アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

心が高濃度な日本人に

2024年11月06日 | Weblog
「希釈効果」…これって、感心しません。私の頭髪のようなぁ。「まばら」と「希釈」は違うかな?
 何の希釈効果かって?
 放射性物質を海に流すと、「希釈効果」がある。大気へ放出すると、「希釈効果」がある。つまり、「薄まるから人体への影響が少なくなるよ」というアレ。

 被災地での犯罪、および災害がらみの犯罪があとを絶ちません。
 その昔、ガソリンが不足していた事がありました。なんの罪もない、ガソリンスタンドの従業員が暴行されたり、罵声を浴びせられたりしました。給油の順番待ちで、客同士が殴り合いのケンカをしたり、刃物で脅す怖い人が登場したり…。もう、ワヤでした!
 ガソリンの窃盗事件も。もっとも、これは災害時に関係なくありますがね。

「○○県○○沖地震支援」のステッカーをつけた軽トラックの運転手、つまりボランティア。このボランティア男は、路上に横転した白いワゴン車の燃料タンクに穴を開け、灯油ポンプを差し込んで、中身を携行缶に移していた。
 通りかかったパトカーに職質されたんですけど…。厳重注意にとどめた。
 こんなコソドロまで捕まえていたら、拘置所が足りない…?

 災害で倒壊した信用金庫支店から、4千万円窃盗という事件もありました。金庫室の鉄製扉は、浸水で電子ロックが故障し、施錠されていなかった。防犯カメラも作動していなかった。

「震災に便乗すれば売れる」と、わいせつDVDを被災地へ持ち込んだ男も。この男は、あえなく御用となりましたがね。
 避難所の人たちがわいせつDVDで元気を出すとでも考えたのか?腹が立つというより、情けなくなります。 

 義捐金の募金を盗む輩も…。「募金箱を盗まないで」と、いう新聞広告まで掲載されたんですよ!募金箱の窃盗等、日常茶飯事…!
 災害支援の募金活動中の高校生を、
「誰に断って商売してるんだ!」
 と、殴って募金箱のお金(2万円)を奪った男も。
「それはない!そんなの作り話だろう。日本人はそんなに悪くなってない」って?本当の話なんです。全て。
 高齢者福祉施設の募金箱もなくなった!
 毎度のことですが、被災地では、「空き巣」が横行します。「日本人は、略奪をしない」という評判をとっていた時代もあったのですが。もうダメですね。

 悪徳業者のナンバーワンは、「屋根の修理」なのだそう。二番目が、「浄水器売り」。
「水道水の放射線物質を取り除ける浄水器だよ。今だけ特別30万円でいいよ!」。人の弱みにつけ込み、大嘘でお金儲け。悪い野郎どもです。
 そんな浄水器があるなら、原子炉を冷やした水(処理水)を海中に流す前に東電が全て買い取りますよ。

 そして、ゴミ捨てのトラック。決められた場所に投棄するとお金がかかるので、被災地まで運んで、撤去するガレキ集積場へ不法投棄する。唖然ですよ!
 高速道路を利用して、列を成して被災地へゴミの不法投棄にやって来るという。

 日本人、すっかり悪くなってしまいました。仁も義も、どこかへ葬り去られましたね。
 八犬伝を観てきました。「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」これ、通じる人が益々減っていくのでしょうか。

 それでも、外国メディアは、「日本人は素晴らしい」と言ってくれる。どうして?

「希釈効果」ですね。悪い日本人は確かに増えた。しかし、日本全体から見ると、まだ日本人の心をもっている日本人の方が多い。つまり希釈されるので外国メディアに影響を与えるほど悪い印象になっているわけではないということか…。

「希釈」は放射線物質だけにして、日本人の良さの評価は、「希釈」に頼らないようにしたいもの。出ましたよー!ハチドリの一滴。


シラサギを食べちゃダメです

2024年11月05日 | Weblog
 自慢ではありません。沖縄へ行ったことがあります。
 北海道暮らしが長く、温暖な沖縄は…気候も、自然も、文化も随分違います。好奇心の塊ですから全てが印象深かったです。外国旅行のような感じ。

