アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

秋バテの特効飲料

2014年09月26日 | Weblog
「甘酒」は、季語としてはいつか?体が温まるから…冬の季語だろう…と、思う人もおられるかと。実際は、夏の季語です。
 江戸時代には天秤棒をかついで甘酒を売り歩く甘酒屋は、夏場の風物誌でした。見たのかって?江戸時代には生まれていませんでしたから、甘酒売りを見られるわけがない。ものの本からの知識です。「甘~い甘~い あまーざけっ」と、売り歩いたらしい。

なぜ、夏に甘酒を飲んだか?甘酒の成分が、夏バテに効いたから。甘酒は、ビタミン類、必須アミノ酸、大量のブドウ糖を含む発酵食品の優等生なのだそうで。「飲む点滴」とおっしゃる学者さんもおられる。

 「甘酒」は、どぶろくになる前なので、アルコール分は含まれていません。砂糖は入れないのになぜ甘いか。でんぷん質を糖化させたブドウ糖を20%以上含む。甘いはずです。
 で、甘酒は「ジャパニーズ・ヨーグルト」と呼ばれている。「甘酒を作るのに牛乳は入れないだろう。ヨーグルトとは違うだろう」って?牛乳は入れません。食物繊維とオリゴ糖が腸内環境を整えるので、便秘や肌荒れなどを予防・改善、体内の有害物質の排出に役立つのだそうで…だから、ジャパニーズ・ヨーグルト。

 なぜ、甘酒に異様な興味を抱いているか…私の原風景に、「どぶろく作り」があるからです。終戦後に生まれまして、子どものころは「おやつ」などなかった。どこの家でも、「どぶろく」を造っていました。我が家でも。で、おやつ代わりに、ドブロクの盗み飲み。おいしかったですよーっ。酔っ払わなかったのかって?どぶろくになる前、つまり、「甘酒」のときに飲むので酔いません。できあがる前にせっせと子どもの私が飲むので、できあがったどぶろくの「嵩(かさ)」は減っている。しかし、「瓶(かめ)」なので、減っていることに気づかれずらい。瓶の特長を利用するあたり、賢い子どもでした。

 自宅でどぶろくを造りたいけど、法律で禁止されているので…。だけど、法律で禁止されているものの造り方を、本やインターネットで紹介している。どうなっているんでしょうかねえ。
 彼岸のころ夏の疲れが出て体調を崩す人がでる。これを、「秋バテ」という。私も疲れが…。秋バテ解消に、どぶ…じゃなくて、甘酒を造ろう…イヤイヤ、法を犯してはいけません。毎年、この時期になると悩んでいます…。