アマゾンわんわん日記 2018

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リオの主婦引きずり事件

2014年03月21日 | ブラジル雑記
書きたい!って言うことが一杯。
日常生活から、社会的なことまで、いろんなこと。

例えば、リオの銃撃された主婦が警官に車で引きずられた事件?

リオの郊外のファベーラで、朝、パンを買いに行こうとした主婦。
その途中で銃撃戦に巻き込まれました。
ただ、この部分、近所の人たちの証言と警察の証言が食い違っています。
警察は「麻薬密売人たちが狙撃してきたから、自分達も応戦した。」と言っていますが、近所の人たちは「建物の角から突然主婦に向けて発砲した。」と言っています。
「違う、それは、麻薬密売人じゃない!」と近所の人たちが叫んだそうですが、警察は銃撃してきたとか。
どちらが本当かは、現在検証中。

その後、警察は主婦を救助。
警察の車の後部トランクに主婦を横たえ、病院に急ぎました。(警察の車はパジェロでした。)
その途中、後部トランクのドアが開き、主婦の体がトランク部分から落ちました。
しかし、ドアの留め金に洋服の一部が引っかかり、主婦の体は車に引きずられた形になりました。
警官はそれに気がつかないまま。
回りの車や通行人などが合図をしたそうですが、気づかず、350mほど走ってやっと止まりました。

その様子を、後ろを走っていた車の人がビデオに撮っていて、ニュースサイトにアップしました。
この事件が起こった次の日は、一日中、この映像が流れていました。
こういう映像を何のカットもなく、みんな流しちゃうのって、すごい...
何度見ても、ショッキングな映像でした。

この事件にかかわった警官3人はすでに身柄を拘束されているそうです。
彼らによると、主婦を後部座席でなく、トランクに載せて運ぼうとしたのは、主婦を助けた道路が狭くて、さらに近所の人たちが野次馬となって押し寄せてきていて、車のドアを開くことができなかったからだということです。
今回の場合、警官は加害者の立場ですから、こうした供述も非難的な含みを持って報道されていましたが、私としては、「もっともです」と思ってしまいました。
だって、その後、この主婦の住んでいたファベーラの住民達は、近くを通る幹線道路を封鎖、バスを2台?焼き討ちにしたのです。
こうした人たちが、大勢で勢いがつくと、怖い。
それにしても、いくら理不尽な、腹の立つことがあっても、バスは全然関係ないだろう?
まあ、彼らが法的な手段に訴えても、きっと警察相手では大変だろうということもわかるのですが...

なんだかなあ...

リオ州知事は、主婦の家族にわびるために、彼らを州知事公邸に招待したそうですが、どうみても、マスコミ対策でしょう。

主婦の遺体はその後2箇所で検死され、結果、銃撃により車にのせるときには死亡していたらしいということがわかりました。
だから、引きずっても良い...ということにはならないですけどね。

*     *      *      *      *      *

なんだか、思い出しちゃった。
3年ほど前だったかな?
やはり、リオで母親と小さな子供二人を乗せた車が強盗にあいました。
母親は、強盗に言われるがまま、車を降りました。
降りる際、赤ちゃんを抱きかかえることはできましたが、3歳ぐらいだった男の子をチャイルドシートから降ろすのに手間取りました。
強盗らは、母親が子供を降ろしきっていないのに、車を発進。
男の子は、体にシートベルトが絡みついたまま、ドアの外に引きずられる形になり、たしか5,6kmそのまま引きずられたのです。
この男の子は、確かに生きていたんだよ、引きずられる前は。

ファベーラの住民の抗議行動もわかる。
でも、こういうことのあった母親がじっと我慢しているケースだってあるんです。

*      *      *      *      *      *

こういう事件がなくなるのが一番の解決策なんですけどね。


コメント
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