 たまたま「ムーチーの日」に沖縄着。そのため、スーパーではムーチーが売られ(通年にわたり扱っているとのこと)、山積みになっていました。
 次のムーチーの日は、2025年1月7日です。(旧暦の12月8日)
 ムーチーは漢字で書くと「鬼餅」。餅にまつわる鬼退治の伝説があり、「鬼餅」と書かれるようになったのだそう。

 ムーチーは、練ったもち米粉を平たくのばして、月桃(げっとう、別の呼称はサンニン)の葉に包んで蒸したもの。
 厄払いにかまどや仏壇などに供え、家族の健康を祈願する。
 初めて「ムーチーの日」を迎える赤ちゃんがいる家庭では、「初鬼餅(ハチムーチー)といって、親戚、隣近所にムーチーを配る風習があるそう。分かる分かる
「ハチムーチー」は、変換の間違いではありません。ハツムーチーではなく、確かにハチムーチーと言ってました。
 山摘みのムーチー、50個だ、100個だと、買っていく人々。ハチムーチーが、いかに重要な風習に位置づけられているかが推測できます。

 ムーチーは、柔らかくて手にベトベト付きます。しかし、餅に目がない私は、手も顔もムーチーまみれになっていただきました。おいしかったですよー。

 ういろうには、「シロ、クロ、抹茶、あずき、コーヒー、ユズ、サクラ」があります。詳しいでしょう。その昔は、愛知県民でしたから。名古屋には、「青柳ういろう」の歌があるので覚えやすいのです。ムーチーにも、「黒糖、トゥナチン(とうきび)、紅芋」などがあります。そのうちに、ういろう並の品揃えになるかも。

 月桃の葉が使われていますが、この月桃、音から、ナチス・ドイツが設けたユダヤ人強制収容所、「ゲットー」を連想します。しかし、全く違う。当たり前ですね。はい。
「花がきれい 葉の香りがすこぶるよい 除虫効果がある」
 沖縄県の至る所に植えてありました。個人宅の庭先に、普通に見られました。

 沖縄の言葉もなかなかおもしろい
 桃色のことを「ピンクい」と、ピンクに「い」を付けて形容詞にして使っていました。「レッドい」「イエローい」とは、言ってませんでした。

「正座」のことを「ひざまづく」と言ってました。「ひざまづく」は、漢字にすると、「跪く」。私は、教会でお祈りするポーズがひざまづくかなと。合気道では、「跪坐(きざ)」という座り方があります。「つま先を立た正座」が跪坐。沖縄の「跪く」は、合気道からの流れかも知れません。

 旅行中、傘をさすほどではありませんでしたが、若干雨が降りました。沖縄では、「傘をかぶる」と言う表現が一般的のようでした。「傘をさすと痛いだろう!」ってことではないのでしょうけど。北海道も、傘はかぶりますし、布団もかぶります。
「傘をかぶる」という表現、沖縄と北海道で共通するところが興味深いです。
 なぬ?「傘をかぶる」は、日本各地で使われているって?そ、そうみたいですね。

 言葉の問題ではありませんが、タクシーの運転手さんとの会話…
「北海道へ行ったサー。シラサギの天ぷら、旨かったサー」
「シ、シラサギですかぁ?」
「そうだよ、シラサギさあ!湖で釣ってねー」
「そ、それって、もしかして、ワカサギでは?」
「そうだったかもしれんなー」
 運転手さん、ボケてくださいました…。


会社に「シシカバ部」がある…

2024年11月04日 | Weblog
    創業26年になると思いますが、「面白法人カヤック」頑張っています。
 平均勤続年数6年で年収616万円だそうですから、一般的には高額なほうでしょう。
 社員は、学歴や卒業時期は不問!「変人」でも採用する…このような会社の存在は、私のような「漬け物石のような前頭前野の人」にとって強い味方。カヤックで、私をヘッドハンティングしないかなあ?年俸615万円で働いてあげますけどね。 
 えっ?アンティークマンの場合、ヘッドハンティングじゃなくて、ティールハンティングだって?コレコレ!スープの材料じゃないんですから!

