アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
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また よろしくお願いします。

森から空に

2019年08月21日 | ブラジル雑記

月曜日の午後、サンパウロの人たちは 午後の陽ざしが遮られ まるで夜にでもなったかのような暗さに驚きました。

「これは豪雨が来るかもしれない。」

多くの人たちは 家路につき始めました。

でも、結局 大雨は降らず。

なぜなら この暗さは雨雲によるものではなく「煙」が原因だったのです。

今年、ブラジルは極めて乾燥した空気に覆われていて、各地で雨の少ない状態が長く続いています。

そのことが原因となり、主として乾季の時期のアマゾン各地で火災が発生。

折からの風にあおられ、火は瞬く間に燃え広がりました。

乾燥した森はあっという間に火に囲まれます

今年1月から8月20日現在までのアマゾナス地方の火災発生率は、昨年同時期の145%(約1.5倍)となっています。

研究者によると、この火災の原因のほとんどは人為的なものだということで、森林破壊が大きな原因になっているそうです。

火は どこまでも燃え広がります

この森林火災は政治的な場にも大きな影響を与えていて、大統領とNGO団体が対立を深めています。

アマゾンの森から立ち上った煙は 上空まで達し、風に乗りサンパウロばかりでなく各地の空に広がりました。

月曜日、サンパウロが暗闇に包まれた日には、ロンドリーナのお友達から「こちらも今日は太陽が赤くてびっくりしました。」とのメッセージが届きました。

また、夜には月が真っ赤に見える日も...

今朝は マナウスでも太陽が真っ赤だったそうです。

この火災によって多くの野生生物も被害にあっています。

写真がたくさんSNS上にあげられていますが、見るのがつらい写真ばかりなので、こちらに載せるのはやめておきます。

マナウスも午後は霞のかかったような空でした。

この空の向こうに、火に焼け出された 悲しい動物たちがいるのかな、森があるのかな と、考えます。

何か自分にできることはないのかな、と。

コメント
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