アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

背筋痛のためガッツポーズなし

2021年07月11日 | Weblog
 米大リーグ・マリナーズの菊池雄星投手が、MLBオールスターゲームに出場することが決まりましたねえ。
 なぬ?「それが嬉しいのか」って?そりゃあ、嬉しいですよ。菊池雄星は、高校時代からワッチしてきております。で、プロ野球の西武に入団…そこで巡り会ってしまったのが、デブ新大久保(仮名)。デブ新大久保を知らない?信楽焼きの「狸」のような風貌。巨人の捕手で四番を打ったことも。風貌から、「いい人っぽい」こともあり、人気がありました。

 2010年、このデブ新大久保が、「菊池雄星」へ暴行したのです。当時は、プロ野球ファンに大きな衝撃を与えました。問題になった暴行場面は、観ておりませんが、テレビで映し出された酷いいじめのシーンを観ました。
 「デブは、許されないっ!」と、思いましたね。どんな状況だったか・・・。試合中、雄星とデブ新大久保が隣り合わせでベンチから身を乗り出していたのですが、「デブの右手親指が、雄星の口の中に入っていて、ほかの4本の指で雄星の頬肉を引きちぎろうとしていたのです。雄星は勿論苦痛の表情。デブは、「虫けらをいじめて何が悪い!」といった表情。腹が立ちましたよ。それからというもの、雄星を応援するようになりました。メディアに気づかれないところで、どれだけデブは、雄星をいじめたことでしょうか!雄星は、耐え抜いた…。「デブに逆らう=プロ野球をやめる」耐えるしかなかった・・・。

 なぬ?「高校時代から雄星をワッチしていたというがぁ…何か、エピソードがあったのか」って?ハイハイ、以下に…。
 2009年、この夏の甲子園は、花巻東の菊池雄星投手の「劇場」でした。ドラフトでは、11球団が菊池雄星獲りに名乗りを上げましたねえ。当然でしょう。なにしろ155kmですから(当時の甲子園では154kmが最速)。
 それで…私が、菊池雄星の何に注目していたか?球速でも、コントロールでもありません。「頭より上に拳を突き上げる、ガッツポーズ」です。

 私は、「ガッツポーズ嫌い」です。但し、「人と接触しない種目」でのガッツボーズは良いと思っています。例えば、重量挙げで成功した時など。自分の努力、自分との戦い…そして、自分へのガッツポーズ。いいと思います。悪いのは…特に横綱が土俵上でガッツポーズするのは「恥」ですよ。

 菊池雄星、センバツの時は三振を取る度に、高々と拳を突き上げていました。指導者は、この様子をどう見ていたんでしょうか?「良いことだ、ファイトが前面に出ている」等と考えていたとしたら、愚かな指導者です。「敗者の心情を慮りみる」のが、スポーツマンシップであり、武士道です。派手なガッツポーズをやられたら、対戦した相手は泣きながら全力疾走で家に帰りたくなり、再起不能ですよ。

 そして、2009年夏の甲子園。
 ありゃ?・・・?雄星のガッツポーズが控えめになっている。私の思いが通じたのか?それとも、調子が悪く三振があまりとれないので(それでも27個とっているが)ガッツポーズの余裕がないのか?
 こうなると、判官贔屓の私としては、花巻東を密かに応援…。結局、背筋痛ということで準決勝で敗退でした。背筋痛であっても、ガッツポーズをしなくなった雄星は立派!それで、応援するようになったんですがね。
 スポーツ新聞によると、痛み止めの注射について、医師からは「後遺症が残るかもしれないよ」と“通告”を受けたが、雄星は「一生野球ができなくなってもいい」…そして毎日書き続けている日誌には「神様、明日は投げさせてください」とつづり…寝る際にはボールを握りしめながら布団に入り、同じ言葉をつぶやいた。…大ファンになりましたねえ!
 しかし、スポーツ新聞の記者ともなると、雄星の布団にまで行って取材するんですねえ。感心しました。感心している場合じゃないですね、この明らかに誇張された記事が本当だとすると、雄星は、「一生野球が出来なくてもいい」とまで思い詰めた。これ、分かるなあ!若者は、こうありたいモノです。
 花巻東は、「ピンチで笑う」という姿勢が徹底されていました。これは、賛否あると思いますが、私は支持します。ピンチで情けない顔をするのは、誰でも出来る。笑うのには、努力が必要ですから。

 雄星は、ホントいい奴。背筋痛担ったしぃ。ですから、デブに暴行されたとき腹が立ったわけです。米大リーグ・マリナーズへ行ったときには、「何とか活躍してくれ」と、祈ったものでした。

 で、このたびの「MLBオールスターゲーム出場決定!」。私としましては、喜んだわけです。活躍してほしいなあ・・・!