 カヤックでは、会社発足当初、「ポジティ部」という部署を作りましたねえ。どんな仕事をする部署かって?そんな難しいことは、カヤックに問い合わせてください。おもしろいからそれでいいのです。会社に余裕があることの証明でしょう。
 日本の企業は、おもしろい(名前の)部署を作ることに鎬(しのぎ)を削ってほしいです。
 そうすると、日本の景気が向上します。その根拠ですか?余裕があると、周囲が見えてきますから「いい仕事」が出来ます。

 おもしろい部署名。私がアイディアをお貸します。
 美容関係は、「デ部」と「デン部」を新設する。「デ部」はもちろん、痩身、ダイエット関係を扱う部署。ただ、注意しなければならないのは、職員が肥満ではシャレにならない。顧客回りで、「資○堂 デ部の大久保でーす。デーブ大久保とは無関係で~す。108kgで~す」…これじゃあ、お客様が笑えない。「デン部」はどんな仕事をするかって?そんなこと知り(尻)ませーん。出ましたよぉ、掛詞!

 フランスとの取引が多い会社には、「コマンタレ部」の新設をお薦めします。「コマンタレブ」は、フランス語で「ごきげんよう」の意味ですから、繁盛間違いなし。

 水産関係では、「コン部」を設置する。主に、コンブを扱う部署。「海草」と聞くと欧米人は、「ヤック!」と言って、イヤーな顔をする人も。ところがコンブは、健康の友であり、海流・海水温に大きく左右されず安定供給ができる。コン部は伸びること間違いなし。

 食肉関連会社では、「シシカバ部」の新設がいいと思います。これからの市場は、中近東ですから。シシカバブは、中近東の肉料理の総称。中近東のケバフは、正直まずい!日本流の味付けは大いにうけること間違いなし。「ヤキニクノタレ部」も新設しましょう。

 政党では、「アン部」「チ部」を作る。漢字で書くと、暗部・恥部。日本の政治の、暗部・恥部を洗い出すか?はたまた、暗部・恥部に成り下がるか。

 余暇を大事にする会社…「アソ部」「アフターフアイ部」
 予想屋さんの会社…「イッパツショウ部」「キョウキラン部」
「グッジョ部」
 キリスト教関連の会社の場合…「アダムトイ部」「クリスマスイ部」
 やる気のない社員が多い会社…「シブシ部」「タイ部」
 高齢者の会社…「ダイジョウ部」「タイリョクショウ部」「タエシノ部」
 北口榛花さんの会社…「ネコロ部」

 カヤックのポジティ部はその後どうなったか?「成果が出なかったために半年で解散」な、な、なんという情けなさ!それが本当だとすると、名前負けしたな!ポジティ部ではなく、ネガティ部にすべきだったね。


 ハンバーガーの発祥、日本人とも関わりが?

2024年11月03日 | Weblog
  なぜモンゴル軍(タルタル人)は、ヨーロッパで連戦連勝だったか?食料はどうしたのか?

 騎馬民族タルタル人は、自分たちの馬を食料にしていました。現在日本のスーパーで売られている馬肉・馬刺しは柔らかいです。
 しかし、草原を駆け回り、戦場をくぐり抜け死んでいった馬の肉は、固いです。
 私は、子どもの頃よく馬肉を食べました。飼っている馬が死んだら、その肉を食べる。タンパク源がない時代でしたから。
 御近所の馬が死んだら、肉が分配されて来ます。口がだるくなるほど噛んでも、飲み込める代物ではなかったです。固い肉を、より容易に食べる方法?どうやって食べるか?

 固い肉を食べるためには、細かく切るしかない。つまり、挽肉状にする。これを香辛料で味付けして食べていた。
 それならユッケじゃないかって?まあユッケですね。生肉食文化が、アジアではユッケとして、ヨーロッパではタルタルステーキとして広がったと思われます。

 馬肉は生で大丈夫だったのか?
 細菌が少なく、腐れにくいので大丈夫。「馬刺し」があるぐらいですから。

 私など、田舎育ちですから、初めてハンバーグを食べたとき、「肉を食べればいいことなのに、どうしてわざわざ、挽肉にして、円盤の形状にして食べなければならないのだろうか?」と、大変不思議に思いました。
 挽肉のルーツも、タルタル人に間違いないようですね。

 と、いうわけで…ハンブルからアメリカに移住した人たちのタルタルステーキが「ハンブルク風ステーキ」(ハンバーグステーキ)」と呼ばれ、バンズにはさまれ、ハンバーガーとなった。あらら、決めつけてしまいました。

