アルビレックス新潟の新ヘッドコーチ:森保一(もりやすはじめ)氏について、「なんだお前は森保も知らないのか?」とお叱りを受けている八百政であります。このオフに「新アルビスタッフの森保氏について理解をしておこう」ということで、氏の自叙伝「ぽいち」を読ませていただくことを決意いたしました。
「amazon」で検索をかけましたら、なんと「ぽいち~雑草魂を胸に~」(定価1400円)の中古本が1円でありました。送料を入れても341円です。早速ネットで注文したのが12月26日で、本の到着は昨日29日でありました。
1円で購入した古本でありますが、なんと森保氏のサイン入り生写真付きでありました。まさか「すべての本にサイン入り生写真を付けて販売した」ということは考えにくいでの、きっと「自叙伝出版記念会(サイン会か握手会)」みたいな時に購入された本なのかもしれません。もしかしたら「初刷限定」かもしれません。とても得した気分です。
さて、肝心の本の中身についてです。夕方から読み始めて、日付が変わらないうちに読み終え、森保一氏の”人となり”について、かなりよく理解することができました。森保氏が歩んできたサッカー人生やその人生観について、自叙伝を読み進めるにつれてひきこまれ、「すばらしい人だなぁ」と感じました。長崎日大高校時代、マツダサッカークラブ(サンフレッチェ広島)時代、オフトとの出会い、日本代表入り、ドーハの悲劇、京都パープルサンガ時代、清水秀彦氏の誘われてのベガルタ仙台時代。日本のサッカー界において、中盤の守備的MFとしての役割を定着させた名選手であるということもわかりました。
「ぽいち」を読んで、他に心に残った部分をいくつか書き留めておきます。
森保氏の現役最終試合は、2003年天皇杯3回戦のアルビレックス新潟戦である。(縁があったんですね。ちなみにアルビがJ1昇格を決めた直後のこのゲーム、アルビの勝利でした。)
森保氏のサッカー人生は「汗かき役」。「人より汗を多くかくこと」が彼のサッカー哲学。(おぉ!アルビのサッカーにピッタリだ!)
チームのために自分を犠牲にできることが、一番彼の優れたところである。(キングカズの森保評)
自分のプレーがうまくいかないと、たいていの場合、何かしら理由を付けたりいいわけをしたくなるものですが、森保は一切そういった弱音を吐かない。絶対に人のせいにしないで、自分を犠牲にできる本当にすばらしい選手です。日本の守備的MFの先駆けとなった選手でしょう。(福田正博氏の森保評)
さて、この本の中身の中で、わが家でもっとも盛り上がったエピソードを紹介しますね。森保氏がマツダの新人テストを受けたのは、マツダのサテライトチームが合宿をしている愛媛県だったのですが(1985年頃か?)、その時のことを書いた行(くだり)に「愛媛県立南宇和高校との練習試合」という記述がありました。実はこの全国高校サッカー大会でも優勝経験のあるこの高校、わが家の女房の母校なんであります。しかも、記述の中に「愛媛県南宇和市」とあるのですが、残念ながら南宇和は当時も町村合併が行われた現在も「南宇和郡」なんでありまして、「市」ではないのであります。まぁほとんどの方には「どうでもいいこと」なんでありますが、わが家にとってはちょっとこだわりのある内容だったので「あっ間違ってる!」と大笑いしたしだいです。
とにかくこの本を読んで、新ヘッドコーチの森保氏についての理解がかなり高まりました。「森保ヘッドコーチは信頼できる実績抜群のサッカー人だ」と八百政は確信し、黒崎監督を補佐してアルビレックスのサッカーを推進していくのにふさわしい人材だと、大きな期待を抱いております。森保ヘッドコーチ、若手を鍛えまくって「走り続ける」「汗をかき続ける」アルビのサッカーをますます推進してください。よろしくお願いします。