~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ベートーヴェンソナタレッスン

2009年11月28日 21時04分59秒 | レッスン&セミナー
午後からピアノの日でした。

まずは1時ちょいすぎにサークル練習会場に向かい、よっしー^^と連弾の初合わせ。とりあえずどんな感じがわかりました。曲はジングルベルなんですけど、ちょっとトナカイ年寄り?サンタお疲れ・・なシブイ曲調になりました(笑)。
この年になるとジングルベルきくとああ今年も終わりか、年賀状まだだ、掃除もこれから、お正月はどうする・・ってなもんで、心はずみません(殴)。
まあそういうことは置いといて、はずみたいもんですけどねえ・・・・ハハ

そのあとダッシュで別の場所へ。
<ベートーヴェンを弾く会>にあたっての、H先生のレッスン(希望者)がありました。(昨年のレッスン記事はこちら
友人K(9番)、私(11番)、友人N(6番)、という順番で、聴講合わせて3時間勉強してまいりました。
友人K、暗譜で全楽章。落ちたのは2楽章の一箇所で、あとはクリア。偉いです。レッスンの時ってなぜか本番以上に暗譜オチするもんなんですが・・・。
私は彼女のコピー譜をもっていてレッスンを書き込んでいったのですけど、いやもう勉強になりました。原典版と校訂版でかなり違っているところは、先生が「こちらのほうがいいのでは?」と意見もおっしゃったのですが、その根拠が「ああ、なるほど。これはトータルで曲を理解してこそいえることなんだなあ」と思い、楽譜を読み込むということ、また自分がどういう姿勢で読み解いていくのかということを学んだ気がいたしました。
あと各楽章の関係からくるテンポの設定、各箇所におけるスフォルツァンドの強さ・音質の選び方、急にフォルテになるところの気持ちの準備、などなど、かなり高度な内容だったと思います。

さあ、私も突っ込まれるぞ・・と覚悟いたしまして(笑)、暗譜は2箇所ほど自信のないところがあったのですが、暗譜に汲々として演奏が小さくなるよりは、止まったら止まったでいいや、と開き直り。しかも「熱情と同じくらい難しいでしょ?長いし」と弾く前に言われましたし(汗)。
やっぱり一箇所落ちました、暗譜難所レベル5のところで(泣)。まあいいです。あと、指がもつれかけて弾きなおしたとこが2箇所ほど。

一番大きな注意は、(おもに)第1楽章の細かい16分音符が落ちてしまうところがある・・ということでした。それもたとえば4個並んでいたら最後の音が、ということです。
・・そうは言っても、なんせ速い曲なので右手も左手も細かい音符を十分鳴らすのはなかなか難しいことです(泣)。
「縦の構造をきちっと弾いていこうとしているのはいいことなのだけれど、たとえば4連のアルペジオであっても最後の音が次のかたまりの最初の音と緊密な関係をもっていることもあるし、4連といってもよくみると2連ずつになっていたりするし、いずれにしてもそれは自然な波があるわけで、それにのって弾けば動きも自然になるはずだし、落ちる音も減るはず。モーツァルトやハイドンの場合、伴奏系は軽やかにひとかたまりずつ弾いていいことが多いけれど、ベートーヴェンは同じようにみえても、パラパラと弾くわけにいかないところがある。手も固めたまま弾くのではなく、音の波にそって動かさないといけない。女性は平板な演奏になる傾向があるのだけれど、こういうところで縦にも動きを出していく」
・・・・むずかしい・・・

1楽章と2楽章で対照的な問題は、1楽章は休符が短くつっこみがち、2楽章は逆に長すぎて伸びすぎ、ということ。

2楽章については「きれいに弾いているし、最初の4段は好きに弾いていいと思うのだけれど、そのあとは終止形のところでおそくせず、そのままさっさと進んだほうがいいと思う。そうしないとほんとに気持ちの入るところが生きてこない。左手連打のタッチは長調と短調で変える。全体にあまり瞑想的にならない(笑)」
・・・たしかに2楽章というのは淡々と進むところが難しいのですけど、H先生に「あまり瞑想的にならない」といわれる演奏って、どんな・・・・。聴きたいですか?(笑)。

時間がなかったせいもあるかもしれませんが、「3&4楽章はあまり問題ないです。1と2かな。シンコペーションでつっこみ過ぎのところはあるかも」ということで、ある意味予想どおりでございました。
一箇所1楽章で「ここ弾いてててピンとこないんです」とこちらから言ったところがあるのですけど、「え?そう?ここはみんなそんなもんじゃない?どうして」と言われまして、逆に困ってしまい「いえ、今日はその・・聴いてくださる方がいたので、比較的気持ちがのりましたが・・」とこたえましたところ、「・・(笑)いつも聴いてると思って・・ベートーヴェンが」と言われました。
・・・はい・・・・(汗)


次の友人Nのレッスンはなかなか面白かったです。
「休符ではこだまを聴く」「自然、森から霊感を得てベートーヴェンは作っていることが多い」「宇宙の星がない(と思われている)ところの星の存在」のお話などなど。

レッスンって、やっぱりひとりひとりかくも違うのだと思った次第でございます。