 <ハンバーガーの発祥地を主張しているところ>
1 ニューヨーク州ハンバーグ。バッファローの近くの、すごい田舎町です。店も一軒だけだったと記憶しています。ナイヤガラの滝からすぐです。
2 コネチカット州ニューヘイブンのレストラン。1900年ごろに歩きながら食べられるものとして考案されたんだと。
3 ウィスコンシン州シーモア。1885年に作ったと主張。
4 テキサス州アセンズ。

 それぞれ、州議会で、「うちが、ハンバーガーの本家」と決議したり…こういうの、アメリカらしくて好きですねえ。バカバカしいことに真剣に取り組む。
 どこが本家でもいいです。どこかが、マネをしたわけでもないと思います。と、いうか同時発生が十分考えられます。
 どうであっても、タルタルステーキが基本になっていることには変わりない。
 
 タルタル人=タタール人=ダッタン人。
 ん?「ダッタン漂流記!」と、いうことは、日本人も韃靼(ダッタン)へ行ってるんだわ!つまり、日本人がハンバーガーを生み出した?!
 ありゃ~!どさくさ紛れに、ハンバーガーの本家を、日本にしようとしてしまいましたぁ!


「鵯越の逆落とし級」モンゴル騎馬軍団

2024年11月02日 | Weblog
 ハンバーガーのバンズ。下の方を、「ヒール」と呼ぶのですが、これは誰でも知っています。では、上は?
 上はあまり知られていないかも。上は「クラウン」。

 ドイツのハンブルクで、ハンバーガー屋を探したことがありました。本場のハンバーガーを食べて、「やっぱ、本場のハンバーガーは違ったワ!」などと、自慢したかったから。
 と、ところが…キッチンカーのようなハンバーガー屋さんを探したのですがぁ…ない!結局、レストランで食べました。
 私の中では、歩きながら食べられるのがハンバーガーなのですがね。
 ハンバーガーは…我らが同胞、尻に青痣(あおあざ)があるモンゴロイドが、ハンブルクで食べていたものがその発祥だから思い入れが強いのです。
 
 まさか、義経が、モンゴルでチンギス・ハンになり、さらにハンブルクまで行って、ハンバーグを作ったという説をでっち上げるんじゃないだろうねって?ウ~ン、半分当たり。

 チンギス・ハンは、強力なモンゴル軍を作りました。このことに、義経の臭いを感じるのです。プンプン臭います。
1 兵士が、フィジカル面で優れていた…義経は、自身も強靱な肉体を作り上げていました。
2 兵士は、馬を巧みに乗りこなし武術にすぐれていた…義経は、一ノ谷の戦いの「鵯(ひよどり)越えの逆落し」で超絶馬術を披露しています。
3 最新鋭の武器をもっていた…大砲、鉄砲、火炎放射器、投石機。義経は、武器開発にも取り組んでいました。
4 矢を防ぐチョッキを着用していた…今の防刃チョッキのようなもの。義経なら考案しますよ。
5 法令を定めていた…これ、御成敗式目そのものでしょ!武家政権のための法令(式目)です。

 モンゴル軍は、13世紀初頭からヨーロッパへ攻め入りました。軍の主体は、タルタル人。
 なぬ?タルタル人と、タルタルステーキは関係があるのかって?あるもなにも、早い話が、「タルタル人の食べ物≒タルタルステーキ」って感じです。
 タルタル人に馴染みがない方は、「タタール人」「ダッタン人」の方が通りがいいかと。皆同じですから。
「モンゴル軍=タルタル人」としても、専門家からクレームがつかないと思います。
 それで、いかに優秀なドイツ人であっても、強力なタルタル人の前になすすべもなく征服されていきました。


迷惑メールは儒教の教えを悪用

2024年11月01日 | Weblog
 かれこれ25年近くになるでしょう。現在なお、朝の仕事は、「迷惑メールの削除」です。「迷惑メール」のフォルダーへ振り分けても振り分けても、毎日60通は来ます。
 半数は「フィッシング詐欺メール」。あとは、広告宣伝メール、架空請求メール、スパムメール、ウイルスメール、標的型攻撃メール。

 注意を要するのは、「詐欺関係」ですね。Amazonやら楽天やら、三菱UFJ、JCBやら、実在する会社を名乗って、アクセスさせようとします。ちょっと見ただけでは、本物か詐欺かの区別がつきません。

