見てください、我が家の天使君たち!
ペケちゃんの輝く目、かりんちゃんの期待に満ち満ちた顔、そして三女のチコちゃん...
チコちゃん?!
お顔がないわ!
どうしたの、
きゃ~、やめて~。
しくしく...
母、泣く。
母はね、そう難しいことをしたかったわけではないのよ。
ただ、一枚だけ、あなたたちがあこがれの「たい焼き」を見つめる写真が撮りたかっただけなのよ。
たい焼き?!
そう、これ、これ!
この間、日本から来た「三女のチコちゃん叔母さん」が届けてくれた、りこぴょんさんからのプレゼント。
受けたわよ、これ~。
夫なんて、「おっ?何だ?たい焼きじゃん!食べよう、食べよう!」ってあやうく食べちゃうところだったし。
もったいないから、すぐにとめたけどね。
最近は海外にも配送してくれるらしいけど、そんな贅沢していられませんから。
こうして、日本から人が来たときに持ってきてくれるのが、ありがたいでございます。
そんな具合なので、わんこたちは一回につき、一匹を3等分して食べていたのよ。
「一杯の掛けそば」ならぬ「1匹のたい焼き」。
泣かせるじゃない?
そんな具合に、長持ちさせてたのに...
写真を撮るためにたい焼きを持っている間、チコちゃんは母の手から、パクッと一口で丸ごとのたい焼きを奪い取ったのよ。
キャ~!
もう、こなったら自棄よ!
あと2匹しかなかったたい焼き、かりんちゃんとペケ姉さんに一匹ずつ。
え~い!大判振る舞いじゃ!
ところが、そのような贅沢に慣れていないペケ姉さんとかりんちゃん、身に余るおやつにどきどき、右往左往。
どうしていいかわからない!
結局、ペケ姉さんはソファーの影で、かりんちゃんはテラスで隠れてこそこそ、ぼろぼろ食べていたみたいでした。
お嬢様育ちだからね、2匹とも。
それにしても...
チコちゃん~、お母さんは許しませんよ~!!!