人間の赤ちゃんは未成熟で生まれてくるんだそうです。
それは脳が大きくなりすぎて産道を通らないから。
だから0歳から1歳までは、母親が徹底的に面倒を見て肌で抱えるように過ごさなきゃいけないそうです。
で、8歳からは男親の仕事だそうです。
また4歳までの母親が育てなきゃいけない時期に
今の女性は働きに出るために人に預けて自分で直接育てない。
私達は生まれたときに1千億個ある脳細胞が
1歳までに間に5分の4ぐらい捨てていくそうです。
そこで捨てたものがどんどんいろんなものをおかしくしていく。
子育ての過程においても知識だけで育てていく。
情報が視覚から、あるいは言葉から入ってくるものと
体験から入ってくるものでは人間の生活が全然違うことになるんだとか。
親が子供を育てる勇気を放棄している、と。
倉本聡と安藤忠雄の対談の1節です。
赤ちゃんに必要なのは安心と安らぎ。
これらは愛情を通して与えられるような気がします。
でも今は、どうにかして子供と距離を取ろう取ろうとしている傾向があるように思うのです。
邪魔だから。ゆっくり買いものが出来ないから。自分の時間が欲しいからetc.
昔何かで読んだことがあるのですが
ベビーカー世代とおんぶ世代では違いがあるとかないとか。
おんぶは温もりや鼓動が直接伝わり赤ちゃんを安心させるけれど
ベビーカーではそうはいかない。
幼児期に刻み込まれた不安は、大人になっても。。。
いえ、大人になるとややこしく作用しますね。
また、体験や経験の前に知識で情報を与えていくので、まるでロボットのよう。
危ないから、汚れるからといって、子供の行動を親がストップさせてしまう。
制限された安全地帯で育てば、危険察知能力も育たないかな。
心が未成熟だから体が大人でも幼稚な子が多い。
知識だけでは心は育たないよね。
自分の世界でいっぱいだから他人の気持ちも思いやれない。
今の現代のいろんな問題が縦割りに討論されるけれど
問題の解決はすべて同じことなんじゃないかと思う。
人と人の間で起きる問題解決に必要なのは「思いやり」では?
いじめにしろ、相手の痛みを理解できるのであれば
死まで追い詰める行き過ぎた行為はできないでしょう?
じぶんの言動が良くも悪くも相手に影響するんだと
相手にも自分と同じ嬉しいとか楽しいとか悲しいとか辛いとか感情があるんだと気づくには
心の成長が不可欠だと思います。
心の成長は人と触れ合うことかな。
他人の思いや感情を認知することで、世界は自分中心で回っているのではないことを
知らなければなりません(笑)
まっ偉そうなこと言えないけどね