アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

楽しみ無きところもまた楽しむ

2021年07月19日 | Weblog
 「今日は、ビーツを収穫したから、ビール」
 「今日は、ワイワイ賑やかだったから、ワイン」
 「今日は、しょっちゅう電話がきたので、焼酎」
 「今日は、マツコを観たから、マッコリ」
 晩酌の口実、どの口実も、「だからって、どうして飲まなければならないの?」という状態ですね。何もしないのに晩酌するのが、後ろめたいものでつい口実を。

 「JKでは、ウエスト100までは、デブじゃない。ぽっちゃりというんですー」と、かなり体重がある女子高生が主張しておりました。「JK」は、女子高生のことなのだそう。JR、JT、JA、JJは知っていたが、JKは知らなかった。すぐに廃れるだろうと思っていましたが、案の定すでにだーれも女子高校生を「JK」という人などいないんじゃないかな?
 「肥満体」ではなく「ぽっちゃり」・・・酒のみの口実と共通したものを感じます。
 「何を食べても太るんです」(そんなわけないだろう!)
 「痩せようと思えば痩せられるんですけどね」(だったら痩せてみろ!)
 「分かってるんですけど、食べちゃうんですよ」(私の飲酒に関する内心と同じだワ。自制心が効かない、つまり病気です)
 「カロリーオフって、損した気がしませんかぁ」(カロリーの量で、価格を決めろってかぁ?分かるような気がするが…)

 落ち着いて周囲を見回すと、「口実だらけ!」。酒のみや肥満、JKばかりじゃなかった。総理大臣も、仕分けされる側も、葉しか出ない桜の枝(花が咲くと思って買ったのに…)を売りつけたオヤジも、自転車の老人に車で接触しそうになり転倒させ途方に暮れている男も(「触ってません」の前に、救急車よんでやれって!老人は道路に座り込んだままでした。口実も言えない)…国民皆、日々これ口実ですね!
 日々これ口実は、日々是好日(にちにちこれこうじつ)の「もじり(捩り)」。

 日々是好日の意味は、「人生は雨の日もあり、風の日もあり、晴れの日もあります。しかし、雨の日は雨の日を楽しみ、風の日には風の日を楽しみ、晴れの日は晴れの日を楽しむ。すなわち楽しむべきところはそれを楽しみ、楽しみ無きところもまた無きところを楽しむ」だから、人生、好日しかない。
 解説の文章は、「白馬蘆花に入る(細川景一)」より。パクリだなって?出典を明確にしていますから、パクリじゃなくて引用だと思うが…あ!これこそ口実…。