 落とし穴まで用意してあります。迷惑メールを送りつけないでもらいたいと思う人用に
「▼配信停止はこちら http://sagidayo.sagidatteba/sagistop/ 」
 ここへアクセスしてしまうと、罠にはまるわけで、集中攻撃されます。くわばらくわばら。

「オレオレ詐欺」から始まった一連の「振り込め詐欺」。メディアを使った啓発も効果がありません。この「振り込め詐欺」および類似した詐欺は、日本、韓国、中国にほぼ限定されているのだそう。つまり、欧米では成立しずらい詐欺。

 詐欺師側に突かれているところは、「家族の情愛」「性善説」「徳を感じて恩を返す」「仁義忠孝を尊ぶ」でしょう。これらは、儒教の教えです。
 詐欺師側は知的レベルが低いので、「儒教の教え」など、知るはずがない。
 しかし、日本人相手なら、「ここを突けば騙せる」ということを知っている。儒教精神は欧米へは浸透していないため、欧米ではここを突かれても簡単には騙されない。よって欧米では、振り込め詐欺の発想も湧かないし、だまされる人もいない。まあそんなところでしょう。

 「家族の情愛」「性善説」「徳を感じて恩を返す」「仁義忠孝を尊ぶ」…日本人が基本的にわきまえていなければならないものでした。それが次第に失われていることに危機感をいだいていました。ところがそれを逆手に取って、「詐欺」をはたらく輩がいる。憤懣やるかたないです。

 だまされないためには・・・
「家族は他人だよ。突き放してもいいよ」
「人間は、みな腹黒い。信じちゃだめだめ」
「徳なんて感じなくてもいいし、恩がえしなどもってのほか。鶴でもあるまいし」
「仁義?ヤクザじゃないんだから。忠孝?ネズミじゃないんだから!(チュウー公)」
 と、教えるといいことになります。これでは家族も社会も崩壊ですがね。

「足る以上の、お金をほしがる恥」…この恥を人の心から排除し、儒学の教えの流れをくむ日本人の心の基盤を取り戻さなければなりません。久々に出ました!ハチドリの一滴!


男子トイレドアを壊そうとした女性も

2024年10月31日 | Weblog
「馬上(ばじょう)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)」…なんの話かって?「古人の言葉」ですがね。外山滋比古さんの、「思考の整理学」にも出てきます。
 文章を作るときに知恵が出てくるのは、「馬の上」「寝床」「便所にいるとき」なんだと。

 古人の言葉に逆らいませんが、私個人としましては、「厠上(便所にいるとき)は、文章の知恵など出るはずがない」と、思っております。手術のあと、特にその思いを強くしましたねえ。

「厠上」…鍵をかけた個室。だれにも邪魔されない時間と空間がある…はず。
 但しそれは、自宅トイレの話であって、公衆トイレじゃ、思考できません。いつドアをノックされるか、そればかりが気掛かり。
 ドアを壊して入ってくる女性の恐怖も!
 なぬ?「女性は、男子トイレのドアを壊して侵入しないでしょう」って?
 スペイン旅行の時に実際にあったんですがね。鉄道駅などのの女子トイレが混んでいると、オバサマ達は男子トイレに侵入してくるのです。中から鍵をかけているのに、「ドンドンドンドン、ガチャガチャ」古いドアが多く、蝶番が緩んで破壊寸前でしたよ。ドアを壊そうとしていた女性の顔が見えました!まったく、傍若無人です。日本人女性ではなかったです。

 手術の時、尿道に管を挿入して膀胱まで入れました。意識が戻り、ICUに移されたのですが…膀胱へ管を入れているのですから膀胱には尿は溜まらない。つまり、尿意を感じるはずがない。それなのに、尿意を感じたのです。
 
 漏らしちゃいけないと堪える。もうだめだぁ!看護師を呼んで訴えました。
 反応は「???」。看護師は、「導尿しているのに、尿意があるというのは、この患者(私なんですけどね)は、変な人」と、思い込んでいた!しかも、固い決意での思い込み!

