財布と縁の薄い日

午前１１時頃、さっと街中で用事を済ませようと、小雨のなか電停まで。
踏切まできたところで、「あ、通帳忘れた」。
・・・まあ、いいでしょう、ほかの用事もあるから。

さて電車が来て、乗りましょうかというときに、「お財布忘れた」。
さすがにこれでは話になりません。泣く泣く坂を登って帰りました。

今日は息子も試験で早いので、いったん帰って少しピアノでも弾いて、昼食用意してまた出掛けよう。

また１時くらいにバタバタと出掛けたわけです。自分のお昼はまたあとにしようと、子どもの分だけ用意して。

まずは銀行へ。
・・通帳、古いやつばかり数冊持ってきてました（泣）。
次に年賀状印刷用の用紙やとインクを買い、ほかにも用をすませて、ちょっとお腹がすいたので、うどんでも食べようかなあ、と思って３４０円のやつを注文。
・・イヤな予感・・
所持金１６０円程度ナリ。
「あ、あ、やっぱりいいです」と逃走。

その前の買い物はカードでしていたので、まさか自分が帰りのバス賃も持たずに出歩いていたとは知らなかったんです。


・・信じられないボケぶり。
今日は、誰かと待ち合わせとか、レッスンとかでなかったのが幸いでした。


私はまだやったことないですけど、結構アンサンブルの練習に楽譜忘れたり、本番にドレス忘れたりする人もいるようです。


気をつけよう、っと（汗）

「ニセ」も積もれば・・

今日ワイドショーを見ていて、こういうことがあるのか、とびっくりしました。

家族にもばれずに３０年間ニセ医者をやっていたという男の話。

３０年ですよ、３０年。妻も子どももいるのに家では仕事の話はいっさいせず、職場ではプライベートの付き合いは忘年会以外いっさいせず・・・・それで３０年。
可能なんだろうか？そんなこと。
よく、別の家庭があるのに、もうひとつの家庭を営んでいたとか、
すでに結婚しているのに、また結婚しようとしていたとか、いう事件がありますけど、ちょっとケタが違うような気がする。

だいたい医師免許は？
・・・これは、昔、取引先かなんかの医者の免許をこそーりコピーしたらしい。
次に仕事はできたのか？
・・・これは医学書を勉強したり、検診車の運転手をしながらこそーリ覚えたらしい。
で、患者さんは？
・・・こういうニセ医者のご多分にもれず、評判はよかったらしい。

・・・・で、年収１５００万。
これは立派に犯罪であるわけなのだけれど、整形外科勤務で特に骨折の治療とかはせず、投薬・注射中心の仕事だったとか。

医師免許の名前は当然本名ではないので、職場では〇〇先生とよばれ、でも給料の振込みは、（仲介者名義だとかなんとかいって）実名の口座に振り込ませていた、と。


職場はまあ、それでいいとしてですね、家族は？

いったいなんの仕事をしているのかまったく知らなかったのか？
とりあえず医者ということは知っていて、でも勤務先だとかなんという名前で勤めてるだとか（爆）は知らなかったのか？
後者ならありえないこともないとは思うのだけれど・・。

もちろんやってることはイケナイことだとは思うのですけど、逆にいうと、医学部で勉強してなくても医師免許がなくても、誰もあやしまないくらい、いや逆に信頼さえされるくらいのお医者がつとまっていた、ということですよね。
これはやはり実際の経験がモノを言うということなんでしょうか？
こういう話に並べていうのもなにかと思うのですけど、もしですね、私が今、中学や高校の音楽の先生になにかの拍子になったとしたら、これは違反です。音楽の免許は持っていませんから。
ですが、もし明日から非常勤で来いと言われて国語を教えたとしたら、これは違反ではありません。・・・文法なんか一切合財忘れていたとしても、です。
（ただ、今の教員免許の制度に疎いので・・・、今は期限とか研修のしなおしとかあるのかもしれません）。

これはペーパードライバーならぬ、ペーパーティーチャーです。
だからといってペーパーレスの叩き上げ（？）ドクターに診ていただきたいとも思いませんが・・・。ペーパーとりたてで研修もしていないドクターよりは診ていただきたいかも・・・・究極の選択。

なぜか私、「ニセピアニスト」とか「エセピアノ教師」とかいう怪しげなネーミングにひかれてしまうし、ある種の憧れがあるのはなぜだろう・・胸に手を当てて考えてみたいと思います（逃）。