木曜日は買い出し日。
大型スーパーに行って 野菜や日用品を一週間分、パンがおいしくて安いスーパーで人間用とワンコ達用のパン、ペット用品が安いスーパーでペット用品等々、とにかく毎週この日は 車に入りきれないぐらいのお買い物。
薬局では毎週 一種類の目薬やそのほかのサプリを買います。
ペケママは目の病気があるので、一日4種類の目薬を使わなくてはならないの。
一つ一つが高額なものなので、毎週一種類づつ買っておきます。
毎週行くこの薬局に、ベネズエラ人と思われる母子が現れるようになったのは、ここ1か月ぐらいのこと。
いつもはそれほど気にしなかったのですが、今日は子供たちのことを思わず心配してしまうぐらいの暑さでした。
だって子供たち、赤ちゃんから一番上の子も5歳ぐらいなんです。
私の前にレジに並んでいたお姉さんが 2リットル入りの冷たい水を持って行きました。
別なおばあさんは パンを持って行きました。
レジで支払いを終えた私は、その様子を見ていました。
何かしたいけれど、どうしたもんか...
最近こうした母子の姿がものすごく増えていて、どうにも腑に落ちないものを感じているのです。
母子にパンを差し入れたおばあさんが戻ってきて、私に何やら話しかけてきました。
「まったくひどい話だよ。この暑いのに。」
ーこの暑さじゃ、赤ちゃんの体調が心配ですよね。
「そうそう、それに じっとしていない上の子たちもいるだろう?」
ー全く!体調が心配ですね。
「一緒にいる 大人にも考えて欲しいね。」
ーところで...
ーところで、あの子供たちは 本当にあの母親の子供だと思いますか?
町中に、子供を連れた母親がとても多くなってきている昨今、何かしかの駆け引きがあったのでは?と思うのです。
で、失礼ながら尋ねてみました。
年配の女性はこたえます。
「それでも、子供は大切にされるべきだからね。criança tem que ser respeitada.」
一人一人が、愛され いつくしまれなくてはならない存在だと、おばあさんは言っているのです。
どんなに 大人の道具にされていようと、子供は子供。
大人として、少しでも手助けかたいけれど、何とかしきれないほど 町中に広がっている この母子のような存在の子供たち。
おばあさんの言葉は、何時間も経った今でも ずっと私の心の中に澱のようにかたまったまま 沈んでいます。