私:「(ベッドに寝たまま)お、おしっこしちゃっていいの?」
 看護師の反応は…
看護師:「オムツを貸しますから…(オムツ装着完了)。おしっこ、どうぞ…」。
私:「(ベッド上で放尿後)少し漏れたね!」
看護師:「??? い、いえ、漏れてない…ですよ」
 あくまで、私を「膀胱に管を入れて導尿しているのに、尿意を訴える変な患者」と、思っている。濡れているのに、濡れていないと言い張る。
 
 ICUを出た日の夜・・・。
 おしりから気体(メタンガス)が出るのが「オナラ」。これは人類誰しもがぁ出る!
 ところが、私の場合、おしっこからも…空気砲がっ!?
 膀胱に突っ込んだ管の不具合で、膀胱に空気が入ってしまったのか?それとも、ほかの理由なのか?
 それが、放尿の度に「シュッパ、シュッパ」と、空気砲となって排出されたぁ…!
 空気砲は1晩で終わりましたがね。誰も経験できないような経験をさせていただきましたよ。

 放尿の度に「シュッパ、シュッパ」だもの、厠上で文章を作る知恵など出るはずがないです。

 日本の研究グループ(東京医科歯科大学の武部貴則教授ら)が、「多くの哺乳類が肛門で呼吸ができる」ことを発見して「2024年のイグ・ノーベル生理学賞」を受賞しました。
 私にも、「放尿時シュッパ空気砲銃協会」から、「奇人生理学賞」でもいただけないものでしょうかねえ?


畳が落ち窪んだ部屋なので「落窪物語」

2024年10月30日 | Weblog
 「いじめ列島」…笑うところではないのですが、思わず笑ってしまいました。いじめ関連本のタイトルなのです。「火山列島」とか「地震列島」は、しょうがないなあと思うのですが、「いじめ列島」は、ないよね。もっとも、そのまんまと言えばそのまんまなのですがね。

 「いじめ」は、ヒト属の本能か?本能とは思いたくないのですが、どうやら本能みたいです。根拠?そんなのあるはずがないでしょ。言えることは…

「ヒトが集団の中で、サルのように順位を明確に維持していた限りでは、特定の個体に攻撃が集中するいじめは起こらなかった。ヒトとして進化した過程で、社会的な知恵を発達させたが故にヒト特有のいじめが生まれた」
…これは、不名誉なトラブルがあったのでお名前は控えますが、高名な学者さんのお説。

 では、それはいつ頃か?
 ヒト属による単発的な火の使用の開始は、170万年から20万年前までの広い範囲。
 象狩りは、2万年前…旧石器時代。170万年前から2万年前までにいじめが始まった…。気が遠くなる時間の幅。
 火などの文明を使いこなせるようになって、ほかの動物を敵とする必要がなくなった。
 と、なると、攻撃は内部(ヒト同士)へ向けられる。

「攻撃は、同じ種の仲間に対する闘争の衝動。ヒトは、ヒトを攻撃する(ローレンツ:刷り込み『imprinting』の研究者でもある)」。
 いじめはヒトの本能…と、言ってしまっていいかなぁ?

 記録にあるいじめとして・・・日本最古の書「古事記(712年、およそ1300年前)」に、大国主命が兄神たち(八十神:やそがみ)からいじめられたことが記されています。
 旅の荷運びを押しつけられたり、二度も殺されたり(二度とも生き返ったところが、神様の真骨頂!)。神様の世界でもいじめがあるらしい。お~い、神様ぁ!しっかりして下さ~い。

 大国主命と言えば、「因幡の白兎」。よく質問されるのが、「因幡の白兎に出てくるのは、ワニなのかサメなのか?鳥取県にワニやサメがいたのか?」ということ。
 本居宣長は、「古事記伝」で、「ワニ」だと書いています。因幡の白兎は、明らかに南方から伝播した説話が大国主命の話に入ったものです。インドネシアには「鼠鹿(ねずみじか:原始的な鹿のなかま)と鰐」の話があり「因幡の白兎」の伝説と全く同じです。どうやって、インドネシアから日本へ来たんでしょうねえ。泳いでは来なかった…。

 日本書紀(720年)には、「武烈天皇」の異常な行為が書かれています。これは…いじめではなく、虐殺というべきでしょうか。
 落窪物語(1000年頃)…継子いじめ。
 源氏物語(1001年)…桐壺(光源氏の母親)が嫉妬から他の奥さんからいじめを受けた。

