お泊まりアウェイの最大の楽しみは、スタジアムでのビールとゲーム後の祝勝会です。今回の清水戦は、残念ながら祝勝会とはなりませんでしたが、スタジアムからのシャトルバスを降りた後、ボクら夫婦は清水駅前の某居酒屋へ直行。大胆にも亀田製菓のユニを着たまま、美味しいビールをいただいたのであります。
店に入ると、最初のボックスに何やらオレンジの影が。「ん?アルビか?エスパか?」って思いながらちょっと覗いたら、まぁなんとボクらと同世代のアルビサポのご夫婦でした。軽くご挨拶をした後、ボクらは店員さんに案内をされて3つ目のボックスへと入りました。その時に、2つ目のボックスにもオレンジ色の影がチラッと見えたんですよね。
すぐに「生2つ!あと黒はんぺんを『焼き』でね!」と、清水名物の「黒はんぺん」をオーダー。ボク、「はんぺん」ってあんまり好きではないんですよ。白くてフワフワして、なんか「練りもの」の力強さがない。でも「はんぺん」と「黒はんぺん」は、単に色の違いだけではないのですね。「黒はんぺん」は、「はんぺん」と言うよりも、「愛媛のじゃこてん」に近いです。味もいいですよ。
そんなことを発見して喜んでいたら、隣のボックスから「あらあら亀田製菓さん」って声がかかりました。ボックスと言いましたが、実際には隣との境は隙間の細い格子になっており、よく見ると相手の様子もわかるのです。そこには、「suzuyo」のユニを着たボクらと同世代の清水サポ3人の姿がうっすらと見えました。ご夫妻とそのお友達、男性1人と女性2人であります。
そこから先は、もう大盛り上がりでしたよ。「大榎は大好きだったのに大嫌いになった」とか、「清水はJリーグが始まってから1度も降格してないの。新潟はどうなの?」とか、「今日こそは絶対に勝つはずだったのに!(それはこちらのセリフ)」とか、「エスパは大企業がつかない市民のチームなのよ」とかね。
そのうちに盛り上がってきちゃって、「今日はどこのホテルに泊まるの?」とか、「明日の観光予定は?」とか、「マグロ丼を食べるならここ!」とか、「桜エビを食べるならここ!」とか、「お土産ならここで!」とか、「時間を潰すなら由比の広重美術館」とか、しゃべくりまくり。もちろんこちらも負けておらず、精一杯、新潟や長岡をアピールしましたとも。
それで、最後に撮った女性陣3人の記念写真が冒頭の画像です。「亀田製菓」と「suzuyo」がしっかりコラボしております。
そうこうしてら、1つ目のボックスで飲んでいらしたアルビサポのご夫妻も、ご挨拶に来てくださいました。「あらぁ~ずいぶん清水サポと新潟サポとで盛り上がっていて羨ましいわ」なんてね。少しお話をしたら、新潟からお出でになったではなく、鎌倉在住のアルビサポだということがわかりました。ご夫妻は新潟出身というわけではなく、友人が見附市の出身で、中越地震の年に一緒にアルビのゲームを見て以来ファンになったとのことでした。嬉しいなぁ。ここでもボクらは、感激してしまいました。
アウェイの地で、見も知らぬ人たちとこうしてお知り合いになり、楽しくお酒を飲んで盛り上がる。いいですよね。サッカー観戦に夢中になっていなければ、ボクはこういう人生をおそらく知らなかったと思います。そんな意味でも、ボクはアルビレックスに本当に感謝しているのであります。