アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

笑点大喜利は世の中に役立っているか?

2025年01月16日 | Weblog
 もう58年も続いている笑点の大喜利…始まった昭和41年(1966年)頃は、娯楽のない時代でしたから、笑点の放送が待ち遠しかったです。
 笑点の偉業は、「座布団運び」という、ともすれば誰にでも出来そうな仕事を、メジャーにしたところですね。

 毒蝮三太夫さんは、日本大学芸術学部卒業。座布団運びで一躍スターに!座布団運びを卒業してから、 聖徳大学短期大学部の客員教授です。毒蝮さん、座布団を運んでいなかったら大学教授にはなれなかったでしょう。

 山田隆夫さん、座布団運びだけで巨万の富を築きました。
「座布団と幸福を運ぶ山田隆夫です」と言っていますが、本心は、「座布団でお金を稼ぐ山田隆夫です」…でしょうねぇ!立派ですよ。

「いじめは絶対ダメ」ですが、笑点大喜利では、いじめが横行しています。

 司会の春風亭昇太さん・・・チビと言われています。…これはひどいです。身体的な特徴を笑われる。「チビ」と言われて嬉しい人はいないんじゃないか?59歳で結婚しましたが、それまでは「独身であること」でいじられておりました。結婚してからは、奥さんが出て行ってしまうようなことを臭わせる、「何かあったのか劇場」…それを聴いて大喜びする観客。会場全体でのいじめ?

 三遊亭小遊三さん・・・下ネタを得意としています。その辺を揶揄されます。
 自販機の下に手を突っ込んで、落ちている小銭を拾う。楽屋で金品をねらっている。盗みは犯罪なので、出演者は番組で言わずに警察へ届けるべきだと思います。それにしても小遊三さん、明治大学経営学部の卒業ですよ。難関校の出身。出身地の「大月」を田舎だとバカにされております。これも良くない。出身地をバカにする…やめてもらいたい。喜ぶ観客も観客だっ!

 春風亭一之輔さん・・・坊主頭なので、「ハゲ」と言われる。ハゲって、悪いことなのか?蔑まれるべき事なのか?

 林家たい平さん・・・武蔵野美術大学卒業。それがどうして落語家に?それはともかく、恐妻家であることをあざ笑われ、秩父出身であることを笑われている…。田舎の出身って、恥ずかしいことなのかねえ?むしろ自慢になるんじゃないの?

 立川 晴の輔さん・・・東京農業大学農学部卒業。それがどうして落語家に?まだ新参なので、いじめ、からかいはありませんね。

 三遊亭好楽さん・・・「仕事がない落語家」「貧乏」。もちろん大喜利用の自虐ネタ。好楽さんを、いじめもどきのネタにする人はおりません。長老ですから尊敬されている様子。

 桂 宮治さん・・・大声且つ多弁。いじめが「とりつく島がない」。このような「じめ対策」があったのかあ!

 山田隆夫さん・・・もともとは、歌手。今や座布団運びの技術は世界一でしょうか?それなのに、「山田はクビ」とか「来週から来ない」とか…これは人権侵害で立件できますよ。赤い着物を着ているので、「赤いチビ」と言われたりもする。何度でも言いますが、身体的特徴をバカにするのは卑怯。

 と、いうわけで、笑点の大喜利は人権侵害の宝庫。それなのに、マスコミ等から問題にされない?どうして?

「罵倒やいじめは番組の演出であって、日常は仲良しなので問題にならない」
 だって?冗談じゃないです。普段仲良しだから放送でいじめを示範してもいいということはありません。子どもにも人気がある番組です。
「チビ、短足、ドロボー、ハゲ、バカ、田舎者、○○町に信号機あるか?バカがうつる、ビンボー…」
 これらを子どもたちが日常的に遣うようになってもいいのですかっ?
 テレビで大人が使って問題にならないのですから、子ども達も使いますよ。

 笑点大喜利の人権侵害は、「陰湿かつ卑怯きわまりないいじめとは違うモノ」です。天真爛漫なおおらかさがあります。
 だから、「いじめだ」と目くじらを立てられることがないのです。 
 私はこのように解釈していますがね。

 なぬ、なぬ?「笑点大喜利の批判じゃなくて擁護だったのか」って?はい、昭和41年から観てますから。大ファンです。

「罵倒合戦を観ることで視聴者はガス抜きをしている。世の中の役に立っている。だから問題視されない」
 …うがちすぎでしょうか?第一あのメンバー、そんなに深く物事を考えていないって!
 …そのあたりが庶民の共感をよぶのかなあ。


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