おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

表現に耳をすます

2022年12月27日 | 楽譜の話題

「みみをすます」の教則本を紹介した音楽之友社のサイトに、このテキストのことが結構詳しく紹介されています。


かわいい猫ちゃんたちがいる階段の絵の下に、3つの枠があり、その中央に「表現にみみをすます」という枠があります。

そこをクリックすると、ちょっと感動する言葉が書かれています。
教則本にあるものの抜粋ですが、ここを読むとどのような教本かがとてもよく分かります。


「不思議な音の国を」使っていらっしゃる先生でしたら、共感されると思います。


その中に、教則本を評価する基準が、「これを終えたら何が弾けるようになるか」だとして、という話があります。


私たちは、つい保護者の方のご希望に沿えるようにや、わかりやすく、という想いで「大体、このような曲が弾けるようになります」と言ってしまいます。

特に楽器店ではそれを求められる傾向があると感じます。

心の中では、何を弾くかではなくどう弾くかが大事、と思っていても「どう」ということが保護者の方には通じないという頭があり、皆が知っている曲を伝えてしまいます。


「みみをすます」の著者、町田育弥さんの言葉に目が醒めた気がしました。


子どもの能力や意欲が、第三者によって安易に与えられる類のものではない、という話もあります。

これは大人が読むためのものとして書かれているのだと思います。
講師だけではなく、保護者の方にも読んでほしいのだと思います。



音楽を演奏するということは「1秒先の夢」を見ること、とあります。
なんて良い言葉。


ピアノとソルフェージュの本「みみをすます」 あそびながら基礎ができる音楽性にあふれた教本 - 音楽之友社
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