アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

モデルガンでの犯行…米国にはないらしい

2013年01月08日 | Weblog
 古い話ですが、米国の空港で機内に銃を持ち込もうとして見つけられ、一時騒然とさせてしまったことがありました。
 結論から言いますと、銃は息子のおもちゃでしたので、その場で返してもらって一件落着。
 機内持ち込み手荷物のX線検査で、はっきりと銃の姿が。
 「これは、おまえの荷物か!?」
 「(しまったぁと思いつつも)は、はい」
 「(突如大声で)ガンヌ、ガンヌ!」
 警察官が飛んできた!警察官はおもむろに銃を持った。そして、ニヤリと笑って引き金を引いた。
 「バチン」
 次の瞬間、取り巻きも、避難していた人達も一様に「なーんだ」と、がっかりしてもとの動作にもどった。

 息子(当時3歳)の銃、プラスチックと金属で出来ているのに、X線で見事に本物のように見えるとは!恐ろし!

 何故そんな昔の思い出を書いたかって?
 米国コネティカット州で、26人が犠牲になった小学校銃乱射事件がありました。 マサチューセッツ州に住んでいたとき、ニューヨークへ行くにはコネティカット州を通らなければなりませんでした。コネティカット州は貧乏州らしく、他州のナンバープレートの車を見るとすぐに捕まえるのです。私もいいカモだったらしく、スピード違反で捕まり94ドルの罰金を取られました。ほかの車と、同じスピードで走っていたのにですよ!当時のレートは、1ドルが240円ぐらいでしたから、2万数千円の罰金ですよ。法外です!コネティカットと聞くと、必ず94ドルの忌まわしい思い出がよみがえってきます。

 閑話休題。コネティカット州の事件後、「ナーフガン」の売り上げが減少したのだそうです。ナーフガンは、オレンジ色(または黄色)に塗られたおもちゃの銃で、スポンジ弾が飛び出すもの。子ども向けの人気おもちゃ。なぜその銃の売り上げが減少したか?
 銃の乱射事件の度に、「おもちゃの銃で遊ばせるから、銃に対する免疫が出来る。おもちゃの銃を持たせるところに乱射事件が起こる原因がある」という考えが頭をもたげるからです。「ゲームで銃の乱射があるのが原因だ」という説と同様の説ですね。

 米国のおもちゃの銃は、一見しておもちゃと分かるように、銃口をオレンジ色にすることが法律で決められています。州によっては、銃口だけでなく銃身もオレンジイロや黄色に塗らなければならないところもあります。
 そんなことより、銃規制を強化すればいいのに…。無くすのは…不可能ですがね。

 えっ?空港で騒ぎになった息子のおもちゃの銃は何色に塗ってあったかって?日本から持っていったものですから、何色にも塗ってありませんでした。本物に近い、黒光りしたものでした。