札幌大谷高校、負けてしまいました。昨日、「身長194cmの投手がいる」と、書きましたら、その投手が先発出場。で、197cmが正しかった。お詫びします。
奥地に住んでいるんですがね。麻生副総理が札幌を「奥地」と言いました。元首相まで務められたのに、べらんめえ調で舌禍が多い。奥地はダメでしょう。野蛮人が住んでいるような印象を受けますから。差別用語ですよ。私など、札幌より更に奥なので、縄文人のような格好で暮らしていると思われているんじゃないかなあ。
奥地の奥では、3月も終わるというのに、ここ数日、朝起きると「雪景色」。今朝など、20cmの積雪です。しかも、重い「しっかりと水分を含んだ雪」。梅とか桜とかは、ずーっと遠くに霞んでおります。
古今集に載っている紀貫之の代表的な歌…
「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける」
この歌の「花」は、なんの花か。水仙、梅、桜、はたまた紫つつじ…。
平安時代に「花」といったら「桜」に決まってるでしょ!という声が聞こえてきそうです。ここで蘊蓄。
なぬ?また、係り結びの法則だろうって?あ、あのね、花の蘊蓄に係り結びは関係ないでしょう!「ぞ」を使って「ける(連体形)」で終わってますから、係り結びですけどね。
閑話休題「花」ですがね。貫之は、なぜ「匂ふ」ではなく、「香に匂ふ」としたのでしょう。「桜の花」って、匂いは強くないですよね。その点、「梅の花」は、10m離れても匂います。
梅が咲く頃は、夜、歩いていても、「あっ、いい匂い。近くに梅が咲いてるな」と、わかります。そのため、「色の桜、香りの梅」という言葉もあるぐらいです。ですから、目で見た場合は「匂ふ」、嗅いだ場合は、「香に匂ふ」。
貫之の「人はいさ…」の「花」は、梅だということになります。
奥地では、梅を見る事が皆無に近い。10m離れても匂うとか、夜に歩いていても匂うんじゃなかったのかって?それは、奥地の話じゃなくて、学生時代に過ごした東京の話です。
なぜ?奥地には梅が少ないのか?これも蘊蓄で申し訳ないが、梅が大陸から伝わったのは、奈良時代の少し前。太宰府のあたりに植えられた。それから、関西一円に広まり、東北まで来た。しかし、さすがの梅も津軽海峡を渡るのには苦戦し、北海道には多くは広まらなかった。当然、奥地には…少ししか来なかった。
梅は、日本古来じゃないので漢字を充てるのがスッキリいかなかったらしい。そのためか「梅」という漢字の読み、「ばい」も「うめ」も、「音読み」と書かれたものを見ました。いくつかの辞書で調べましたが、私が調べた範囲では…音読みは「ばい」、訓読みが「うめ」となっていますが…。アンティークマンの蘊蓄のバックにおられる、白川静さんはどう言っているかって?白川さんは、音読みは「バイ」、訓読みが「うめ」と。
白川さんに逆らうわけじゃないんですが、大陸から入ってきたときは「むめ」と、呼ばれていたという。「むめ」が、日本人に発音しやすく変化して「うめ」になった。と、したら、「むめ」は、正真正銘の「音読み」。何となれば、「むめ」が変化した「うめ」は、「音読み」。
なぬ?国語審議会はどう言ってるかって?古いなあ!国語審議会は、18年前になくなりました。今、国語審議会は、著作権審議会、文化財保護審議会、文化功労者選考審査会の機能を統合して、「文化審議会」と、なっています。「梅」の音読み、訓読み、を問い合わせても、相手にしていただけそうもない。
奥地に住んでいるんですがね。麻生副総理が札幌を「奥地」と言いました。元首相まで務められたのに、べらんめえ調で舌禍が多い。奥地はダメでしょう。野蛮人が住んでいるような印象を受けますから。差別用語ですよ。私など、札幌より更に奥なので、縄文人のような格好で暮らしていると思われているんじゃないかなあ。
奥地の奥では、3月も終わるというのに、ここ数日、朝起きると「雪景色」。今朝など、20cmの積雪です。しかも、重い「しっかりと水分を含んだ雪」。梅とか桜とかは、ずーっと遠くに霞んでおります。
古今集に載っている紀貫之の代表的な歌…
「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける」
この歌の「花」は、なんの花か。水仙、梅、桜、はたまた紫つつじ…。
平安時代に「花」といったら「桜」に決まってるでしょ!という声が聞こえてきそうです。ここで蘊蓄。
なぬ?また、係り結びの法則だろうって?あ、あのね、花の蘊蓄に係り結びは関係ないでしょう!「ぞ」を使って「ける(連体形)」で終わってますから、係り結びですけどね。
閑話休題「花」ですがね。貫之は、なぜ「匂ふ」ではなく、「香に匂ふ」としたのでしょう。「桜の花」って、匂いは強くないですよね。その点、「梅の花」は、10m離れても匂います。
梅が咲く頃は、夜、歩いていても、「あっ、いい匂い。近くに梅が咲いてるな」と、わかります。そのため、「色の桜、香りの梅」という言葉もあるぐらいです。ですから、目で見た場合は「匂ふ」、嗅いだ場合は、「香に匂ふ」。
貫之の「人はいさ…」の「花」は、梅だということになります。
奥地では、梅を見る事が皆無に近い。10m離れても匂うとか、夜に歩いていても匂うんじゃなかったのかって?それは、奥地の話じゃなくて、学生時代に過ごした東京の話です。
なぜ?奥地には梅が少ないのか?これも蘊蓄で申し訳ないが、梅が大陸から伝わったのは、奈良時代の少し前。太宰府のあたりに植えられた。それから、関西一円に広まり、東北まで来た。しかし、さすがの梅も津軽海峡を渡るのには苦戦し、北海道には多くは広まらなかった。当然、奥地には…少ししか来なかった。
梅は、日本古来じゃないので漢字を充てるのがスッキリいかなかったらしい。そのためか「梅」という漢字の読み、「ばい」も「うめ」も、「音読み」と書かれたものを見ました。いくつかの辞書で調べましたが、私が調べた範囲では…音読みは「ばい」、訓読みが「うめ」となっていますが…。アンティークマンの蘊蓄のバックにおられる、白川静さんはどう言っているかって?白川さんは、音読みは「バイ」、訓読みが「うめ」と。
白川さんに逆らうわけじゃないんですが、大陸から入ってきたときは「むめ」と、呼ばれていたという。「むめ」が、日本人に発音しやすく変化して「うめ」になった。と、したら、「むめ」は、正真正銘の「音読み」。何となれば、「むめ」が変化した「うめ」は、「音読み」。
なぬ?国語審議会はどう言ってるかって?古いなあ!国語審議会は、18年前になくなりました。今、国語審議会は、著作権審議会、文化財保護審議会、文化功労者選考審査会の機能を統合して、「文化審議会」と、なっています。「梅」の音読み、訓読み、を問い合わせても、相手にしていただけそうもない。