絶対に勝ちたかったアウェイ甲府戦は、スコアレスドローで終わりました。ゲットした勝ち点は「3」ではなくて「1」だったわけですが、これに対する評価ということになると、けっこう皆さん異なる意見をお持ちのようです。もちろん勝ち点3をとって迫りくる松本にプレッシャーを与えたかったわけですけど、勝ち点1を積み上げたことで甲府、仙台、神戸、鳥栖の4チームにアルビレックスが喰らいついていっているのもまた事実です。
今日の新潟日報なんかは、「迫る降格圏ゴール遠く」とか「失点恐れリスク取れず」なんていう見出しで、引いて守る甲府に対する(まぁこれはわかっていたことなんですけどね)新潟の戦術に、否定的なニュアンスで記事を書いていました。
ですがヤンツー監督は試合後のインタビューで「よくはないけど最悪ではない」という表現をしていましたし、指宿は「勝ち点1を取れたことはよかった」と、健太郎も「勝ち点1をプラスにとらえている」と話していました。
ボクは昨日のゲームに関してはすべてをしっかり見たわけじゃないけど、慰労会の流れで立ち寄った「ごろえん」の常連さんたちの話を聴いたり、家に帰ってから女房の話を聞いたり「Jリーグタイム」の映像を見たりしての思いとしては、「リスクを恐れずに攻撃を仕掛けたら、『待ってました』とばかり甲府のカウンターの餌食になっちゃったんじゃないかな?」って感じです。それこそ甲府はそれが芸風ですから(まぁ昔はアルビもそんな戦術が主流の時もあったわけで、一概に否定はできないけど、やっぱり面白くないサッカーだよなぁ…)、選手がそれを警戒したのはある意味ではしょうがないっていうか、リスクマネジメントとしては正解なんじゃないかな…と考えています。
とりあえず次節は残留争い最大のヤマ場となる松本戦となるわけですが、われわれはナビスコ準決勝のガンバ大阪との2試合と、天皇杯の徳島戦があるわけでありますので、まずはそれらのゲームの勝利が最優先となります。2試合のトータルでガンバ大阪を破りナビスコ初の決勝進出を決め、さらに天皇杯でも徳島を下し、勢いに乗ってリーグ戦の松本戦に臨みたいですね。
さて、話は元に戻りますが、甲府戦の先発メンバーを見て思ったこと。新潟日報の予想ではボランチはレオと祐紀で、優平は左SHでありました。ボクも「きっとそうだろうな」って予想していました。しかし、ふたを開けてみたら、ボランチはレオと優平で、右SHには慶応4年の端山くんが入りました。そして、カズと平松は先発から外れました。この布陣を見て、いろいろと思い出すわけですよ。ヤンツーの「祐紀はボランチとして緩い」然り、「集中が切れて少し甘い選手がいるとそうなる(ミスが重なる)」然り。
そうしてゲームに出られない選手は、その悔しさを噛みしめながら次のチャンスが来るのをじっと待っているのでしょうね。それがゲームに出場した時に「一皮むけた成長」につながるのでしょう。これがヤンツーの選手育成法なんでしょうね。さぁナビスコと天皇杯は、優平や端山ら特別指定選手は使えないわけだけど、ヤンツーはどんな手を打ってくるのでしょうか。マツケンの復活の場はやって来るのか?