「落窪物語」は、とりわけおもしろいというか興味深いです。 どこがおもしろいか?主人公の美しい容貌を持つ薄倖な姫君が継母からいじめられ、「畳の落ち窪んだ部屋(早い話が、床が抜けた部屋)に住まわさた」。
 畳が「落窪!」おもしろいですよ!そのネーミングでいきますと、我が家などは、「あばらや物語」になってしまう。

 おもしろいのはそれだけじゃないんです。お気づきのように、ストーリーが、「シンデレラ」とそっくり。ただ、シンデレラそっくりのお話しは、落窪物語だけじゃなく世界中にあります。

 元々の話は、紀元前1世紀。落窪物語を書いた人(作者不詳。表現に品がないので、下級貴族らしい)は、創作ではなく、パクリだと思います。
 遣隋使か遣唐使が伝えたものを、日本流にアレンジして書いたのでしょう。「日本」という呼び名も遣唐使の頃から使われはじめました。

 継子いじめで、いじめられた「落窪の姫」は、後に継母に復讐する…。当時の日本人は、因果応報が好きだったから…。
 現代のいじめ…いじめる側が、「因果応報」を信じ怖れると、いじめは減るのですがねえ。


堀江謙一さん 今更ながら凄いです

2024年10月29日 | Weblog
 次の話、信じますか?
 東日本大震災の津波で岩手県から小型漁船が流出。およそ2年後、同漁船が米西海岸に漂着。船から生きたイシダイ5匹が見つかったぁ!

 船が「漂流するがれきの状態」となってからも、船内に常に新鮮な海水が流れ込んでいたのでしょう。さらにイシダイの餌となる生物が船内に付着していたため、生き延びることができたようです。それにしてもイシダイの生命力はすごいものです。

 なぬ?クイズにしなくても、誰でも知っているエピソードだって?そ、そうですね。本当にあったお話しです。
 と、いうわけで、イシダイが、自分たちで泳がずに太平洋を横断した。私にとりましては、驚愕の出来事でした。

 高校3年生の時(こ、これは、古いです。でも、古い話を書く事が恥ずかしいとは思いませんもので。古くたっていいじゃないか人間だもの)。
「太平洋ひとりぼっち」の堀江謙一さんが来校して講演してくださいました。当時は、「講演」を聞くのが嫌でした。なぜかって?体育館に座らされて、おもしろくもない話をじっと聴かなければならなかったから。しかし、堀江謙一さんの講演は違いました。私の人生で、「一本の指に入る」ほど、おもしろかったです。

 ヨット、「マーメイド号」で、西宮を出港し、94日間かけてサンフランシスコに到着。単独太平洋横断に成功したのです。

 サンフランシスコでは一躍人気者となったぁ!
 密入国じゃないのかって?ノーパスポートですから、確かに密入国。しかし、そこは米国。単独太平洋横断の英雄に対して、密入国の罪などなーんも関係なかった。
 このときの堀江謙一さん「ノーパスポート、ノーイングリッシュ、ノーマネー」。この、至極普通の日本の若者ぶり…素晴らしい。

 堀江さんは、単独太平洋横断のあと、ヨット「マーメイドⅢ号」で単独世界一周(西回り)に成功。275日13時間10分!
 さらに5年かけて、縦回り地球世界一周航海を達成。
 その後も冒険は続きました。

 おもしろいのは、「ソーラーパワーボートで、ハワイ~父島間航海」。
 さらにおもしろいのは、足漕ぎ(ヒューマンパワー)ボートで、ハワイ~沖縄間航海。嵐の時もあったでしょうが、足漕ぎボートで頑張っちゃった…!

