アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

また起こるのかなあ…アルハラ

2021年03月30日 | Weblog
 昨年は、コロナの関係で、新入生歓迎会のようなものがあまり行われませんでした。よって、酒の一気飲み等による急性アルコール中毒で死亡する大学生のニュースを耳にせずに済みました。この春は…、「急性アルコール中毒」のニュースを聴かされるのではないかと憂鬱な気分です。

 日本有数の難関大学でも「寮内で行われた新入生歓迎コンパでビールや焼酎を飲んで男子学生が亡くなった」ということがありました。当然ですが、「偏差値」と「生きる力」は関係ないワケで…早い話が、アセトアルデヒドを分解する酵素を十分持っているかいないかは偏差値と無関係ってことですね。

 私の時代…半世紀ほど前は…
○ 飲酒を拒む事は禁欲的であるとか、厭世的であると言われた。
○ 勧められた杯は、受けるのが美徳とされた。(杯を突き返すのは、敵対的な行為)
○ 上戸が讃えられ、下戸が軽蔑される風潮があった。
 アルコールハラスメント(通称アルハラ)だ!などと言おうものなら、仲間はずれ、いじめの対象でした。そのため、「飲まなければならない状況」でした。

 そんなわけで、今思うと、危なかったのですが、私自身記憶が無くなるほど酔いつぶれたことがありました(自分で飲んで記憶を失ってどーする!)。意識を取り戻してからも、丸一日は具合が悪くてしょうがなかったです。もう二度と酒など飲むものかと、何度も心に誓ったのですがぁ…しかし、夜のとばりが降り始めると、俄然元気になって後悔したことを忘れてしまう…。アルコールの力は恐ろしいですよ。なぬ?「意志薄弱なだけだろう!アルコールのせいにするな」って?そ、そういうことになりますかね…。

 日本人に急性アルコール中毒が多いのは、アセトアルデヒドを分解する酵素を十分持っている人の割合が他人種に比べて少ないからです。アセトアルデヒドの分解は、次の三パターン。
NN型…分解が速く、たくさん飲める酒豪タイプ
ND型…少しは飲めるタイプ(日本人の45%がND型)
DD型…体質的にアルコールを受けつけないタイプ…(日本人の5%がこれ)
 黄色人種(モンゴロイド)は、NN型、ND型、DD型が出現する。つまり、ND型、DD型の人は、黄色人種であるかまたは、黄色人種との混血であるということになる。
 日本人以上にアルコールに弱いのは、アボリジニで、アボリジニ居住区への酒類持込は法律で規制されているんですよ!コレ、ホント!。アボリジニに飲酒を勧めると罰せられます。
 日本もオーストラリアに見習って、アルハラ対策として、「DDマーク」を付けた人に酒を勧めたら罰する。と、いう法律を作ると良いです。

 古来から、酒はコミュニケーションの道具として用いられてきました。軽度の飲酒は人間関係の潤滑剤の役目を果たします。楽しく飲みたいものです。なぬ?「偉そうなことを!自分は毎日重度の飲酒だろう」って?かっこよく締めようと思ったのに、そこを突きますか!
 新入生、新入社員の歓迎会シーズン到来です。今年は、悲惨な結末の歓迎会がないようにお願いしたいです。