天国に一番近い・・・
昨日は、World Values Surveyの幸福度調査について書きました。(インターネットのトラブルで、掲載公開時間が遅くなってしまいました。)
World Values Surveyをとりあげたとなれば、 国連が毎年発表する、人間開発指標(HDIーHuman Development Index。人間開発報告書は、HDRと表記される)にも触れなければ不公平・・・それが、意外なランキングとなっているのです。
人間開発指標(HDI)は、その国民の生活の質や発展度合いを示す指標。生活の質を計るので、当然ですが「値の高い国=先進国」となる場合が多く、先進国を判定するための基準ともなってきています。次の四つの情報から、それぞれの比重値に基づいて、難しい計算(!)をして算出する。
1 成人識字率
2 総就学率
3 一人当たりのGDP
4 平均寿命
<HDIベストテン(2007年版)>
1 アイスランド
2 ノルウェー(2006年まで6年連続1位)
3 オーストラリア
4 カナダ
5 アイルランド
6 スウェーデン
7 スイス
8 日本(2004年9位、2005年11位、2006年は7位)
9 オランダ
10 フランス
日本以外の上位は白人国家ばかり。北欧諸国の良さが目立ちます。
ワーストテンを見ますと…サハラ以南アフリカの国ばかり。最下位は、 シェラレオネ。シエラレオネの首都の名はかっこいいです。「フリータウン」ですから。成人識字率は、男45%、女18%。
この国、平均寿命が最も短い国です。男33歳、女36歳です。5歳未満児死亡率は、32%ですから…。「七つの子」という童謡知っていますか?「カラスなぜ鳴くの、カラスは山に、可愛い七つの子が・・・」カラスの子が七羽なのか、それとも七歳なのか?カラスは、7個も卵を生まないので、七羽説は消去。7年も生きないので七歳説も消去。では七つの子って一体?「七歳の人間の子をカラスの子にたとえた」というのが正解。また、なんでぇ?それは、日本でも昔は7歳まで生きるのは大変だったのです。七五三の祝いもありますよね。「七歳までは神の子」ともいわれていたのです。それがシェラレオネでは、5歳までに32%が…ですから、不幸としか言えないです。
幸福度指数というものもあるのです
幸福度指数(HPI:Happy Planet Index)は、「生活満足度(自己申告)×幸福時の寿命÷使った土地や資源」で算出。この計算式…悪く言うと「曖昧模糊」、良く言うと「幸福は心の豊かさ」・・・数値化できそうもないものを数値化して(?)計算する・・・。眉にツバをつけながら眺めた方がいいランキングです。しかし、なにか感じるものがあります。
<幸福度指数ランキング 2005年>
1 バヌアツ(独立前は、ニューヘブリデス)
2 コロンビア(幸福度でも3位)
3 コスタリカ(3Cのナンバーワン!)
4 ドミニカ(メレンゲ、サルサ)
5 パナマ(なんとコメの消費国です)
6 キューバ(ヘミングウェイ「老人と海」)
7 ホンジュラス(バナナ共和国)
8 グアテマラ(マヤ系の先住民族)
9 エルサルバドル(武装集団の襲撃、強盗、誘拐など…大丈夫か?)
10 セントビンセント及びグレナディーン諸島(カリブ海の火山島セントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島。イギリス連邦。捕鯨もしている!)
幸福度指数世界一は、バヌアツ!ナベアツではありません。
ニューカレドニアから飛行機で約1時間、南太平洋に浮かぶ83の島からなる独立国です。
知ったふりするなって?残念でした、実はバヌアツにも滞在し、島々を巡ったことがあるのですよー(また自慢か!)。日本での知名度は・・・「無」に近いかもしれませんが、レベルの高いリゾート国です。火口を覗ける火山島のタンナ島。ダイバー憧れのエスプリットサント島。バンジージャンプの本家本元、ペンテコスト島・・・手を入れると青く染まるような海、真っ白な砂浜(本当は砂ではなく、サンゴなんです。もっと詳しく書くと、サンゴ虫の死骸ということになります)、青く澄んだ空、そして、純粋でいつも笑顔の人々。ホテルでフロート付きのカヌーを借りて、ラグーンで遊んでいたら、引き潮に流され始めました。フロート付きのカヌーは、漕ぐのが難しいのです。進まないカヌー、外海へ引っ張り出されたらどーなる?やむなく、飛び込んで、バタ足でカヌーを押して、対岸の村へ上陸。
元人食い人種だった住民が、人骨を棄てる穴などがありました。椰子の林から現れた少年が、椰子の木に登って、椰子を落とし椰子ジュースを飲ませてくれました。その少年は、毎朝、ホテルの私の部屋のベランダに美しい貝殻を置いてくれました(泊まったホテルは平屋で、ベランダからラグーンへ出られました)。森村桂さんが、ニューカレドニアのことを、「天国に一番近い島」と、書いています。「心」のことです。実は、ニューカレドニアは、ニッケル鉱山の関係で、島を取り巻く海の半分が茶色く濁っていて、自然については天国に近いとは言い難いのです。バヌアツ、乗用車もタクシーもありましたが、オープンカーが多かったです。オチがあるんだろうって?そのまんまで、ドアが4枚とも取り払われているのです。危ないって!
