アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

マチュピチュ村の医療事情

2010年10月30日 | Weblog
 前日、はからずも、インティプンク(太陽の門)で雉を撃ち、その腹痛をかかえながらもインカ橋を攻め落とした…そこまではよかった。

 本調子ではない腹をかかえてベッドへ入ったのであるが…猛烈な腹痛が…。
 な、な、なんと!下血している!
 20~60分おきに、トイレヘ駆け込んだ。お下血は、ほんの少量だか朝まで続いた。夜が明けて、マチュピチュ村の病院からの往診をお願いした。
 40歳代と思われる男性医師が、すぐに来てくれた。迅速な対応。問診し、聴診器をあて、血圧を測ってくれた。診断は…

 1 抗生物質は必要ないでしょう。
 2 腹が張っているので、ガスが出やすくなる薬を出します。
 3 痛み止めも出しましょう。
 4 水分が足りないので、いい水(早い話がスポーツドリンクだった)を出します。
 5 血圧が高めなので、塩分を控え、運動をするように。

 イヤハヤ、マチュピチュ村まで来て、「運動をするように」と、健康指導をされるとは思いませんでした。プロのアクアウオーカーに対して「運動しろ」は、ないでしょう。こちとら、下血で苦しんでいるのに。

 さて、診察代金は!ひ、ひ、ひゃくごじゅうどる(150ドル)!往診とはいえ、あんまりじゃないか!聴診器をあてて、血圧を測って、運動しろと言っただけでしょうが!平均的月収が200ドルのペルーで、聴診器と血圧と運動しろで、150ドル!ぼったくりだー!
 現金を払おうとしたら、「領収書を持ってきていない」とのこと。私は、その日は夕刻までホテルで静養し、そのあとクスコヘ向かうことにした。支払いと、領収書の受領はクスコですることにした。マチュピチュ村の病院は、クスコの病院の分院であることが分かりました。

 さて、クスコにて。領収書を持ったクスコの病院職員がホテルへ来てくれた。それで…診察代を60ドルにするという。6割引き?割引の理由をゴチャゴチャ言っていた。「迷惑をかけたので…」みたいなことを言っていたが、聞き取ることはできなかった。150ドル用意していたので、90ドル儲かった格好になったのだが…どうして割り引かれたのか?6割も?

 ともあれ、マチュピチュでは、病院で何時間も待たされることはなく、迅速に往診していただける。診察代もまあまあリズナブル(但し、医者が領収書を忘れた場合ですがね)。

 お下血騒動、インティプンク(太陽の門)で雉撃ちをしたので、マチュピチュの王様がお怒りになった…。