アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

車掌 VS アンティークマン

2021年07月16日 | Weblog
 通院は、JRです。1年半前までのJRに乗る様子を思い起こしますと・・・
 自由席券を買い、早々とホームへ行きます。列車の到着を待ちます。
 なぬ?「自由席ではなく、指定席を買えば、待たなくてもいいだろう。節約してどーする!」と、突っ込まれそうですが…このあたりが問題なのです。つまり、指定席は、確かに間違いなく席があります。しかし、BUT!指定席が、満席で窮屈。エコノミッククラス症候群(今は名称が「なにやら症候群?」に変わったらしい)、になりそう。ところが自由席がガラガラで楽々。一人で、席を占領し、足を伸ばして寝て行ける…と、いう経験をしております。その日の「読み」が問題になりますね。「自由席はガラガラだろう」と読むと、念のため早々と並ぶわけです。
 そんなある日、首尾良くトップで乗り込み、一番先に目に飛び込んできた「一人がけシート」に着席。今日の選択は正しかったと、鼻の穴を思い切りふくらませて満足しておりましたらぁ…!
 そ、そのシート、「優先席」だった。あたりを見回すと、すでに乗客が乗り込んできており空席なし。移動したくても…できない。
 優先席に私が座っていても咎められない理由を探すべく、窓ガラスに貼ってある注意書きを精読しましたねえ。
○お年寄りの方
○体の不自由な方
○乳幼児をお連れの方
○妊娠されている方
 この中では、「お年寄り」に該当するか…

 車掌さんが検札に来た場合を想定して、「車掌 VS アンティークマン」の問答のシュミュレーションをしま~す。
<その1 一般乗客(私)がほんの少し有利のケース>
車掌:お休みのところ恐れ入ります。キップを拝見。
(私がキップを渡す。ハンコを捺してかえしてくれて…)
車掌:こちらは、優先席ですので必要とされる方が来られたらお譲り下さい。
私 :あ、あのー、JRでは何歳以上が「お年寄り」なのですか?
車掌:あいうー…えお!そ、それは…
私 :ドヒェー!はっきりした決まりがないの?漠然と「お年寄り」と書いてるの?乗客の主観で決めていいんですか?それなら私だって、十分「お年寄り」だ。この席に座る権利がある。

<その2 どっちもどっちのケース>
私 :日本語の注意書きに、「優先席近くで、携帯電話を使用するな」と書いてありますね。英文の注意書きなんですが、携帯電話が、「mobile phone」と、なっていますよ。携帯電話は、「cellular phone」じゃないですか?
車掌:辞書を引いてくださいよ!「mobile phone」でも良いと書かれていますよ!
私 :うっ!(と、詰まる)
 ※私が持っている、英和辞典・和英辞典とも(わずか40数年前に買ったのに)「携帯電話」という単語が載っていない。携帯電話が、いかに最近のものであるかということを如実に表しています。

<その3 JRの勝ちのパターン>
私 :「メタボのオヤジなんだか本物の妊婦なんだか判別不明者」が優先席に座り込み、「妊娠中だ」と、主張したとします。その場合どうやって、妊娠か否かを判定するんですか?車掌さんは、プレグナンスキットを携行しているんですか?(どうだ、参ったか!)
車掌:その場合は、マタニティマークの提示をお願いします。(と、きっぱり)
私 :ドヒェー!なにそれ?(降参。そんな身分証明書のようなマークがあったとは!)
 マタニティーマークは、ピンクのハート形。母親と赤ちゃんの絵が描かれており、「おなかにあかちゃんがいます」という文が書かれている。なぜ、全部平仮名なのかは不明。メタボオヤジ(私のことじゃないですよ)が、マタニティーマークの偽造をしなけりゃいいが。

 さあ、シュミュレーションしたから怖いものなし。そこへ、車掌さんが近づいてきた。いよいよ本番。ドキドキ…。
車掌:キップを拝見。
私 :はいどうぞ。
 車掌さんは、顔色一つ変えずに、次の客へ…何のお咎めもなし…。
 ハラハラしながら優先席に居座っていたのに、「何らの関心も持っていただけなかった」。こんな思いをするぐらいなら、武士としては座らずに立っていても良かったかな…。

 そして、コロナ禍の現在、自由席は、常にガラガラ。楽です。