そのひねちゃんの次の次が出番。
舞台に出てみると、昨年より随分客席が縮小されていて、階段状の移動椅子は出されていないようでした。つまり平場の席のみ。
せっかく持ってきたので、ハロウィンのジャック・オー・ランタンを譜面台の横においてみました(笑)。
ここのピアノは昨年3人6手の最高音部を担当した時、高音が妙にキンキンしていた記憶があり、今回は高音に特色のある曲を選んだのですけど、はたして今年もそういう感じの音。
かじやんの音もここのところ急に冴えていたのですが、ちょっとハウリングを伴うようなこのピアノの高音の効果もあって、かなり不思議感いっぱいのハリーポッターの出だし・・・いい感じでした。
その一方でというか、私のほう(低音部)のもくろみはちょっとハズレ。
フルコンは、ダンパーペダルを踏み込んで、低音のトリルやトレモロを入れると「ウィーン」といううなりが生じることが多く、これはあまり歓迎したくないことの一つであるのですけど、この曲では逆にこれを使いたい箇所がありました。
それなのに、うなりどころか、ダンパーで低音がウワーっと膨らむ気配すらない。・・・うーん、弾き方の問題か?・・・会場で聴いていた友人によると、いくつかの演奏で低音が後方に逃げる傾向があったらしく、これはもしかしたらピアノや会場の関係もあるかもしれないですが。
それはともかく、今日は演奏中、かじやんの意識がこちらに向いている時間も感じましたし、「それぞれがいっぱいいっぱいで弾いている連弾」からは進んだ気がしました。途中微妙にテンポの修正も効いたし・・・めでたいです。

娘連れで、ほかの演奏があまり聴けなかったのが残念でしたが、今年もいい経験ができました。
終了後、ピアノハウスでお菓子で打ち上げ(笑)。
とりあえず秋最初のイベントが終わりました。