アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「全き人」…これ、なんと読む?

2019年03月28日 | Weblog
毎日、選抜高校野球を観てます。興味がある高校は、「大船渡高校」。ピッチャーが凄いらしい。なぬ?出場していない?道理で、1回戦が終わるのに登場しないはず。あと、神宮大会優勝の「札幌大谷高校」。いきなり出てきて神宮大会優勝。選抜は初出場ながら、当たり前のように1回戦突破。札幌大谷には、4人の投手がおり、身長194cmの投手もいるという。観てみたいです。

 今回の選抜出場校、校名にインパクトが感じられる学校がないですねえ。例えば、1993年の夏の甲子園(76回大会)に出てきた、「近江兄弟社高等学校(おうみきょうだいしゃこうとうがっこう)」。学校名が、「近江兄弟社」ですよっ。名前だけで興味を引かれる、強烈な名前です。

 「近江兄弟社」は、「メンターム」の会社。わが家はメンターム大好き一家ですから、「近江兄弟社」という名前には親しみがありました。「メンタームは、美味しいのか?」って?あ、あのね、食べ物じゃないんです。塗り薬ですっ。
 そ、そのメンタームの会社と同じ名前の高校が甲子園に出てきた…!まさか、メンタームを製造しながら学校経営をしている?その「まさか」でした。
 それにしても、「どういうネーミングや?」。兄弟といえば、一番に思い当たるのが、「蘇我兄弟(知らないの?『日本三大仇討ち』の一つに数えられている仇討ち兄弟)」「宗兄弟(マラソン)」「設楽兄弟(これもマラソン)」「若貴兄弟(大相撲)」「シャープ兄弟(かなり古いが、プロレスラーの兄弟)」「アンテークマンの孫兄弟(7歳と4歳の兄弟です)」

 「近江兄弟も、近江さんのお宅の兄弟だろう。兄弟で、メンタームをつくり、学校まで造った。立派な兄弟だな」と、思ったら、近江は地名(近江八幡市)。「兄弟」は、キリスト教で「同胞」を意味するんだって。
なぬ?「メンターム」じゃなくて、「メンソレータム」じゃないのかって?メンタームは、近江兄弟社。メンソレータムは、ロート製薬です。でも、初めは近江兄弟社でメンソレータムをつくっていたんです。色々ありまして、メンソレータムは、ロート製薬が…長くなるので説明はしませんがね。

 で、今行われている選抜甲子園大会、1回戦を突破した大分の「明豊高等学校」の校歌、聴きましたか?「南育代作詞、南こうせつ作曲」。高校の校歌を、夫婦が作詞作曲。すごーく、良い感じの校歌です。何度でも聴きたいなと思います。自分が、「南こうせつファン」ということもありますがね。歌詞を読むぶんには、校歌とは思えませんが…。
 はるか 果てしなく長いこの道
 君はひとりで 歩きつづける
 暑い夏の日も 冬の朝も
 明日の光が 見えない夜も
 希望だけを 支えに
 未来を 創る旅
 夢を あきらめないで
 勇気 自分を信じ
 愛を その手で 育てながら
 
 近江兄弟社高等学校の校歌の歌詞は、なんと、「英語」!なぬ、歌詞にメンタームの宣伝が入っているんじゃないかって?
 「♫メンタム塗って、また塗って…みんなニコニコメンターム…♩」これはない、これはない。近江兄弟社高等学校の校歌の歌詞、和訳すると…
 一番…われら若き日にわけゆく正道神と人との愛平和と協力
 二番…全き人イエスの御跡をふみつつ美と能力との業身とたまとを磨かん
注:「全き人」は、「まったきひと」と読むんですがね。意味は、「完全無欠な人」。なぬ?「業身」は、「身業(しんごう)」の間違いじゃないかって?どっちでも良いんじゃないかな。辞書には、「身業」しか出てませんがね。「身体で表すすべての動作」という意味。
 
 難しい歌詞です。どこにも、メンタームは塗り込んでいませんね。