不思議な音の国の著者、イリーナさんの教授法ビデオ講座で最後にはじめて知った、この教本を使う期間。
1年以上は費やさない。
うそ、
無理、無理
このペースは結構なハイペースです。
短い曲しかない理由がこれを聞いて納得できました。
私の生徒さんでは、一番早く終えた生徒さんで1年2カ月。
イリーナさんの動画を拝見すると、6カ月で次のシリーズに進んでいるので、週2回レッスンでは半年で2冊を終えているのだろうと思います。
1年というのは週1回の場合を指しているではないかと思われます。
この教本を最初に見た印象が、少し易しめの内容のように思えてしまうかもしれません。しかし、実際に使ってみると導入期からかなり細かなタッチを学ぶ内容です。
そしてこれを1年で終える、と考えると決して易しい教本ではない事がわかります。
早ければ良いというものではありませんが、目安として、私の経験ではありますが、どのペースで進めばどのくらいの期間で2冊を終えられるかを参考までに書いてみようと思います。
1年2カ月で上下巻を終えた生徒さんは、上巻4カ月、下巻8カ月。
下巻の最後の方は1回のレッスンで3曲ずつの練習になりましたが、それまでは4~5曲練習をしてきておりました。
1曲につき、多くて2回で終了。
一番多いのが、2年弱。
上巻8カ月、下巻1年2カ月位。
特に小さい生徒さんは最初は時間がかかります。
年少、年中からレッスンを開始すると最初はゆっくりにしか進めませんが、年長の終わりくらいからペースが上がってきます。
1回のレッスンで2曲ずつ、1曲に平均3回のレッスン。1回で終わる曲も時々有り。
最も時間がかかった生徒さんで3年半。2人います。
上巻で2曲、下巻で1曲ずつのレッスン。弾けるまでに1カ月以上かかる曲が少なくない、となるとこのくらいの時間がかかります。この期間には発表会の練習で教本を数ヶ月休んだ期間も含まれます。
教授法のビデオで、3回以上はレッスンをせずに先に進む、それ以上かけても意味がない、と終わりの方の回で話されていました。
それを知らずに、私は伴奏と一緒に通せることを目標にしておりましたので、回数がかかり過ぎていたようです。
時間をかけ、回数を重ねた結果がどうであるかを考えると、遅くとも2年で終えられるように進めていくことがひとつの目安のように思います。
ただ、固定5指で3年半かけたものと比べると、この教本で得たものの方が格段に質が良いことと、選曲の幅が広がるので、私は不思議な音の国は使い続けて行くと思います。