アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

錦織くん決勝でも大和魂を

2014年09月07日 | Weblog
 ワープロで、「NISHIKORI」と打って漢字に変換すると、真っ先に「錦織」が出てきます。それほど、錦織くんは有名人になっております。それなのに、全米オープン男子シングルス準決勝進出でメディアが大騒ぎ。何を今更と思いました。もっとも、日本選手の全米オープン男子シングルスの4強入りは、1918年の熊谷一弥以来96年ぶりだというから、騒ぎも仕方ないのかな。

 そして、朝方終わった準決勝で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破り決勝進出を決めた。四大大会のシングルスでの日本選手の決勝進出は男女を通じて史上初の快挙。ベスト4であの騒ぎですから、またしばらく大変な騒ぎとなりますね。

 錦織くんの準々決勝の時、錦織のプレーに対し相手が試合中に拍手しました。厳密には拍手ではなく、左手の平とラケットのガット面での拍手(?)。もちろん、小馬鹿にした拍手ではなく、「素晴らしいよ!」という、賞賛の拍手。この段階で相手は、「今日は勝てない…」と、勝負を諦めていましたね。この相手をたたえる行為は、なかなかいいものです。

 プロ野球で、ホームランを打たれた投手が、ダイアモンドを一周するバッターに、「素晴らしい!」と拍手を送る。
 大相撲では、土俵上に転がされた力士が、「いい投げでした」と、拍手する。
 PKを決められたゴールキーパーが、「上手、上手」と、相手キッカーに拍手する。 …いいと思います。

 閑話休題。学校で、「清水善造」を習った世代…もう、貴重な存在になっていますかねえ。なに者かって?テニスプレィヤーなのですがね。1920年のウィンブルドン大会準決勝で、スポーツマン精神を発揮した。
 ラリー中に相手がバランスを崩して倒れた。私なら、「ここぞ!」と、強烈なスマッシュを打ち込むところですが、清水さんは違った。相手が起き上がって打ち返すことができるように、フワッとした緩いボールを打ち返した。観客は総立ちでこのプレーをたたえたという。で、試合結果は、清水さんの負け。
 
 勝負の世界だから、そのプレーは感心できないんじゃないかって?そういう考えの人を否定するものではありませんが、不利な立場の人にダメを押すプレーは…。

 錦織くん、決勝戦でも「大和魂」を世界に見せてやってくれ!