人間の脳は育つ順番があるそうです。
からだ脳→おりこうさん脳→こころ脳
全ての人間がこの順番なのだそうです。
5歳まではからだ脳をしっかりと育てること。
からだ脳というのは、生きるために必要な機能です。
体を動かすこと、呼吸をする事、姿勢を保つこと、体温調整、起きること・寝ること、食べること、感情を生むこと。
からだ脳がしっかり育ってくれると、おりこうさん脳とこころの脳もうまく育ってくれるそうです。
おりこうさん脳は18歳くらいまでの間に時間をかけ発達し、最も育ち、使われるようになるのは6歳以降で、小中学生の時期に大きく伸びるそうです。
こころの脳は10~15歳にかけてつくられ、18歳前後まで発達し続けるそうです。
からだ脳が育つ前に早期教育でおりこうさん脳ばかり刺激すると、土台がうまく育たないことがあると。どこかでバランスが崩れ、発達障がいと勘違いされてしまうことが往々にしてあるのだそうです。
5歳まではからだ脳をしっかり育て、こころの脳は10歳以降に完成。
ピアノを教えている先生方は、このような知識がなくともその事に気付いていらっしゃると思います。
実は今、「発達障害と間違われる子どもたち」という本を読んでいます。
昔と違い、保護者の方の間にもこの言葉は広がっています。
それにより、やるべきことをやる前にそうではないかと心配されるお母様がいらっしゃいます。
ピアノ講師という職業は、クラス単位で見る学校教師と違い、お子さん、保護者の方一人一人と接しています。そして、様々な年齢層のお子さん、大人の方を見ています。
すると分かってくることが色々とあり、特にお子さんの場合、どこに問題があるか気付くことがあります。
本当に認知機能に関わることでしたら、レッスンで対応できる手段があります。
しかしご家庭にある場合、口出ししにくいのが現状です。
大人の夜型生活に子どもを巻き込んでいる場合です。
都心で見かける度に気の毒に思ってしまうのですが、夜の9時過ぎに電車に乗っているお子さん。
塾帰りの小学生もいれば、遊園地帰りの未就学と思われるお子さんもいます。遊びに行くのなら、お子さんが寝る時間を考えて帰らなければ。
この本にもありますが、発達障害もどきの原因は生活にあると。
小学生の内は夜10時には布団に入るようにした方が脳の育ちが良いそうです。
人間は昼行動物で、明るい時間に活動するようにできています。
人間の体内時計は24時間ではなく少し長く設定されているそうで、朝に太陽の光を目に入れることで朝であることを脳に知らせ、体内時計をリセットするそうです。
朝日を浴びることで幸せホルモンであるセロトニン量を増やし、セロトニン神経を育てることが大事と。
リセットしないと体内時計は、どんどんズレて行きます。
忘れ物が多い、ボンヤリしている、ケンカが多い、などで困っている時は、まず朝早く起きること。
早く起きると黙っていても夜8時には眠くなるので、睡眠時間がしっかり取れます。
3日続けるとこのサイクルになるそうです。
ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクル(合わせて90分)を4回は繰り返さないと、人間は正常な機能が保てないと様々な研究からわかっているそうです。
夜遅くまで勉強なんて偉いね、ではなくサッサと寝て朝に勉強した方が効率が良いとのこと。
私も早く寝て、早く起きる習慣をつけた方が良さそうです・・
でも、夜10時には寝れないなぁ