バヌアツは今は独立国ですが、イギリスとフランスの共同統治国でした。何か問題があるのかって?入国の時、英仏両方の入国管理事務所があり、好きな国のデスクで手続きができました。これ、おもしろいでしょう!学校も、イギリスの学校(なぜが男子が多く通う)と、フランスの学校(女子校の様相を呈している)がありました。共同統治って、なかなか興味深いです。独立した今は、どちらの言語を使って授業をしているのかなあ?ストレスは非常に少ないだろうなあと思いますよ。病院へも行ったけど、その病院、受付係兼、看護師兼、薬剤師兼、医師・・・フランス人の女医さんが一人でやってました。ほかに患者は、もちろんゼロ。ガラスが入っていない窓の外は、緑の芝生、椰子の木、青空・・・病気になる人もいないんだろうなあ。
2位からは、中米・カリブ海の国々がずらり。連中は、とにかく陽気。くよくよしないもん!早朝散歩していたら、学校をさぼった(というより、行ってない)ガキが、「あ!日本人だな、何か売りつけなきゃ!」とばかりに、落ちていた板っ切れを拾って「安いよ、買って!」だったもんね。外国で大声を出すのは危険だと言うことは承知していますが、「いらねえ!」と、言ってしまいました。日本人なら、小汚い板の切れ端でも買うと思ってるんだから!
幸福度指数、気になる国の順位は
12位 ベトナム
31位 中国(・・・・・)
63位 イタリア(元同盟国)
81位 ドイツ(元同盟国、ガンバレヨ!)
95位 日本(こ、こ、ここかよーー!)
98位 デンマーク(え、えーー!なんでえ!)
108位 英国
119位 スエーデン(北欧!)
122位 フィンランド(住みよい国では世界一、学力も…)
129位、フランス(ランボー・サルコジ!怒れ!)
150位 米国(土地や資源を使うからなあ)
172位 ロシア(コートの上から、背中に注射するんだもん。女性記者や元KGBの殺害は?プーチンさん、怖いですよ)
最 下 位 ジンバブエ
ジンバブエは、白人移住者、原住民、黒人移住者の衝突、闘争。青天井のインフレ。若者の25%がHIVに感染・・・。
国民総幸福量(GNH:Gloss National Happiness)というものもあります。
1976年に、ブータンのワンチュク国王(当時21歳)が提唱したもので、「国にとって大切なのは国民総生産(GNP:Gloss National Product)より、国民総幸福量(GNH)である。ペットボトルの水がよく売れる国はGNPは上がるが、自然破壊がなく、川の水が飲める国はGNHが高い。塾で疲れた子どもたちより、自然の中で遊べる子ども達の方が幸福度が高い。GNHはブータンの最終的な目標である。」
数値によるランキング化はされていない・・・還暦パパは、ブータンのワンチュクさん(国王ではない)とお話しさせていただいたことがあります。お話をしていて、こちらが幸福な気分にさせていただきました。予想ですが、ブータンの名字にはワンチュクが多い。日本の伊藤さん、加藤さんのような感じ・・・それなら、イトーヨーカドウ(「伊藤!」「よう!加藤!」)だべって?国民総幸福を求めるブータン。日本からの直行便はありません。バンコクで乗り換えて行きます。いつ行けるか楽しみ。ブータンに対して徳を積むと、間違いなく「幸福」の一側面を実感できると考えています。
昨日は、World Values Surveyの幸福度調査について書きました。(インターネットのトラブルで、掲載公開時間が遅くなってしまいました。)
World Values Surveyをとりあげたとなれば、 国連が毎年発表する、人間開発指標(HDIーHuman Development Index。人間開発報告書は、HDRと表記される)にも触れなければ不公平・・・それが、意外なランキングとなっているのです。
人間開発指標(HDI)は、その国民の生活の質や発展度合いを示す指標。生活の質を計るので、当然ですが「値の高い国=先進国」となる場合が多く、先進国を判定するための基準ともなってきています。次の四つの情報から、それぞれの比重値に基づいて、難しい計算(!)をして算出する。
1 成人識字率
2 総就学率
3 一人当たりのGDP
4 平均寿命
<HDIベストテン(2007年版)>
1 アイスランド
