おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

古いけど新しい世界

2021年07月29日 | コンサート情報
物知りピアニストさんのお陰で、名前さえ知らなかった演奏家や作品を聴く機会ができました。

ロシアピアニズムの一連の流れの中で、名前だけは知ることとなったピアニストの演奏を、録音なんて残っていないのだろうと思いこみ、真剣に探しもせずにいましたが、実際は案外残っていることを知りました。

そして、物知りピアニストさんは、ちゃんとご自分の演奏会前に何枚もの録音を聴いて勉強されていることを知り、やはり違うものだと感心しきり。

そんな中で、ゴリデンヴェイゼル&ギンツブルグの「ラフマニノフ 2台のピアノのための組曲第1番、第2番」の存在を知りました。

2人の名前は記憶にありますが、どういう関係だったか全く記憶になく、改めて復習。

ギンツブルグはゴリデンヴェイゼルの弟子。

ゴリデンヴェイゼルはジロティ(ラフマニノフの従弟)とハプストに師事。ジロティはリストの最後の高弟、ハプストはリスト折り紙付きのピアニスト。

ジロティはズヴェーレフの弟子でもあります。ズヴェーレフは厳しいレッスンで知られ、素晴らしい教育者で、特に腕の使い方にはうるさかったという人物。

ズヴェーレフはヘンゼルトとデュビュックの弟子。その師はフンメルとフィールド。その師はモーツァルトとクレメンティ。


フィールドはロシアピアニズムの種を蒔いた人物。ヘンゼルトはリストと互いの名声を聞き及び、40年間親交を続けた人物。

どんどん遡ると、大抵ここに行きつきます。
リストの弟子に師事をするとベートーヴェンに行きつきます。


ゴリデンヴェイゼルの門弟には他に、ラザール・ベルマン(好きなピアニストです!)、タチアナ・ニコライエワ、カプースチンがいます。


Rachmaninov Suite No.1 Op.5 (Goldenweiser & Ginzburg)

1948年録音。神秘的です。

物知りピアニストさんがルガンスキー&ルデンコも紹介されていました。第2番が気に入りました。音が澄んでいて美しく、スマートな演奏。Rachmaninov - Suite for two pianos n°2 - Rudenko / Lugansky

もう一つ紹介されていて、これは全く知らないピアニスト。
Lyubov Bruk & Mark Taimanov
リューボフ・ブルックはタイマノフの最初の奥様で、デュオを組み活動。離婚後はデュオ解散。
Rachmaninov - Suite for two pianos n°2 - Bruk / Taimanov
第2番しか見つけられませんでした。流れ具合が雪解け水のように流れていきます。どーゆーこと?という声が聞こえてきそうです・・何の抵抗もなくスーッと滑るように、春の訪れのような爽やかさをたたえて流れていきます。これはきっと、北国育ちの人しかわからない。
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