アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

冷酒グラスが3万円

2015年09月18日 | Weblog
 薩摩の旅、目的はありませんでしたが…本場へ行けば、薩摩切子をリズナブル価格(私にとっては、1万円未満)で購入できるのではないかという淡い期待は抱いておりました。

 毎日2~3軒の薩摩切子を置いている店を回りました。観光?もちろんそれもしましたが、薩摩切子や屋久杉製品は念入りにチェック。薩摩焼酎ですか?それは、鹿児島空港の真ん前に、「種麹屋さん」があるので、そこで買おうと決めておりましたから、旅行中は特にチェックしませんでした。種麹屋さんの名前が凄いんです。読んで驚くなよぉ!「バレルバレープラハ&GEN」というのです。どうですか!驚いたでしょう。ジョークだろうって?インターネットで調べると、ジョークでも法螺でもウソでもないことがおわかりいただけますよ。

 閑話休題。薩摩切子なんですがね。価値が解らない貧乏人が持つようなものではありませんでした。「高いっ!」
 私が観察したところでは、「ぜんぜん売れていない!」。冷酒グラスが3万円以上するんですよ!数千円だせばなかなか手の込んだものが買えるのに、さ、さ、さ、3万円!売れないのは当たり前です。薩摩切子の組合に進言させていただきます。「高価にして売り上げが伸びないのと、値を下げて売り上げを伸ばすのとどっちがいいですか?」せめて江戸切子並の価格にすれば、間違いなく売れます。(江戸切子は薩摩切子の3割安)

 私は、「今回は薩摩切子を買うのはやーめた!」と、断念宣言をしました。3万円の冷酒グラスを買うほど裕福な暮らしはしていませんから。
 そして、今日鹿児島を発つという旅行最終日、「島津薩摩切子の工芸館」を薩摩切子にお別れを言うために訪れました。
 ん…?…?!か、家内が、「¥31,320(税込み)」の冷酒グラスを買っているではないかっ!私が逡巡の末、購入を断念した薩摩切子のグラス…。家内は、「たかが3万円」と!…体脂肪率18%とは思えない太っ腹!

 価値が解らない貧乏人の家の食器棚に、「¥31,320(税込み)」の冷酒グラスが鎮座しています。その隣に、鹿児島中央駅にある東急ハンズで買った「¥200」の「桜島」と印刷された焼酎グラスも並んでいます。