2 ノルウェー(2006年まで6年連続1位)
3 オーストラリア
4 カナダ
5 アイルランド
6 スウェーデン
7 スイス
8 日本(2004年9位、2005年11位、2006年は7位)
9 オランダ
10 フランス
日本以外の上位は白人国家ばかり。北欧諸国の良さが目立ちます。
ワーストテンを見ますと…サハラ以南アフリカの国ばかり。最下位は、 シェラレオネ。シエラレオネの首都の名はかっこいいです。「フリータウン」ですから。成人識字率は、男45%、女18%。
この国、平均寿命が最も短い国です。男33歳、女36歳です。5歳未満児死亡率は、32%ですから…。「七つの子」という童謡知っていますか?「カラスなぜ鳴くの、カラスは山に、可愛い七つの子が・・・」カラスの子が七羽なのか、それとも七歳なのか?カラスは、7個も卵を生まないので、七羽説は消去。7年も生きないので七歳説も消去。では七つの子って一体?「七歳の人間の子をカラスの子にたとえた」というのが正解。また、なんでぇ?それは、日本でも昔は7歳まで生きるのは大変だったのです。七五三の祝いもありますよね。「七歳までは神の子」ともいわれていたのです。それがシェラレオネでは、5歳までに32%が…ですから、不幸としか言えないです。
幸福度指数というものもあるのです
幸福度指数(HPI:Happy Planet Index)は、「生活満足度(自己申告)×幸福時の寿命÷使った土地や資源」で算出。この計算式…悪く言うと「曖昧模糊」、良く言うと「幸福は心の豊かさ」・・・数値化できそうもないものを数値化して(?)計算する・・・。眉にツバをつけながら眺めた方がいいランキングです。しかし、なにか感じるものがあります。
<幸福度指数ランキング 2005年>
1 バヌアツ(独立前は、ニューヘブリデス)
2 コロンビア(幸福度でも3位)
3 コスタリカ(3Cのナンバーワン!)
4 ドミニカ(メレンゲ、サルサ)
5 パナマ(なんとコメの消費国です)
6 キューバ(ヘミングウェイ「老人と海」)
7 ホンジュラス(バナナ共和国)
8 グアテマラ(マヤ系の先住民族)
9 エルサルバドル(武装集団の襲撃、強盗、誘拐など…大丈夫か?)
10 セントビンセント及びグレナディーン諸島(カリブ海の火山島セントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島。イギリス連邦。捕鯨もしている!)
幸福度指数世界一は、バヌアツ!ナベアツではありません。
ニューカレドニアから飛行機で約1時間、南太平洋に浮かぶ83の島からなる独立国です。
知ったふりするなって?残念でした、実はバヌアツにも滞在し、島々を巡ったことがあるのですよー(また自慢か!)。日本での知名度は・・・「無」に近いかもしれませんが、レベルの高いリゾート国です。火口を覗ける火山島のタンナ島。ダイバー憧れのエスプリットサント島。バンジージャンプの本家本元、ペンテコスト島・・・手を入れると青く染まるような海、真っ白な砂浜(本当は砂ではなく、サンゴなんです。もっと詳しく書くと、サンゴ虫の死骸ということになります)、青く澄んだ空、そして、純粋でいつも笑顔の人々。ホテルでフロート付きのカヌーを借りて、ラグーンで遊んでいたら、引き潮に流され始めました。フロート付きのカヌーは、漕ぐのが難しいのです。進まないカヌー、外海へ引っ張り出されたらどーなる?やむなく、飛び込んで、バタ足でカヌーを押して、対岸の村へ上陸。
元人食い人種だった住民が、人骨を棄てる穴などがありました。椰子の林から現れた少年が、椰子の木に登って、椰子を落とし椰子ジュースを飲ませてくれました。その少年は、毎朝、ホテルの私の部屋のベランダに美しい貝殻を置いてくれました(泊まったホテルは平屋で、ベランダからラグーンへ出られました)。森村桂さんが、ニューカレドニアのことを、「天国に一番近い島」と、書いています。「心」のことです。実は、ニューカレドニアは、ニッケル鉱山の関係で、島を取り巻く海の半分が茶色く濁っていて、自然については天国に近いとは言い難いのです。バヌアツ、乗用車もタクシーもありましたが、オープンカーが多かったです。オチがあるんだろうって?そのまんまで、ドアが4枚とも取り払われているのです。危ないって!
