アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

饂飩…ヨメマスカ?

2016年04月10日 | Weblog
 小学校の英語の授業で、ALTが黒板に、「饂飩」と書いて、「ヨメマスカァ?」と。「ヨメマスカァ?」の前に、よくもまあ「饂飩」という漢字を練習したものです。「うどん」を読める人は多いでしょうが、漢字を書けるかなあ?日本人の大人でも、8割は書けないんじゃないか。かく言う私も、食偏はよしとして、旁のほうは「口の中に人」は書きませんねえ。「日」にしてしまいます。ALTは、どんな参考書で漢字の練習をしているのかなあ?大正時代発行じゃないのかぁ?

 ついつい、「YOUはどんな本で漢字の練習してるの?饂飩なんて古いんだよ。そんな漢字を書く日本人はいないって!」と、口が滑ってしまいました。ALTの目に、落胆の色が…。そして、復讐に燃えるような目に変わった。嫌ーな予感が!
 予感は的中しました。翌日…私をやっつけようということか、ALTが難読漢字を書いてきて、私に、「ヨメマスカァ?(ウヒヒ)」。

 難読漢字…鰊(にしん)、桜桃(サクランボ)、鰈(かれい)、烏賊(イカ)、海月(くらげ)、雲丹(うに)、蒲鉾(かまぼこ)、檸檬(レモン)、天麩羅(てんぷら)…この程度ならなんなく読めました。ただ、日本に来てちょうど1年の米国人が、手書きで「檸檬」とかを書くところが凄い。呆れるほどの勉強家。

 1週間ほど後、また紙切れを持って、「ヨメマスカァ?(ウッヒッヒ)」。
 ワンランク上がっておりまして、牛蒡、浅蜊、鮟鱇など・・・解説してやりましたよ!
 牛蒡(ごぼう)…ごぼうと「牛」にどんな関係があるか分かる?牛は、大きな草木のこと。ゴボウの葉は大きいですよぉ。
 浅蜊(あさり)…浅い海で漁(あさ)る。「蜊」この字一字でも「あさり」と読むんだよ。日本語って難しいでしょ。  
 鮟鱇(あんこう)…じっとしていてエサが寄って来るのを待つところから、仏教用語の「安居」をあてたんだよ。魚偏に「安」としたわけ。「鱇」は、流れで使ったんじゃないかな。ね。難しいでしょ。

 そして鮟鱇などから1週間経って・・・
 紙切れに、陸蓮根、和蘭芹、鹿尾菜と書いて、「ヨメマスカァ?(ウヒャウヒャ)」。
こんな漢字読めるわけないでしょう!でも悔しいので、苦し紛れに、「陸蓮根→りくれんこん」「和蘭芹→おらんだせり」「鹿尾菜→もみじな」と読みました。全部外れでした。
 陸蓮根は、「オクラ」、または、「おかれんこん」。和蘭芹は、「パセリ」。鹿尾菜は、「ひじき」なのだそう。読めてたまるかっ!一体どこからこのような漢字を引っぱり出してくるんだぁ、この米国人は!