「進ぬ!電波少年」の企画で、「スワンボートで、インド→インドネシアへ行った」番組がありましたが…堀江謙一さんの足漕ぎボートにヒントを得た企画ですねきっと

 その番組では、誰がスワンボートを漕いだのかって?
「Rまにあ(ろっこつまにあ)」というお笑いコンビなのですがね…すでに芸人をやめています。知らないでしょうねえ。知らなくても、なんら問題ありません。話しが古いもんね。

 堀江さん、アルミ缶リサイクルのソーラパワーボートで「エクアドル~東京間を単独無寄港太平洋横断」という偉業も達成。エクアドルからですから、寄港するところもなかったね。

 偉業と言えば、業務用生ビール樽を利用した「リサイクルヨット」で、サンフランシスコまで4ケ月間にわたる太平洋単独横断の航海もやってしまいました。

 さ、さらに、83歳にして、思い出深いサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジ下から、2ケ月と8日をかけて和歌山県の日ノ御埼沖(紀伊水道)に到着。世界最高齢での単独無寄港太平洋横断を達成しました。

 堀江さんは、おっしゃられていました。
「冒険は、今、日本人が試されている課題だ!」
 この言葉の意味、今でも私はよく解りません。今の日本人にも通用する重い言葉だということは分かりますが…。


 叡智を結集した結果、マンちゃん絶滅かぁ…

2024年10月28日 | Weblog
  夕方のゴルフ場…キツネがうろうろしていました。しばらくして、そのキツネが、コースを堂々と誇らしげに歩いてきました。プレー中の私どもから、5mの所を王者のごとく行進…。 口には捕まえたばかりのネズミが咥えられておりました。
「どうだオッサン達、私はネズミを獲ったぞ!凄いだろう」
 た、確かに!オッサンは、ゴルフクラブを持っていても、ネズミ一匹捕まえられません。

 このキツネには、我が家周辺に住んでいただきたかった。なぜかって?ネズミと私の熾烈な戦いが続いていたものですから。
 我が家周辺のネズミどもは、字が読めるらしいのです。殺鼠剤に、「食べられません」と書いてあるものですから、食べないのです。

 およそ100年前の沖縄は、サトウキビはネズミにやられるし、住民はハブにやられる…大変困っておりました。
 ネズミ退治の毒餌を撒く案も出たそうですが…住民が間違って口にしては大変。
 注意喚起のために、「食べられません」と、書こうものなら、ネズミは食べません。なぜなら、字が読めるから(←ここ、笑う場面ですから。ここで笑っておかなければ、あとは、笑う場面がありません)。

 本当のところ毒餌案は、「ヤンバルクイナが誤食したら、全滅してしまうべ!」ってことで、採用されなかったようです。ヤンバルクイナは字が読めませんから。

 そんな中、諸外国では毒蛇やネズミの駆除のためにマングースを利用している情報を得た。
 実際にハブと戦わせたところ、マングースが勝った。「マングースなら、ハブもネズミもやっつけてくれるかも」住民は、狂喜乱舞はしませんでしたが、期待しました。
「20頭弱を奄美大島に放獣」45年前のことでした。

 と、ところが、マングースはハブとは戦わない…。マングースは昼行性、ハブは夜行性…接点がないから、戦う場面がない。
 えっ?「そんなことはないだろう!沖縄へ行ったときに、ハブとマングースの戦いの見せ物を見たぞ!」だって?それは、人間がわざとに戦わせているもの。自然界では、よほどの偶然がない限り戦いません。
 なお、現在、「マングースVSハブ」を、戦わせることはしていません。動物愛護の法律改正により、動物同士の血を流す戦いが禁止されていますから。

 さて、ハブを捕らないマングースは、一転、「害獣」となってしまいました。マングースには、なんの落ち度もないのに。人間様の都合により、バングラデシュ(ガンジス川河口付近)から奄美大島へ鳴り物入りで連れてこられた救世主の扱いだったのに害獣に格下げに。
 マングースにとっては、「いい加減にしてくださいよ!」ってところでしょう。
 なぜ害獣にされてしまったかって?狂犬病を媒介したり、家禽を食害するから。なによりも、国の特別天然記念物である「アマミノクロウサギ」や「ヤンバルクイナ」を、捕食してしまう…!
 環境省と沖縄県は駆除に乗り出しまして…
 この度、とうとう奄美大島のマングースは絶滅しました。

 私など、マングースを自分に置き換えてしまいます。
 ・・・期待のポープとして社会デビュー。ところがあまりいい働きをしない。無駄飯を食べて食い逃げ(世代が食い逃げ世代)。高齢になり駆除しようとする機運が高まり・・・。
 そりゃないよね。
 マングースがあまりにも可哀想。人間の都合に振り回され、根絶させられた。やりきれない気持ちです。ではどうすれば良かったかって?人間の叡智を結集した結果ですから…しょうがないですね。