バヌアツは今は独立国ですが、イギリスとフランスの共同統治国でした。何か問題があるのかって?入国の時、英仏両方の入国管理事務所があり、好きな国のデスクで手続きができました。これ、おもしろいでしょう!学校も、イギリスの学校(なぜが男子が多く通う)と、フランスの学校(女子校の様相を呈している)がありました。共同統治って、なかなか興味深いです。独立した今は、どちらの言語を使って授業をしているのかなあ?ストレスは非常に少ないだろうなあと思いますよ。病院へも行ったけど、その病院、受付係兼、看護師兼、薬剤師兼、医師・・・フランス人の女医さんが一人でやってました。ほかに患者は、もちろんゼロ。ガラスが入っていない窓の外は、緑の芝生、椰子の木、青空・・・病気になる人もいないんだろうなあ。
2位からは、中米・カリブ海の国々がずらり。連中は、とにかく陽気。くよくよしないもん!早朝散歩していたら、学校をさぼった(というより、行ってない)ガキが、「あ!日本人だな、何か売りつけなきゃ!」とばかりに、落ちていた板っ切れを拾って「安いよ、買って!」だったもんね。外国で大声を出すのは危険だと言うことは承知していますが、「いらねえ!」と、言ってしまいました。日本人なら、小汚い板の切れ端でも買うと思ってるんだから!
幸福度指数、気になる国の順位は
12位 ベトナム
31位 中国(・・・・・)
63位 イタリア(元同盟国)
81位 ドイツ(元同盟国、ガンバレヨ!)
95位 日本(こ、こ、ここかよーー!)
98位 デンマーク(え、えーー!なんでえ!)
108位 英国
119位 スエーデン(北欧!)
122位 フィンランド(住みよい国では世界一、学力も…)
129位、フランス(ランボー・サルコジ!怒れ!)
150位 米国(土地や資源を使うからなあ)
172位 ロシア(コートの上から、背中に注射するんだもん。女性記者や元KGBの殺害は?プーチンさん、怖いですよ)
最 下 位 ジンバブエ
ジンバブエは、白人移住者、原住民、黒人移住者の衝突、闘争。青天井のインフレ。若者の25%がHIVに感染・・・。
国民総幸福量(GNH:Gloss National Happiness)というものもあります。
1976年に、ブータンのワンチュク国王(当時21歳)が提唱したもので、「国にとって大切なのは国民総生産(GNP:Gloss National Product)より、国民総幸福量(GNH)である。ペットボトルの水がよく売れる国はGNPは上がるが、自然破壊がなく、川の水が飲める国はGNHが高い。塾で疲れた子どもたちより、自然の中で遊べる子ども達の方が幸福度が高い。GNHはブータンの最終的な目標である。」
数値によるランキング化はされていない・・・還暦パパは、ブータンのワンチュクさん(国王ではない)とお話しさせていただいたことがあります。お話をしていて、こちらが幸福な気分にさせていただきました。予想ですが、ブータンの名字にはワンチュクが多い。日本の伊藤さん、加藤さんのような感じ・・・それなら、イトーヨーカドウ(「伊藤!」「よう!加藤!」)だべって?国民総幸福を求めるブータン。日本からの直行便はありません。バンコクで乗り換えて行きます。いつ行けるか楽しみ。ブータンに対して徳を積むと、間違いなく「幸福」の一側面を実感できると考えています。
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