カミサンのサポートで、スーパーへ買い物に行きました。駐車場からスーパーまでは、杖を使用。買い物では、ショッピングカートを杖の代わりにしていますから…買い物はとりあえずできます。
スーパー内を走り回る、小学校低学年と思われる兄弟がおりまして…保護者は、注意などするもんじゃない。叱る権利をもつのが保護、教える義務も持っているのに…。
そこで思い出したのがU太くん(仮名)。
小学2年生の社会科見学の引率者のサポートを頼まれたことがありました。コロナ禍の前年でしたがね。引率の教員のサポートってどういう意味かって?早い話が、能力不足の教員に校外学習の引率を任せられないので、暇そうな私にサポートを求めたってこと。
「野生の証明」のような児童が数人いる学級でして、一番大変なのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)のU太くん。野生化した子どもたちには、責任などありゃしない。
なにしろU太くん、学校を休んで家族でお祭りの縁日へ出かけて、迷子になり警察のお世話になったという子。子どもに学校を休ませて、家族で縁日に行くう保護者もおられる…。縁日は校区の目抜き通り、つまり勝手知ったる道…そこで迷子になったことで一躍有名人に。(保護者は、人影まばらな平日の縁日で、どうしてU太を見失うかね?)
U太は、いきなり車道へ飛び出すなど、危機一髪の経験多数。その子に密着してほしいと…頼まれたら、「No!」は、ないのが私。
いやしくも、児童心理学の大家(大過ではない)であり、実践家である私にとって、ADHDの子を2~3時間面倒を見るなんて、役不足、朝飯前。U太は、社会科見学の間中も私の手を握り、ほかの子が私に近づくと威嚇して追い払っていました。すぐにアンティークマンが大好きになったわけで…。
U太対策、どんな手法を使ったのかって?学校から、目的地である、「JRの駅、バスターミナル」までの道すがら、「テレビでやっていた水戸黄門の主題歌」を、ずっと歌っていただけなんですけどね。数回歌ったところで、私の周囲10人ほどの子ども達の大合唱となり…「♪…人生楽ありゃ苦もあるさー…」異様な集団と化していました。ほとんど新興宗教。
ADHDには水戸黄門が効くのかって?歩きながらの場合は効きます。「水戸黄門気分」になりますからねえ。
さて、定年間近と思われる能力不足の担任教員(女性)、帰途で小走りに列から離れた女子児童を叱責。老女教員が女子児童に言いました…
「列を乱したら給食(を)食べさせないよ!」
この言葉に児童がどんな反応をしたか?私は、児童心理学の看板を下ろそうかなと思うほど驚きました。全く予想外の言葉…。老女教員に対して児童たちはなんと答えたか…「ごめんなさい」かと思いきや…
「どうして、こんなことぐらいで給食を食べさせてもらえないの?」
「信じられない」
「おかしいんじゃないの?」
びっくりしました。反抗なんてもんじゃない。バカ扱いですよ。これだもの、私に、「引率者の補助」を頼まなければならないはず。私と手をつないでいるU太くんまでも…状況を全く理解していないのに…
「バカでねんだ(バカじゃなかろうか)!」と。
私は悪いとは思いつつ、老女教員の横顔を盗み見ました。彼女は児童の反抗にお手上げ、鳩が豆鉄砲を食らったような間の抜けた顔をしておりました。
夏目漱石の先生論に…
「叱る権利をもつ先生はすなわち、教える義務をももっている」
「先生は規律をただすため、秩序を保つために、権利を十分使うであろう」
老女教員は、権利を行使して、叱りました。しかし、教えなかった。教えないから、規律も秩序も正せなかった。
先生は教えなきゃね。心配なのは、教えるにも叱るにも、「先生の技量、人間性」が問題なわけで…
スーパー内を走り回る、小学校低学年と思われる兄弟がおりまして…保護者は、注意などするもんじゃない。叱る権利をもつのが保護、教える義務も持っているのに…。
そこで思い出したのがU太くん(仮名)。
小学2年生の社会科見学の引率者のサポートを頼まれたことがありました。コロナ禍の前年でしたがね。引率の教員のサポートってどういう意味かって?早い話が、能力不足の教員に校外学習の引率を任せられないので、暇そうな私にサポートを求めたってこと。
「野生の証明」のような児童が数人いる学級でして、一番大変なのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)のU太くん。野生化した子どもたちには、責任などありゃしない。
なにしろU太くん、学校を休んで家族でお祭りの縁日へ出かけて、迷子になり警察のお世話になったという子。子どもに学校を休ませて、家族で縁日に行くう保護者もおられる…。縁日は校区の目抜き通り、つまり勝手知ったる道…そこで迷子になったことで一躍有名人に。(保護者は、人影まばらな平日の縁日で、どうしてU太を見失うかね?)
U太は、いきなり車道へ飛び出すなど、危機一髪の経験多数。その子に密着してほしいと…頼まれたら、「No!」は、ないのが私。
いやしくも、児童心理学の大家(大過ではない)であり、実践家である私にとって、ADHDの子を2~3時間面倒を見るなんて、役不足、朝飯前。U太は、社会科見学の間中も私の手を握り、ほかの子が私に近づくと威嚇して追い払っていました。すぐにアンティークマンが大好きになったわけで…。
U太対策、どんな手法を使ったのかって?学校から、目的地である、「JRの駅、バスターミナル」までの道すがら、「テレビでやっていた水戸黄門の主題歌」を、ずっと歌っていただけなんですけどね。数回歌ったところで、私の周囲10人ほどの子ども達の大合唱となり…「♪…人生楽ありゃ苦もあるさー…」異様な集団と化していました。ほとんど新興宗教。
ADHDには水戸黄門が効くのかって?歩きながらの場合は効きます。「水戸黄門気分」になりますからねえ。
さて、定年間近と思われる能力不足の担任教員(女性)、帰途で小走りに列から離れた女子児童を叱責。老女教員が女子児童に言いました…
「列を乱したら給食(を)食べさせないよ!」
この言葉に児童がどんな反応をしたか?私は、児童心理学の看板を下ろそうかなと思うほど驚きました。全く予想外の言葉…。老女教員に対して児童たちはなんと答えたか…「ごめんなさい」かと思いきや…
「どうして、こんなことぐらいで給食を食べさせてもらえないの?」
「信じられない」
「おかしいんじゃないの?」
びっくりしました。反抗なんてもんじゃない。バカ扱いですよ。これだもの、私に、「引率者の補助」を頼まなければならないはず。私と手をつないでいるU太くんまでも…状況を全く理解していないのに…
「バカでねんだ(バカじゃなかろうか)!」と。
私は悪いとは思いつつ、老女教員の横顔を盗み見ました。彼女は児童の反抗にお手上げ、鳩が豆鉄砲を食らったような間の抜けた顔をしておりました。
夏目漱石の先生論に…
「叱る権利をもつ先生はすなわち、教える義務をももっている」
「先生は規律をただすため、秩序を保つために、権利を十分使うであろう」
老女教員は、権利を行使して、叱りました。しかし、教えなかった。教えないから、規律も秩序も正せなかった。
先生は教えなきゃね。心配なのは、教えるにも叱るにも、「先生の技量、人間性」が問題なわけで…