アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

日本通ALTが知らなかった日本語

2014年09月13日 | Weblog
 まじめで、日本語もかなり堪能なアメリカ人のALTがおりまして…日本人の日常会話に出てくる単語なら、ほぼ100%分かる。吉田証言と吉田調書をきちんと区別して説明できる。日本人顔負け。
 小学校の英語の授業の準備で、そのALTが世界の国旗をA4版でプリントして20枚ほど持っていました。マイナーな国の国旗がほとんど。一緒に準備していた日本人の教員が…
 「アンティークマンさんなら、これらの国すべてに行ったことがあるんでしょうねえ」と、水を向けてきた。実際は用意された国旗の国々の半分しか行っていませんでしたけどね。
 次に、「どこから旅行費用を出すの?」という問い。ルックスが貧相なので、旅行する余裕などなさそうに思われているらしい。
 「貯金を下ろして…」と、答えるのはまともすぎるので…
 「深夜に、ほほかむりをして…」と、答えました。
 日本人教員は、すぐに意味を理解し、「ハハハッ」と、笑いましたがぁ…エマ(ALT)は、キョトーン?さすがのエマも、「ほほかむり(ほおかむり)」は知らなかった。エマが知らない日本語を持ち出した私は、居合わせた数人に賞賛されました。さて、エマに対し、ほほかむりをどう説明したか…。

 タオルを取り出して、「いいかぁ!このように頬が隠れるように頭からスッポリかぶるんだよ。だから頬被りというんだよ」
 エマは目から大きなウロコを2枚落としながら、「おお!盗人!」と叫びました。さすが、日本通。「ドロボー」と、言わずに、「ヌスット」と、言うのですから!

 ところが、居合わせた日本人たちは、一斉に、「まったぁーっ!(また、冗談言ってぇ)」という、疑惑の反応。「ほほかぶり」は、「頬」とは無関係だと思っている。で、私は、ホラ吹き…。「まったぁーっ!」と、「また」と、再三再四を表す言葉をつけたということは、コレまでの私の正論も、「ホラ扱い」されていたということらしい。

 エマには、漢字名を「絵馬」にしなさいと進言しているのですが、1年経ちますが芳しい返事はありません。「絵」はいいけど、「馬」が気に入らないらしい。「餌魔(エマ)ならどうだ!」と、言いたいが、意味が分かるでしょうから口をきいてもらえなくなるかも。