アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ああそうかぁ!ああ昇華?

2016年04月27日 | Weblog
「浜松4人殺傷事件」…ニュースに、不安になりましたねえ。我が家の長男一家が浜松市在住だからです。ニュースのおしまいまで聞いて、「長男一家とは関係ないな、ああよかったっ!」と、安堵。親類縁者が浜松市在住なら、皆さんが一瞬でも同じ思いをするんじゃないかなあ。それで、普通だと思いますがね。

 で、「浜松4人殺傷事件」で逮捕された男(31歳。被害者の長男だった)が、小学校の卒業文集の「将来の自分」のコーナーで何を書いていたか。
 小学校の卒業文集といえば、「将来の自分=お金持ち」です。こう書く子がおおよそ、半数を占める。最近でも、半数…いや、それ以上の子たちが、「お金持ちとかお金儲けができる職業」と、書きます。
 ・・・これって、「子どもの貧困」ってこと?

 逮捕された男は…
 「十年後のぼく…ゲームをつくる会社に所属。二十年後のぼく…作ったゲームが売れまくって大金持ち。三十年後のぼく…大金持ちでとても自由。老後も安心」

 普通だって?普通なのですが、これが問題。殆どの子どもたちは、中学、高校と進む中で、「大金持ちになる夢など、自然の流れでは叶うはずがないもの」ということが分かる。
 ですから、大金持ち願望は現実的なモノではなくなる。「無理、無理!」ってことで折り合いをつける。だから挫折感などない。これが普通です。

 ところが、中学生になっても、高校生になっても、社会に出てからも、「夢は叶う」と信じ続ける人っているのです。そのくすぶった熾きに油を注ぐ無責任な輩もいるのですけどね。その輩は、有名人。概ね芸能界の人間か、元スポーツ選手。(何度も書いていますが、無責任な有名人が講演会で、「夢はきっと叶う」などと言うんです。聴衆に希望を与えたと思っている…いつまでもヒーロー気取り)

 金持ちになる夢を持ち続けていると、金持ちになれるという錯覚をもった31歳。
 犯行について、「ムシャクシャしていたから」なんだとぉ!ムシャクシャぐらい誰だってしますよ!その都度、家族を殺していたら、日本人は絶滅してしまいます。
 
 日本人が絶滅しないのは、「ムシャクシャ」しても、昇華できる力を持っている人が殆どだから。
 昇華できない人は…やはり…。「やはりなんなんだ?」って?
 「貧困」です。「お金持ちになりたい」と、思う人が貧乏人。無限に多くを必要とし、もっと欲しがる(4月5日に書きましたがね)。
 昇華できない人をどうやって減らすぅ?長くなるからこのへんで…えっ?結論だけでも書けって?…陳腐と言われそうですが、「家庭と、学校と、社会」なんですがね。義憤にかられることがあるのですよ。ほんの一握りなんでしょうが、昇華できない大人たちに囲まれていたら、昇華できる人は育たないね。