アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 トルコ料理 一番は「サバサンド」

2024年08月25日 | Weblog
 私が大好きな人物の一人に、ナスレッディン・ホジャさんがおられます。トルコ民話の登場人物。トルコ人の間で語り継がれる「頓智話・小話」の主人公のおじさん。実在した人物ではありませんが、お会いしたことがあったような気がするおじさん。

 イスタンブールの地中海から黒海へ抜ける海峡に橋がかかっています。その橋、1階には、レストランとか土産物屋さんがあります。2階は車両が通る広い道路。両端に、広い舗道。舗道は、「魚釣りの人々」で、大賑わい。
 なぬ?「庄野真代さんは釣りをしていなかったか?」って?あのね、庄野真代さんがいつも「飛んでイスタンブール」にいると思ったら大間違い。まして、橋の上から釣りはしないでしょ!

 橋の1階の、「サバサンド(鯖のサンドイッチ)」のレストランに入りました。イスタンブールの名物。バゲットに、焼いた鯖を挟んだもの。これが美味しい!トルコ料理は、どれも美味しかったのですが、とりわけ、サバサンドが旨かったぁ。

 サバサンドのレストランの前で、ホジャおじさんを彷彿させるおじさんに遭遇。ニコニコ顔で、話しかけてくれました。
 トルコの教科書には、「エルトゥールル号の遭難の際に、日本の人々に受けた恩義」が、載っております。もちろん、ホジャおじさん、知っておりました。
 そして、ホジャおじさんは言いました。

「イスラムの教えは、みんなでなかよくして、よりよい暮らしをしようというものだ」と、教えてくれました。
 私など、「目に目を、歯には歯を」から、「やられたとおりにやり返せ」という過激な宗教だということが頭にあって…。
「目には目…」旧約聖書からの流れは、キリスト教ですが、ハンムラビ法典からだと、イスラム教。

 キリストは、「山上の垂訓」で、「目には目を」を引き合いに出して「復讐の禁止」を教えています。「山上の垂訓」は、トルストイが絶賛しています。
 「山上の垂訓」、「平和的イスラム教の人々」の思考と行動のように感じます。コーランによって多元主義が認められており、他者をいかに受け入れるか、を大切にしています。
 ムスリム、世界の多くの国々で、様々な信者や無信仰者、様々な国籍・民族と共生しています。
「異宗教間の平和的な共存と共生」という方向性を見据えているように感じます。
 日本人ムスリムは、約4万7千人。10年前から倍増。倍増の理由は、このあたりにあるんじゃないかなあ。