アマゾンわんわん日記 2018

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ごみがあふれる

2014年03月07日 | ブラジル雑記
リオデジャネイロの掃除夫さんたちが、カーナバル終わりごろからストライキに突入しています。
理由はやはり「賃上げ」。
まあ、もっともなんだけどね、ただ、なんていうか、もう少し時期を考えたら...と私は思っちゃったのです。
一番観光客の多い時期だしね。
これからワールドカップとかオリンピックとかあるのに、なにもわざわざそういう時期にぶつけなくても...
夫は「そういう時期だから一番インパクトがあるじゃない。」と言うけどね。

というわけで、リオデジャネイロの街の中は、現在ゴミであふれかえっているそうです。

海岸も...
街の広場も...

写真は、なんだか臭ってきそうなので、載せるの止めました。
興味のある方は、こちらからどうぞ!

そんな中、ZONA SULのある通りのアパートで、通りの美観と衛生を守るために、ストが終わるまでゴミを通りの収集場所に出すのを止めたそうです。
リオのアパートの多くは、各階からダスターシュートで直接、アパートの収集場所までゴミを落とせるようになっています。
そこでアパートの掃除人さん達がそれを集めて通りの収集場所まで出しに行くのです。
それを止めて、とにかくスト終了まではアパートの収集場所にゴミを保管することにしたのだとか。
それだけでなく、その区画のほかのアパートにも呼びかけて、「自分達の住む地域の美観を保とう」という動きをはじめたそうです。

言い出しっぺのアパートの住民代表のおばさんは「自分達の出したゴミですから、処理ができないんだったら、できるようになるまで自分達で何とかするのはあたりまえです!」と言っていました。

さすが、リオ?

実はこれを聞いて思い出したニュースがあるんです。

先日、アマゾナスニュースを見ていました。
その中で、マナウスのある地区の住民が「ゴミ収集車が来てくれない。私達の地区はごみがあふれて、衛生状態がとても悪い。臭い。市当局は同考えているんだ?!」と訴えているの。
画面に現れた「ごみ収集場所」っていうのが、すごい!
とにかく、何でもかんでもっていう感じでごみが投げ捨ててあるの。
それが、うずたかく小山状態になっている!

このゴミ捨てたのは、えらそうにテレビで訴えてるあんた達じゃないの?って思わずテレビに向かって憤っちゃったわ!
それに、もともと、この地区って言うのは、市が住宅を作る計画を立てて作った場所じゃないのよ。
ブラジルで言うところのInvasãoー不法占拠地域。
「ここ、あたしのもの~」って、勝手に人が掘っ立て小屋をたてて住み着いちゃったところ。
そうやって勝手に住み着いた人たちが、集まって、やれ道路が悪いの、学校がないのと言い出すのよ。
そういう場所がマナウス、とっても多い。
自然保護地区でも、道路の拡張予定地でも、とにかく開けた土地と水さえあれば、どこにでも住み着いちゃう。
で、勝手に木を切り倒す、野生の動物を殺して食べる...

テレビのキャスターもごみ収集場所の映像を見て、さすがに「これは...」と思ったのか、「当テレビとしても市側に働きかけをしていきますが、住民の皆さんも「定められた場所に、良識のあるゴミの捨て方をする」よう努力してください。」とニュースを結んでいました。
あ~、このニュース、本当に腹が立ったわ!!

それに比べて、このリオのアパートの取り組みってすごい!
特に「ゴミは自分たちが出したもの。自分達で責任を持つもの」っていう意識を持っているところがすごいな~と思っちゃいました。
こういう考え、日本では当たり前のことですが、ブラジルでは最近になって一般的になりつつある考えだと思います。
少なくとも、私がブラジルに来た20年前には、こう考える人はほとんどいなかったのではないかと思います。
ゴミは集めるべき人が集めて処理してくれるのが当たり前、っていう感じだったと思う。

リオの「あふれるゴミ」、市当局は昨年末に採用試験に通った新しい掃除夫たちを急遽集め、「警察の警備つきで」(スト中の掃除夫達の攻撃を防ぐため)掃除に当たらせているそうです。
予定では日曜日までには大体の掃除を終える予定だとか。
一日も早く Cidade Maravilhosa に戻ると良いですね。

コメント
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