アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ニッポンは、子どもの貧困大国なの?

2014年09月02日 | Weblog
 「子どもの貧困」という言葉に、非常に違和感を覚えるんです。保護者が貧困なのであって、子どもに責任などありゃしない。それなのに、「子どもの貧困」と言われると、子どもに原因があるように聞こえる。呼称を変えていただきたいもの。

 「子どもの貧困対策法」が成立してしまっているので、いまさら「保護者の貧困による子どもの貧困対策法」とはならないかな。
 それにしても…今話題の某大手新聞のデジタル版がすごい…
 「核と度府県は、子どもの貧困対策についての計画を策定する」と、書いてありまして…子どもの貧困と、「核」の関係が分からず、一瞬呆然としました。
 「各都道府県は、子どもの貧困…」と、書くべきところ、よほどお急ぎだったご様子。最近、「核」に敏感なもので…。

 子どもの貧困率とは、貧困線以下で暮らす18歳未満の子どもの割合。この文を読んで、「ああそうか!」と解る大人の割合が知りたいよ。「貧困線」が解らない。「生命線」とか「知能線」はよく分かるが、「貧困線」は…。手相の話じゃないってかぁ!

 「貧困線」は、「等価可処分所得の中央値の50%」なのだと。「ああそうか!等価可処分所得の中央値の50%か。なーんだ」と、すぐに解る人っているのかなあ?
 そもそも、「等価可処分所得」って何?
 このように、子どもの貧困は、異常なほどわかりにくい。

 そんななか、わかりやすいのは、「6人に1人が貧困」ということ。つまり、16%が貧困(詳しくは、15.7%)。これは大変ですよ。
 ユニセフが2012年5月にまとめた報告書でも、日本の子どもの相対的貧困率はOECDに加盟する35カ国中、9番目。こんなことが高水準でどーする!先進20カ国の中では、アメリカ、スペイン、イタリアに次いで4番目。子どもの貧困大国日本!こりゃあ、法案がすんなり通るはずだ。

「核と度府県」「貧困率」「等価可処分所得」「中央値の50%」…よく解らない言葉で、よく分からないが、「進学したくても、貧乏だからできない」…これは何とかしなければ。