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光り物!注意しましょう

2013年11月18日 | ブラジル雑記
多くのブラジル人女性は、大きな装身具でおしゃれをするのが好きです。
それも、一つ二つでなく、じゃらじゃらとたくさん。
人によっては「あなたの素肌はどこですか?」的な人も。

私がブラジルに来たばかりの頃は、「金色に光るものを身に着けていると、それだけで強盗に狙われるから、人の多い場所では光るものは身につけないように。」といわれたものです。
たとえ安物でも、大きなピアスを引っ張られて耳たぶを怪我したり、ネックレスを引っぱられて転倒したりする場合があるので、注意しなさいといわれました。

ですが!
それでもブラジル人女性は大きな装身具が好き。
それも、下町の人になればなるほど、お年を重ねれば重ねるほど、どんどん装身具で体表面を覆う面積が多くなる。

さて、こうした装身具、もちろん本物の貴金属ではありません。
メッキ品。
ブラジルではビジュー(ビジュテリア)と呼ばれ、手軽な装身具として広く人々に愛用されています。
お値段も、格安。
指輪は1レアル(約50円)程度からあります。
プレゼント時期、クリスマス、恋人の日の前などになると、サンパウロの 25 de Março 通りや、リオデジャネイロのSAARAなどは、商売のために地方からまとめ買いに来た人たちで大賑わいになります。

現在、これらの「ビジュー」はほとんどが中国からの輸入品です。
税務局によると、過去5年間で29000トンもの「ビジュー」が輸入されたとのこと。
現在税務局の抱える問題はこれら「ビジュー」の密輸入。
最近でも、コンテナ二つ分、16トンもの「ビジュー」が送り主も、受け取り主もわからぬまま、港に水揚げされたとか。

もうひとつは、私達に直接関係のある問題。
こうした中国産「ビジュー」の多くに「カドミウム」が多く含まれているということ。
最近検査された24品のうち、14品にカドミウムが含まれれていたとか。
その含有量も重量の32%~39%。
アメリカ合衆国はこうした「ビジュー」類に含まれるカドミウムの量は0.03%まで、ヨーロッパ各国はさらに厳しく0.01%までと法律で定められているそうです。
そのため、中国は欧米諸国にこうした品を輸出できず、中南米向けに多くを輸出しているようです。

カドミウムといえば、かつて日本ではイタイイタイ病などの公害病を引き起こしました。
体内に蓄積されると深刻な健康被害を引き起こす金属です。
当の中国国内では、カドミウムで汚染された米が市場に出回り問題になったことが記憶に新しいところです。

10月の「こどもの日」前に消費者団体が独自に行った検査では、中国製の子供の玩具のうちの何点かから、使ってある塗料に「有害物質」(詳しい物質名は忘れました。多分亜鉛だったと思うのですが...)が検出されたとの報告もありました。

税務局はこの件を「環境局(IBAMA)」と「衛生局(ANVISA)」に、輸入に関する基準について審議するよう依頼しましたが、どちらも制限に関してあまり積極的でない様子。
しばらくは、消費者が自分で自分のみを守る他はないようです。

それにしても、Pm2.5の大気汚染で近隣諸国にまで汚染を拡大している中国。
先日日本のニュースで見たら、中国国内の人も「ここでは子供を安心して育てられないから、海外に留学させるわ。」って必死に英語を勉強させていました!
お笑いです。
自分の子供だけ、環境の良いところに移れれば、そのほかの人たちはどうなってもいいのか?!
大気汚染を減らすために河北省のある都市の市内で「Rodizio」(ナンバーの末尾による交通規制)をしようとしたら「そんな不便なことやっていられるか」って無視する車がほとんどだったって言うし。
自分の国さえ潤えば、他の国に公害を撒き散らしてもいいの?
こういうときこそ「人民の力」で、公害をなくすために立ち上がって欲しいもんだ、と思うのですが。
中国(人)の良識っていったいどうなってるのでしょう?!


コメント (4)
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